1989年11月にベルリンの壁が崩壊。
グローバル世界を見通して、国際宅急便が提唱され、日本でも話題になった事がある。
キャスタウェイは、その映画化。
東西の壁がなくなり、アメリカのメンフィスからクレムリンにも宅配が可能。
トムハンクス扮するFEDEXフェデクスのシステムエンジニア、チャック ノーランドの物語。
「時間を制す者が、世界を征す」を信条とし、物流には、飛行機が一番。
船よりもトラックよりも合理的である事を確信。
だが、悪天候の中、主人公ノーランドを乗せた宅配飛行機は、無惨にもクック諸島海域に不時着。
ノーランドは、這々の呈で、無人島に泳ぎ着く。
日々、時間と数字に支配されてきたノーランドが、辿り着いた無人島。
そこは、効率や能率のへったくれもない、瞬間々々が生か死の選択現場だった。
鬼界島の俊寛(1143~1179)よりも苛酷。
主人公ノーランドが、サバイバルの末、手作りの筏で無人島を脱出するまで、4年という歳月を要した。
救出したのは、大量輸送の巨大コンテナ船。
決して、飛行機ではなかった。
2022年の11月。
世界がコロナ禍にみまわれて、4年目にかかろうとしている。
果たしてキャスタウェイのように、コロナ島から世界が解放されるや否や。
それとも、鬼界島の俊寛のように、コロナ島で朽ち果てるのか?
葉梨上手な葉っぱのフレディに、その真意を問いたい。