ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

Castaway (2000年cinema漂流者)

2022年11月12日 | 空木宝剣

1989年11月にベルリンの壁が崩壊。

グローバル世界を見通して、国際宅急便が提唱され、日本でも話題になった事がある。

キャスタウェイは、その映画化。

東西の壁がなくなり、アメリカのメンフィスからクレムリンにも宅配が可能。

トムハンクス扮するFEDEXフェデクスのシステムエンジニア、チャック ノーランドの物語。

「時間を制す者が、世界を征す」を信条とし、物流には、飛行機が一番。

船よりもトラックよりも合理的である事を確信。

だが、悪天候の中、主人公ノーランドを乗せた宅配飛行機は、無惨にもクック諸島海域に不時着。

ノーランドは、這々の呈で、無人島に泳ぎ着く。

日々、時間と数字に支配されてきたノーランドが、辿り着いた無人島。

そこは、効率や能率のへったくれもない、瞬間々々が生か死の選択現場だった。

鬼界島の俊寛(1143~1179)よりも苛酷。

主人公ノーランドが、サバイバルの末、手作りの筏で無人島を脱出するまで、4年という歳月を要した。

救出したのは、大量輸送の巨大コンテナ船。

決して、飛行機ではなかった。

2022年の11月。

世界がコロナ禍にみまわれて、4年目にかかろうとしている。

果たしてキャスタウェイのように、コロナ島から世界が解放されるや否や。

それとも、鬼界島の俊寛のように、コロナ島で朽ち果てるのか?

葉梨上手な葉っぱのフレディに、その真意を問いたい。