ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

道徳的権威の傘。

2023年05月23日 | 資本と社会の問題

第二次世界大戦の終戦直前、ソ連のスタリーン、英国のチャールズ、米国のルーズベルトの3首脳が、勝者としての終戦後の世界を取り決めました。

それが、ヤルタ(クリミア)会談。

現在、戦争状態のクロアチアとロシアの火種となるクリミアです。

その後の世界は、共産主義と資本主義。

独裁政治?専制政治かな?

今は、民主主義国家と専制主義国家との対立構図の世界。

対立の最大の要因は、為政者、指導者の愛国心という自己保身。

インドには、非暴力主義を貫いたガンジーという偉大な歴史上の人物がいます。

インド政府は、そのガンジーの銅像を広島へ寄進。

当然、非核という非暴力を最大命題とする広島市民、平和記念公園に有り難く設置する事になりました。

モディ首相は、今回、ロシアとウクライナの戦争を停戦に向けて、全力で仲介すると世界に向けて発言。

それが、インドという道徳的権威の政策戦略。

歴史上一度も他国を占領侵略をした事もなく、ゼロ0という概念を発見したインドは、核保有国でもあり、今や気功の中国を抜いて世界一の人口を有する、ヨガというお国柄。

今回のG7広島サミット、G20、グロバールサウスの主要国、そして、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加、世界中から注目を集めた歴史的な首脳会談の場となりました。

されど、日本被団協役員の皆さん、サーロー節子さん等々、被爆者として長きにわたり、戦争反対、被爆の実相、核兵器廃絶、平和運動に関わった方々からは、多くの失望、否定的な言葉が伝わってきました。

核兵器縮小プロセスの声明もないどころか、ウクライナへの武器供与となった結果に憤っているのです。

因みに、岸田首相とサーロー節子さんは、遠戚関係となります。

僕自身、日本被団協の名ばかりの何も活動しない被爆者二世会員のようですが、思うのに被爆者は国民被害者なのです。

加害者は、戦争犯罪者となる国家政府なのです。

「戦争反対、核廃絶なのは当たり前。それを言えるのが、民主主義という社会体制下の自由な発言意見」です。

その言葉を、北朝鮮、ロシア、中国の専制政治指導者に投げたくなります。

もしも日本が太平洋戦争の勝利国であったならば、大日本帝国憲法の日の本、主権天皇制維持、神の国、メディア統制、核保有、軍備増強、戦争強国・・どこかの国と似ている❗

そんな国の国民になりたいですか?

あえて言うならば、「日本は戦争に負けてよかった。アメリカの民主主義のお陰で焼け野原から復興して、自由という発言権利を得た」のでは?

アメリカ、NATO は、武器兵器を供与するばかり、ウクライナに寄り添うと言いながらも直接戦争に介入せず、ロシアの弱体化を傍観者として眺めている国家保身が第一。

核の抑止力というのは現在において、戦争犯罪殺戮、大虐殺という加害者予備軍なのです。

それに向き合う戦時下のウクライナのゼレンスキー大統領の心中は如何なものか?

日本は敗戦国として、その計り知れない苦しみ、悲しみを背負っている国なのでは?

核の傘は、安心安全ですか?

日本は唯一の被爆国として、道徳的権威の傘を世界に差し出して欲しいものです。

(写真提供 : 外務省)

ウクライナを含めた今回のG7広島サミットが、未来と過去を繋ぐ歴史上の分岐点となる平和会談であったと希望します。