日曜日20時からは、「ポツンと一軒家」を優先して観ています。
裏番組の大河ドラマ「光る君へ」は、いよいよ来週から越前(福井県)が舞台へ、録画をして観ています。
この大河ドラマ「光る君へ」の内容、デタラメです。
デタラメだけど千年昔の物語を、今風の現代版、悲恋物語にデファルメ、その様相が美しく映えるのでしょう。
紫式部が、雪深い越前に喜び勇んで向かうはずもなく、当時は除雪機能も無い越前暮らしは過酷、嫌々暮らしていたのは想像出来ます。
ただ、紫式部が越前国府(武生)に暮らしたというのは、和歌短歌王国福井県にとっては歴史的に一考すべき価値ある誇りです。
1500年の歴史を重ねる越前和紙との出会い、越前の高く積もる雪景色を見れば、紫式部の感性は研ぎ澄まされたと考えます。
京に戻り、世界最古の長編恋愛小説「源氏物語」を書き上げる爆発的な要素、インスピレーションを生み出したのが、越前の地だと言えます。
加えて、越前(福井県)は古代から恋話の素材が豊富、紫式部には学べる宝庫の地だったかもしれません。
現在に到るまでの福井の歴史を簡単に紐解けば、万葉集、鎌倉時代の世阿弥の花筐、道元、親鸞に蓮如、明智光秀、佐々木小次郎、江戸時代の近松門左衛門、橘曙覧、明治時代の山川登美子、現代では俵万智さんの高校時代は武生暮らし、福井県立恐竜博物館、曹洞宗大本山永平寺、吉崎御坊、北の庄、一乗谷朝倉遺跡、白山平泉寺、東尋坊、等々。
現在の皇室の祖となった継体天皇は、越前育ち。
明治維新前後に活躍した橋本左内、由利公正、因みに、明治という元号を考えたのは福井藩最後の藩主松平春獄です。
その福井藩は、坂本龍馬に五千両を貸して「日本を洗濯せし候」と大言壮語を聞かされたまま、借金を踏み倒されました。
まだまだある、越前福井のスポット自慢です。
文学の道、最高峰に辿り着きたいならば、それを喩えるならば、大都会の都暮らし、もしくは富山県から長野県、岐阜県に連なる北アルプスから中央、南アルプス。
文学よりも、アルプス登山よりも、山歩き、里歩き、トレッキングを好む人は、是非是非、越前福井へ。
日帰り登山、半日登山が楽しめる日本屈指の恵まれた地域です。