百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

師走の養生。

2024年12月23日 | 福伝。

冬至過ぎて、昨日は駅伝、有馬記念、明日はクリスマスイブ・・文字通り、師走です。

「チ。」を観ました。

地球が超高速毎秒約33キロの速さで太陽の周りを一周、1年が過ぎようとしています。

「海に眠るダイヤモンド」の最終回を観ました。

ヤクザに追われ逃げる日々、闇バイトの強盗、放火・・邪気と正気の繰り返しが人類の歴史、人間の日常。

「人生は拷問」なのかもしれません。

百寿を全うするのには、地球が太陽の周りを百周しないとなりません。

余談ですが、明治時代初期、北陸に汽車が走っていない頃、泉鏡花は上京するのに一番早いルートは、金沢から敦賀まで歩いて、敦賀駅から汽車に乗って東京まで移動していたとの事。

だから彼の代表作品である夜叉が池、高野聖の作品舞台は、敦賀界隈になっているのです。

車も汽車も走っていない時代に生きた先人の方々の足腰は、現代人の足腰よりも遥かに強靭だったのは間違いありません。

それなのに、現代人の寿命の方が遥かに長生きなのです。

大きな理由には、住居環境の向上があります。

昔は、ヒートショックなんて日常茶飯事だったのかもしれません。

電気も上下水道も無い時代、冷暖房完備の家屋なんて皆無だったはずです。

加えて、哺乳類の一生涯の脈拍の打数はほぼ一定同数のようです。

ネズミの脈拍数は1分間に数百回で寿命は短く、象の脈拍数は1分間に30回程度で寿命が長くなるとの事。

つまり、人間もワクワク、ドキドキ感が多い方は、自然と寿命が短くなるようです。

昔の人は、あらゆる困難を避けてまた避けても、それに立つ向かう命の危険がいっぱい、脈拍数も速く打ちぱなし、寿命を縮めたのでしょう。

個人的な感覚なのですが、寿命を延ばすならばスピードの速い乗り物、バイク、車、新幹線に乗るとよいかもしれません。

寿命のスピードを遅らせるために、スピードの速いの乗り物に乗ると身体全体が振動して呼吸が深くなり脈拍数も落ち着くような気もします。

長く息する大事です。

日々、達成感と疲労感のバランスが「人生の病苦、心痛からの脱出法」なのかもしれません。

今回食した蕎麦は、昔、矢沢永吉さんが、越前蕎麦を食べる為に、東京からバイクに乗ってわざわざ福井まで来たという蕎麦店で頂きました。

気功法を学んで5年、何とか生きています。

人生の味覚、養生の好みは、いろいろです。


鱒と鰤 富山から敦賀の先へ

2024年12月23日 | 福伝。

先日、北陸新幹線に乗って新高岡、富山、黒部宇奈月温泉駅界隈を散策して参りました。

当日は晴天、日本三霊山の立山と白山連峰も北陸新幹線の車窓からよく見えました。

平成の初期、福井に暮らし始めた頃は、休日には富山湾沿いを車でよくドライブしたものです。

圧倒的な威容で迫る立山連峰を眺めるだけでも圧巻、剱岳を見るために富山へ移住する方々の気持ちも理解できます。

北陸地方の河川では、鮎釣りの時期には2~3ケ月間、アパートを借りて釣り三昧で過ごす微住する方も多いのです。

富山県は、個人的な想いもあり、懐かしい一日を過ごすことが出来ました。

更には今、北陸新幹線の敦賀までの延伸で、北陸三県、福井と金沢と富山は、新幹線を使えば完全に通勤圏内として一体となった感があります。

されど、その先の敦賀から京都、大阪までの着工ルートに関して、福井県と石川県が激しく対立しているのです。

石川県県議会が、若狭小浜ルートを撤回して、距離も工期もより短くなる敦賀駅から米原駅で東海道新幹線に繋ぐルートを強く要望しています。

そうなると、大阪方面にも名古屋方面にも便利になるという理由です。

確かに、現状の敦賀駅での乗り換えは、京都、大阪行き、名古屋行きは不便です。

福井県県民としても理解できますが、結局、米原駅乗り換えでは同じ状況ではないのかなぁ?

目先の将来よりも、もっと長いスパーンで若狭小浜ルートを選択するのは、どうでしょうか?

現在、小浜駅から京都駅まで電車移動すれば2時間以上要しますが、北陸新幹線が繋がると、小浜と京都の間は僅か19分程度で移動できるのです。

更には、国家百年の計として、山陰新幹線として小浜から舞鶴、そして丹後を通過して鳥取、島根へと繋がる可能性もあるのです。

この北陸新幹線の敦賀駅からの延伸問題、福井県と石川県との綱引きを傍観しているのが富山県です。

富山県の皆さんは、10年程昔、北陸新幹線が金沢まで延伸した際、それまで大阪と富山を結んでいたサンダーバードが金沢止まりとなり、関西、中京に行くのには、金沢駅で乗り換えをせざるを得なくなりました。

富山県の皆さんは、その不便さを十二分体験されているので、今年春に金沢から敦賀まで延伸した事で移動時間が少しでも短縮されたことだけでも満足されている様子なのです。

その逆が、石川県の皆さん、とりわけ「乗り換え無しだった金沢駅」から関西、中京方面への「敦賀駅乗り換え」は大変不便になったような感覚なのでしょう。

北陸三県は一体、富山県の知見を聴きたいものです。

富山は、鱒と鰤。

どちらの押し鮨も上手いです。