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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

阿伏兎観音やっとかめ

2024年12月24日 | 空木宝剣

乗りはぐれ  師走の瀬戸の  阿伏兎まで

常石の3時便に乗り遅れたついでに、久しぶりに阿伏兎の観音さんまで、足をのばす。

宮城道雄 (1894~1956)

団塊が6歳の頃、宮城道雄は、盲目の為トイレのドアと勘違いして、走行中の汽車から転落死したニュースが、昭和31年の世の中を駆け巡った事を子供ながらに記憶している。

おそらく、琴の産地、福山を訪ね、阿伏兎の瀬戸の潮騒が、名曲 春の海を生ませた事だろう。

阿伏兎観音は、子授かりの観音さまでもあるのだから。

それから、100年も前の江戸後期。
あの、東海道中膝栗毛の十返舎一九(1765~1831)も、鞆の浦まで膝を伸ばしていたとは。

宮城道雄さんは、神戸の生まれ、十返舎一九は、静岡(駿府)の生まれ。

内海大橋を渡り、横島から眺める百島泊港。

反対側から見る正面と裏面。

そんな、二元論を覆す、阿伏兎の海。

船便に遅れて良かった。