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帰巣本能と上昇煩悩。

2022年01月15日 | 資本と社会の問題

今年も早くも24分1が過ぎました。

今日から大学共通入試だとか。

僕は、高校入試、大学入試悉く失敗、不合格だったなぁ・・歳を重ねて、当時を振り返れば、ハハハと笑うしかありません。

合格していれば、多分、感情を押し殺した人生、人間になっていたような気もします。

人生は失敗失意の連続。

百勝百敗の百引き分けの思い込み、終わりの一勝が大事です。

よく思い出す事があります。

百島の同級生が小学生の時、お正月に県外の親戚が帰省して新年会があったとの事。

その場で、大人たちから子供たちに将来の夢を語りなさいと訊かれたとの事。

百島の同級生は、「将来は百島で釣りをしていたい、漁師」

その場に居合わせた県外から来た同い歳の子は、社会に役立つ、とても立派な事を言ったらしく、漁師と言った同級生の本人は気恥ずかしい気持ちになったという思い出話です。

因みに、その立派な事を言った同い歳の子は、東京大学に進学卒業、自治省に入り40代で県副知事になったとの事。

遠回しの喩え話、ニューヨークの家賃が高騰しているというニュース。

日本、東京でいうならば、皇居により近い千代田区や港区で暮らすというものかな?

ニューヨークには、お金のキングが居るのかな?

そのニューヨーク市内でも、マンハッタンとクイーンズやブルックリンでは、かなりの家賃格差があるとの事。

中核となるマンハッタン島の中でも、イーストサイドとウェストサイドもまた家賃格差があるとの事。

その摩天楼のマンハッタン島で巨万の富を得た者の夢が、小さな島に行って「釣りをして暮らす」・・その話を聞いた漁師が「ワシは若い頃から釣りをしている」と話したという昔からの有名な資本主義の夢、喩え話です。

資本主義の核は、自由競争市場主義、所得格差は当たり前、上昇志向という煩悩です。

人権第一の民主主義を凌駕するのが、資本主義の危険性です。

子供の頃、百島で鳩を飼うのがブームになった一時期がありました。

鳩キチガイ、鳩ドロボウという言葉も飛び交っていました。

鳩は、平和のシンボル。

伝書鳩として、紀元前のエジプトの時代から重宝されていたようです。

旧約聖書のノアの箱舟の先導役は、鳩でした。

神社仏閣にいちばん集うのは、鳩の集団。

帰巣本能には、鳩だけではなく、人間を含めて何らかのシグナルを発しているのでしょう。

飛ぶ鳥の勢い、上昇煩悩だけでは危険なのです。



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