OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

思い出すのも待てない夏

2020-05-18 19:40:06 | 歌謡曲

暗くなるまで待てない / 鳥越マリ (ビクター)

昨日の続きと申しましょうか、フジテレビの深夜番組「オールナイトフジ」の初代司会者だったのが、昭和59(1984)年夏に本日掲載のシングル盤を出した鳥越マリでした。

いゃ~~、今は何をしているのか、ちょいと知る由もありませんが、軽く思い出しても、当時の彼女の人気は局地的に急激過ぎた感が強く、ブレイクのきっかけは本業のモデルとしてJALのキャンペーンガールだった事から、スタイル抜群の水着姿や和みとセックスアピールのバランスが最高だったグラビアショットは男性諸氏にウケまくり♪♪~♪

つまりはグラビアアイドルだったわけでして、失礼ながら、個人的には美人とは思わないんですが、腰の位置が高いスレンダーな肢体は、なかなかに美味しそうでしたし、所謂健康美と言えないこともありません。

このあたりの不思議な魅力は後に女優としての活動で活かされていったらしいんですが、その頃のサイケおやじは異郷の地で仕事に追われていた所為で、これまたリアルな実相には触れることは出来ませんでした。

しかし、彼女が最も熱視線を浴びていたのは冒頭に述べた「オールナイトフジ」での輝かしい(?)活躍で、頭の良し悪しが曖昧としか思えないキャラこそは、大いなる個性だった様に思いますし、殊更大学生には最高のアイドルだったのが、彼女の評価の頂点かもしれません。

ちなみに件の「オールナイトフジ」は昭和58(1983)年からスタートした、基本は生放送の深夜番組で、それゆえに司会者や出演者には機転が求められつつも、だからこそのハプニングが面白いわけでして、しかもレギュー&セミレギュラーに顔を揃えるのが現役の女子大生、あるいはそれらしいセクシータレント達で、ご丁寧に名乗ったオールナイターズという集団が毎回アダルトビデオや風俗店の紹介までやっていたという、過激なオトボケ満載のバカ番組!?

ですから、ちょっぴり社会現象にもなりましたし、それゆえに香りの高い向きからは叩かれる事も屡々だったんですが、ここで名前を売ったグラビアアイドルや女子アナが今も活躍していたりするんですから、その影響力は侮れませんよねぇ~~♪

ちょいと思い出しただけでも、寺田理恵子、有賀さつき、田中美奈子、杉本彩、岡安由美子、中村あずさ等々、あぁ~~、往時が懐かしいばかりです。

閑話休題。

で、そ~ゆ~人気番組でしたから、鳥越マリも当時の慣例どうり、いよいよ歌手デビューとなって発売されたシングル曲がご紹介の「暗くなるまで待てない」でして、いゃ~~、これが作詞:秋元康&作曲:網倉一也が提供した、夏向き歌謡ポップスの決定版!

もちろん、当時の事ですから、サウンドはコーラスパートも含めて山下達郎っぽく、そのあたりのアレンジを新川博がプロの手際でやっているので、気分はサイコォ~~~♪

しかも鳥越マリの歌唱力が幾分拙いという弱点を逆手に活かしたというか、これまた当時の業界で流行っていた疑似スペクターサウンドに仕上げられているんですから、たまりません。その「か細い」ボーカルと演奏パートの「音の壁」の作り方が、今となっては懐かしくも好ましいと思えれば、それは既に中年者以上の証かもしれませんよ。

少なくとも、サイケおやじは、そ~ですから ♪

そして要注意なのが、同時期に製作された、おそらくは彼女にとっての唯一のLP「シーズン!」で、これこそは正に幻の名盤!

夏向きソングからセンチメンタルな泣き節曲等々がバランス良く収められた、ひとつのトータルアルバムの如き仕上がりは絶品と思っています。

ということで、今年の夏は例年以上に先行きが不透明なれば、ノーテンキな夏歌が尚更に欲しくなる様な気がしています。

そして、そんな時こそ、鳥越マリのレコードがジャストミートのアイテムのひとつかもしれませんねぇ~~。

皆様も、お楽しみくださいませ。

コメント (2)
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