■恋のザバイバル 2 c/w 恋のザバイバル 1 / 麻生よう子 (ポリドール)
何事も順番を重んじる気性の人にとっては、麻生よう子が昭和54(1979)年にヒットさせた本日掲載のシングル盤A面曲「恋のザバイバル 2」に違和感を覚えても、それは納得される事柄でありましょう。
何故ならば、件のシングルヒットが入れらたシングル盤のB面収録曲が、なんとっ!
―― 「恋のザバイバル 1」だったんですから、この順番間違いは、これ如何にっ!?!
この問題に関しては、まず……、この「恋のザバイバル」という楽曲そのものは作詞:ディノ・フェカリス&作曲:フレディ・ペレンが書き上げ、それを北米をメインに活躍する黒人歌手のグロリア・ゲイナーが歌って、1978年に大ヒットさせた「I Will Survive」を元ネタに日本語歌詞を附したという、所謂カバーバージョンであり、これは皆様ご存じのとおり、布施明が昭和59(1979)年5月に本人自らが訳詞、そして林哲司がアレンジを施してのシングルバージョンを発売し、それが忽ち我が国でもヒットしていた流れから、同時期に麻生よう子が競作バージョンを出しても、全く不思議ではありませんからねぇ~~、それゆえに「2」というタイトルが附されたと思いきやっ!
―― 既に述べたとおり、麻生よう子のシングル盤には、もうひとつ、同曲の「1」が収められているという、いやはやなんともの次第…… (^^;
それも基本的には布施明も麻生よう子も、本家グロリア・ゲイナーのバージョンを踏襲したディスコサウンドのソウル歌謡に仕上げているわけですが、麻生よう子のバージョンは編曲が木森敏之、そして訳詞が藤公之介とされておりながら、問題の「2」と「1」では歌詞が異なっているという、なかなかに罪作り(?)な仕掛けになっているんですねぇ~~!?!
その違いについては、皆様各々の鑑賞にお任せしたく思いますが、サイケおやじとしては、やはりA面扱いになった「2」の方に如何にも「歌謡曲らしい」下世話さを感じております (^^)
ということで、最後になりましたが、この当時の麻生よう子はレコード会社を移籍し、それまでのCBSソニー時代の十八番だった湿っぽいノベルティ系の歌謡バラードから一転、その第一弾「B1パブ」では歌謡ロック、そして続く「恋のザバイバル 2」では、堂々のディスコ歌謡を歌ってのスマッシュヒット ♪♪~♪
もちろん、そんなこんなの流れには十人十色の好き嫌いが当然あろうかと思いますが、サイケおやじは決して嫌いではありません。
ちなみに、この時期の麻生よう子でサイケおやじが最高に好きなのは前述シングル曲「B1パブ」のB面に収められていた「涙のかわくまで」でして、これは説明不要、西田佐知子のヒット曲をカバーしたものですが、それを麻生よう子は実にカッコイイ歌謡ロックとして歌っているんですよっ!
それについては追々ご紹介させていただく所存ですが、気になる皆様には、一聴をオススメです (^^)
あぁ~~、麻生よう子、やっぱり好きです (^^♪