朝から仕事でグリグリに痛めつけられた……。
こうとでも書かなければ収まりがつかない、そんな1日でした。しかも、まだまだこれから夜も続きそうな雰囲気で……。
アドレナリンな噴出してきますね~、こんな時にはクールダウンな1枚を――
■Glad to Be Unhappy / Paul Desmond (RCA)
ソフトな情感を吹かせたら最高のアルト奏者がポール・デスモンドです。ご存知のようにディブ・ブルーベック・カルテットのバリバリの看板だった人ですが、その人気からバンド在籍中にも単独のリーダー盤もかなり作っており、このアルバムもその中のひとつです。
メンバーはポール・デスモンド(as)、ジム・ホール(g)、ジーン・ライト(b)、コニー・ケイ(ds) とされていますが、その録音時期は1963 ~ 1964年までの間の幾つかのセッションから寄せ集めたもので、曲によってはジーン・チェリコ(b) も参加しているようです。
内容はスタンダード6曲+デスモンドのオリジナルが1曲というものですが、そのどれもが金太郎飴状態♪ その雰囲気が好きな人ならば文句無く、気持ち良くなれますが……。安寧の歌心に満ちています♪
が、はっきり言うと、ダレてしまう部分も否めません。ソフトな纏まりの良さは天下一品なのですが……。流れるんですよねぇ……。
ですから、ジャズを聴こうとする意欲満点の時には聴いてはなりません。あくまでもBGMの世界です。ただし演奏者の本気度は高く、特にジム・ホールはいつもながら最高の演奏を聴かせていますし、デスモンド自身も絶対に真似の出来ない音色と柔らかなフレーズをたっぷり披露しています。
しかし、それがマンネリ……。全てはお約束という物足りなさがいっぱいです。ちなみにデスモンドは幾枚もリーダー盤を発表していますが、個人的には、こんなに引っかかりの無い演奏ばかりのアルバムも無いもんだ! と感じるほどです。
したがって、今日のようにヘヴィな場面の連続にポカッと空いた時間に鳴らしてみると、これが鬼のようにハマります♪ それに気づいただけで、今日という日の意義があったと感じるサイケおやじではありますが、それにしてもジャケットの美女に気を魅かれます……。
これはちょっと落ちますね?
コメント、感謝です。
デスモンド&ホール組には、基本的に駄作は無いと信じますが、アルバム単位で比較すると優劣はあるでしょうね。
持っていませんが、一連のRCAセッションを纏めたCDがあるらしいんで、通して聴いてみたいものです。