OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大切にしている白季千加子

2021-05-26 19:34:06 | Singer Song Writer

Habor Light / 白季千加子 (BLOW UP / 日本コロムビア)

今も昔もコアなファンが多い白季千加子は、基本的にはシンガーソングライターとして昭和52(1977)年頃に公式デビューしているんですが、同時に優れた歌唱力も評価されていた美人ボーカリストでもありました。

ところが、その活動初期においては頑なに自身のポートレートを拒否していたというか、レコードジャケットには自作の版画を使用したり、「化粧はしない」とか「ヘアスタイルは気にしない」云々の発言もあったりしたのは、当時の歌の作風がアコースティックを基調にしたフォーク&ブルース調であった印象ともダブっていて、それはそれで良かったのかもしれませんが、評論家の先生方からの高評価とは裏腹に、大きなブレイクも無いままにレコード会社を移籍した昭和54(1979)年頃からは、しっかり顔出し!

そしてボーカリストしての優れた資質を活かすべく、職業作家から提供された楽曲を歌うという路線変更は賛否両論だったとはいえ、サイケおやじとしては、尚更に彼女が大好きになってしまいましたですねぇ~~ (^^♪

だって、ど~ですかぁ~~、本日掲載のシングル盤のジャケ写にしても、その雰囲気に負けない美貌はっ (^^♪

で、ここでの気になる収録A面曲「Habor Light」は作詞:岡本おさみ&作編曲:鈴木キサブローが手掛けたミディアムテンポの歌謡ロックで、如何にもの「泣きのギター」は正直、少しばかり当たり前過ぎる気もするんですが、白季千加子の歌いっぷり良さは素晴らしく、シャープな節回しとナチュラルなロックフィーリングが滲む声質、そして正統派歌謡曲の味わいも表出させる歌唱力は、サイケおやじが最も好むところです。

そう、例えば現代の歌手としては、平成のおんなギター流し・おかゆが一番近いイメージかもしれませんが、しかし、やっぱり白季千加子は唯一無二ですよっ!

なぁ~んて、思わず力が入ってしまいましたが、初期の頃の歌だって、決して悪いはずもなく、既に述べたとおり、アンプラグドな作風は浅川マキ、そして中島みゆき等々の影響も濃い、刹那の女歌ですから、それは聴くほどにグッと惹きつけられるばかりで、それもこれも、彼女の個性的な歌唱力があればこそと思います。

ということで、白季千加子は、このシングル盤を出して後、メジャーな世界からはリタイアしてしまったと思われますが、残してくれた音源はサイケおやじにとっての大切な宝物になっていますし、ひとりでも多くの皆様に聴いていただきたい歌手であります。

数年前には諸作がCD化されているはずですので、ぜひっ!

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