■涙のサンバーン / 真柴えり (RCA)
なにか最近は太陽を見ていないというか、すっきり晴れた日がありませんねぇ~~!?
世の中に疫病が蔓延している現在、それにもひとつの理由があるのと同じく、太陽の眩しさが恋しくなるのは、人の心の自然な欲求かもしれません。
そこで本日ご紹介するのは、例によって、ちょい前にネットオークションで大量入手したシングル盤の山から発見した、サイケおやじにとっては未知との遭遇で、つまりは全く知らなかった歌手による、なかなかの名曲名唱「涙のサンバーン」です。
いゃ~、これが結論から述べさせていただければ、ほとんど初夏~初秋のムードが全開した、輝くばかりの歌謡ポップスでして、真柴えりのボーカリストとしての実力も上々であり、その迷いの無い節回しはサイケおやじの好むところ♪♪~♪
ところがバックの演奏が薄口というか、リズム隊がチープな響きならば、ホーンセクションも遠くに置かれ、キーボード類にしても、なんとなくやっているっていう感じなんですねぇ……。
ただし、ギターソロが如何にもハリウッド系フュージョンスタイルでして、それなりに好感が持ててしまうんですから、煮え切りません。
う~ん、このミックスには、何かしらの意図があるんでしょうか……。
しかし、それでも曲メロの展開は素晴らしく、キャッチーなリフは覚え易く、サビのハードな展開から、せつなく盛り上がったところで飛び出すギターソロの痛快さ、それが上手い構成に纏められているのは作詞:有子&作曲:小杉保夫、そして編曲:鈴木宏二とクレジットされていますから、ちゃんとした狙いがあってのプロの仕事なんでしょうねぇ~~。
ちなみに発売されたのは昭和57(1982)年らしく、とにかく雰囲気としては、その頃と思えるメロディとサウンドのアンバランスさが魅力と言えないこともありませんが、それにしても真柴えりの歌いっぷりの良さは聴くほどに乾度良好ですよっ!
あぁ~~、これはこのまんまでもCD化されているならばOKとは思いますが、個人的にはバックの演奏パートを厚みのあるリミックで再発して欲しいと願っています。
ということで、これで真柴えりはサイケおやじのフェバリットシンガーとなって、しばらくは「涙のサンバーン」のヘビロテ決定!
もちろん彼女については何も知りませんが、これからは残された音源を探索する決意でありますっ!
そして皆様にも、ぜひっ! お楽しみいただきたく、強く希望しているのでした。