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サイケおやじの生活と音楽

素直に好きになれた五十嵐夕紀

2013-01-20 15:55:46 | 歌謡曲

私が選んだあなたです c/w 今日も私は泣き笑い / 五十嵐夕紀 (東芝)

我国歌謡界でアイドル路線が主流になった昭和50年代は、ヒット曲の無い女性アイドルシンガーが大勢活躍するという、これまた妙な流行がありました。

つまり彼女達は歌手を本業としてデビューしながら、その実態はバラエティタレントであり、またグラビアアイドルでもあり、さらには女優として人気を確立出来たという、それはなかなか幸せな時代を過ごせたわけで、例えば片平なぎさは最も成功したひとりでしょう。

そして本日ご紹介の五十嵐夕紀も、またそうした流れの中で活躍し、昭和52(1977)年に、確か16歳でレコードデビューした時から頻繁にテレビに登場し、楽曲にも恵まれていながら、何故か歌手としてはブレイクせず……。

これは今も不思議に思えるほどなんですが、歌唱力も悪くはありませんでしたから、結局は同時代の他のアイドル歌手に勝てなかった、何かの要因があったのでしょう。

もちろん彼女の魅力としては、愛くるしいルックスも含めた、正統派としての佇まいが保守本流過ぎた!?

そんなヒネクレタ解釈も可能かもしれません。

結局、何をやっても売れなかった歌手としの実績以外で、彼女が記憶されているのは、それゆえの事と思う他はありません。

なにしろ昭和59(1984)年には日活ロマンポルノ「双子座の女」に出演するという、荒業(?)も披露したのですから……。

しかし歌手としての五十嵐夕紀は、本当に素敵なレコードをいっぱい出しているんですよ!

掲載したシングル盤は昭和52(1977)年秋に発売された、おそらくは2作目のレコードだと推定しておりますが、特にA面収録の「私が選んだあなたです」は当時流行の歌謡フォークをAOR風に味付け直した、これが作曲:筒美京平&編曲:萩田光雄のちょいと不思議なムードも滲む、良い仕事♪♪~♪

しかも微妙に演歌チックな作詞が橋本淳なんですから、これが売れなかった事は結果として何らかの間違い!?

そう簡単には決めつけられないものを感じるほどです。

そしてもう一方、B面収録の「今日も私は泣き笑い」が、これまたハードエッジ(?)なアイドル歌謡曲の極みつきとでも申しましょうか、作詞:橋本淳&作曲:筒美京平の黄金コンビに編曲が船山基紀とくれば、痛快で胸キュンなツボはしっかり押さえられているんですから、たまりません♪♪~♪

もちろん五十嵐夕紀の歌いっぷりが、A面以上の「ふっきれフィーリング」なんですよっ!

う~ん、これだから昭和歌謡曲って、素晴らしいはずなんですねぇ~♪

ということで、五十嵐夕紀は今、どこでどうしているのでせう……。

この素敵なジャケ写のボートレイトを眺めつつ、レコードに針を落せる幸せをありがとう♪♪~♪

そんな気持を伝えたくて、本日は拙い文章を綴っているのでした。

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