■お・ね・が・い / 森尾由美 (キャニオン)
名曲は時を超えて歌い継がれるという、この世の真実は様々に形を変えていくのも、また時の流れの偉大さというものでしょうか……。
本日掲載のシングル盤A面に収録の「お・ね・が・い」は昭和58(1983)年春に発売された、おそらくは森尾由美の歌手デビュー曲だと思われますが、なんとっ!
これが昨日ご紹介した「ラスト・ダンスは私と」のモロパクリが隠し様もない強烈な仕上がりなんですねぇ~~~!?!?
いゃ~~、実はこれを出した頃の森尾由美が某イベントでキャンペーンみたいに歌っている現場にサイケおやじは接していますが、皆様既にご推察のとおり、彼女の空前絶後の歌唱力はターヘの決定版ですからねぇ~、その時が「生歌」か? あるいは「口パク」か?
なぁ~んて事を詮索し、議論する以前のインパクトは絶対的な破壊力がありましたですよっ!?!?
だって、彼女の歌はレコードでもライプでも変わらないんですからっ!?!?
それはそれで大したもんだと思うばかりです、はい。
で、肝心の「お・ね・が・い」は作詞作曲が槇村侑、編曲は清水信之が担当したとのクレジットをレコードで確認はしたものの、前述したような明確な意図があったとすれば、果たして森尾由美の歌唱力をどこまで信じていたのかは、なかなか興味深いところでしょう。
逆に言えば、キャッチーさ倍加させる当時の最新流行を意識したアレンジは実に秀逸ですし、問題のメロディ展開にしても、要所で新しいバリエーションを用いているあたりは、流石!
これは案外に出来そうで、実は出来ないプロの技でありましょう。
もちろん森尾由美に、そんな諸々が分かっていたのかは問題外!?!?
なにしろ一生懸命に歌っているにちがいない、その彼女の前向きな姿勢は愛くるしい面立ちでキュートに微笑む、その瞬間に昇華されるんですからねぇ~~~♪
こういう事例に関しては巷間、パクったって、歌手の表現力があれじゃ~、バレやしないよぉ~~、なんていう解説だって、彼女には通用しないほど!?
可愛いければ、何をやってもいいのかっ!
もちろん、そうですよ、芸能界はねぇ~~~♪
ということで、本日も独断と偏見に終始してしまい、皆様からの嘲笑と非難がはっきりと聞こえたりしますが、当時の森尾由美を見てしまえば、それも納得する他はありません。
まさかとは思いますが、もしも彼女が越路吹雪の前座で、この「お・ね・が・い」を歌ってしまっても、堂々と可愛さ全開であったろうと思うばかりなのでした。