■きっと… / 国実百合 (日本コロムビア)
国実百合(くにざねゆり)は典型的な美人アイドルのひとりでしたから、昭和63(1988)年頃の公式デビュー時から約3年間ほどと云われている活動期間は短くとも、世に出たレコードやCDはそれなりに多く、またイメージビデオや写真集も発売され、同時にテレビドラマやバラエティ番組等々への出演も頻繁でしたので、今もなかなか忘れられない存在のような気がしています。
告白すればサイケおやじが彼女に注目したのは平成2年春~秋にかけて放送されていたテレビ時代劇「参上!天空剣士」という、目黒祐樹が主演したSF版「白馬童子」みたい作品にレギュラー出演していた時のキュートな佇まいに惹かれたからでして、そ~ゆ~国実百合がアイドル歌手でもあったという現実を知ってみれば、ついついレコードに手を出してしまう欲望からゲットしたのが掲載のシングル盤であります。
というか、もうひとつの告白としては、これが世に出た平成元(1989)年夏といえば、既に時代はレコードからCDに移りつつありましたから、つまりは新発売されるアナログ盤が珍しいブツになりつつあったもんですから、さらには中古なればこそ、ついつい欲しくなってしまったというわけです。
しかし収録楽曲、殊更A面収録の「きっと…」が作詞:三浦徳子&作曲:林哲司、そして編曲:萩田光雄による夏向き歌謡ポップスの良作で、もちろんラテンフュージョン風味がたっぷりの曲展開が心地良いんですねぇ~~♪
ただ……、失礼ながら国実百合の歌唱力が聊か物足りないわけでして……。
そのあたりは賛否両論、微妙な問題かもしれませんが、サイケおやじ的には勿体と思っています。
でもねぇ~、だからこそ、アイドル歌謡ポップスは何時の時代も楽しく、そしてせつない魅力に満ちているんじゃ~ないかなぁ~~♪
そんな自己矛盾もあって、夏場になると妙にアイドル歌手の存在が眩しく感じられるというのが、サイケおやじの本性のひとつであります。