■太陽の恋人 / ケイ・アンナ (日本コロムビア)
どうも、スッキリしませんねぇ……。
天候も梅雨特有の蒸し暑さ、さらに局地的集中豪雨で被害も続出し、おまけに政情不安から景気の先行きも全く不透明……。
まあ、後者は我々国民の選択があってのことですから、納得する他はないんでしょうが、自然界の仕打ちには、些かの不条理を感じるのが年中行事になっています。
そこで本日の1枚は、真夏の太陽が早くやって来ますようにと、そんな願いを込めましたが、どうですかぁ~~♪?♪?♪
とにかくジャケ写に登場しているグラマーな美女が、昭和40年代に活躍した元祖グラビアアイドルのケイ・アンナというだけで、下半身を直撃されたあの頃を懐かしんでしまう皆様は、きっと私と同じ世代にちがいないと推察しております。
それは当時、男性雑誌のグラビアではウリだったヌードや水着姿で登場する美女達の多くが、例えば成人映画の出演者だったり、あるいは歌謡曲の若手や新人という、所謂芸能界にどっぷりのところから、ファッションモデルや現代で称されるところのバラドル等々へとシフトし始めた頃、いきなり人気急沸した中のひとりがケイ・アンナでした。
その魅力とはもちろん、ハーフ特有のスタイルの良さと愛くるしい面立ち、そしてグラマーな肢体を出し惜しみしない明るさが眩しいほど♪♪~♪ また同時にマルチタレント的な活動の中に顕著だった、感じの良さもあったと思います。
それだからこそ、各社のCMにも多数登場し、本日掲載したジャケットは、このシングル盤が発売された昭和45(1970)年7月に登場していた某写真フィルムメーカーとのタイアップ商品という性格も露わにしています。
で、気になる楽曲はカリプソ調で覚えやすい、なかなか楽しい仕上がりなんですが、肝心の彼女の歌唱力が業界用語で言うところの「ターヘ」なのでヒットせず……。、
それでもジャケットを眺めながら聴く彼女の歌声は、ちょいとロリ系の味わいもあったりして、好きな人にはマストアイテムかもしれません。
ちなみにロリ系に全く興味を持てないサイケおやじが、何故にこのシングル盤を所有しているとか言えば、それは「ジャケ買い」ってやつです。もちろん中古ですが♪♪~♪
ということで、昭和の時代の夏場には、こういう季節商品がレコード業界にも溢れていました。確か彼女も芸能人水泳大会みたいなテレビ番組で、この歌を演じていたような記憶があります。もちろん「演じた」と書いたのは、口パクだったからなんですねぇ。
まあ、失礼ながら彼女のような存在は、そこに居るだけで絶大な価値があるわけで、しかもケイ・アンナの場合は英会話もOKでしたし、機転の効いた司会も出来ましたから、決して単なるグラビアアイドルの枠には留まらなかった人でしょう。
しかし残念ながらと言うべきか、元ブルーコメッツの三原綱木との結婚により、それに終止符が……。
そこで、ど~しても今の季節になると思い出されるというわけです。
あぁ、それにしても、太陽の恋人♪♪~♪
こういう人が例え夏だけだったとしても、本当の恋人だったら、サイケおやじの青春はもっと素敵なものになっていたのに……。
つい、そんな夢のような泣き事を言いたくなる、今日この頃です。