■翔びなさい / 久保田育子 (キャニオン)
掲載したのは、以前に「この人」シリーズで取り上げた久保田育子のシングル盤でして、発売されたのが昭和53(1978)年3月とされていますから、おそらくは「夢色ヒコーキ」に続く作品かと思われます。
しかし、件の「夢色ヒコーキ」が、職業作家のサポートがあったとはいえ、基本的には自作自演のニューミュージック系歌謡曲だったところから、ここでは一転!?
なんとっ!
収録A面曲「翔びなさい」は作詞:阿久悠&作曲:丹羽応樹から提供された、なかなかネクラな歌謡曲であり、だからこそ、若草恵のアレンジもイントロから大仰なストリングスを響かせる等々、徹底して重苦しい雰囲気を充満させるスローミディアムな仕様になっていたのは、聊か吃驚させられましたですねぇ~~!?!
もちろん、このシングル盤はリアルタイムで聴いたものではなく、昨年末に中古ゲットした1枚だったという事実があるにせよ、彼女が持ち前の清涼な声質を逆手に活かさんとしたプロデュースだったとしたら、賛否両論は免れなかった気がするばかり……。
ところが、何度か針を落としているうちに、楽曲そのものの刹那の雰囲気は決して悪くないと思える様になったりして……(^^;
しかも、これまた地味ぃ~なジャケ写ポートレートの久保田育子を眺めつつ聴いていると、妙に惹きつけられてしまうんですねぇ~~ (^^;
まあ……、ひとつ間違えれば、演歌っぽい雰囲気も濃厚ではありますが、なんとなく、テレビドラマの2時間サスペンスのエンディングテーマ等々に用いられても、相当にイケたかもしれないと思うんですが、いかがなものでしょう (^^;
ということで、今年は拙ブログで以前に取り上げた「この人」シリーズの続篇も書いてみようと思い立ち、本日のご紹介となりました。
その中で、良い出会いがあれば、幸いと思うばかりでございます <(_ _)>