OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大ピンチ…、転じれば

2024-08-11 17:30:41 | 歌謡曲

恋は大ピンチ c/w シークレット / 西かおり (CBSソニー)

皆、大好きっ!

――か、ど~かは知る由もありませんが、昭和歌謡曲アイドルシンガー部門では今も人気が高い、というか、裏街道の人気者が本日の主役たる西かおりです。

―― なぁ~んて、本日もノッケから独断と偏見を言い放ってしまったサイケおやじではありますが、しかし、大きなブレイクも果たせぬままにフェードアウトしてしまった彼女が残してくれたレコードは、確かに魅力がいっぱい (^^♪

で、本日掲載のシングル盤は昭和52(1977)年に出してくれたデビュー作であり、収録両面2曲が共に作詞: 橋本 淳&作曲:平尾昌晃、そして編曲:馬飼野康二という強力な制作陣が関与したオールディズ風味満点のポップス歌謡に仕上がっているという、だからこその高得点は疑いようもありません (^^♪

それはウリのA面曲「恋は大ピンチ」からして、キャッチーな頭サビからアップテンポで弾けるオールディズ歌謡であり、彼女の歌いっぷりも絶妙のオチがニクイばかりの歌詞の世界にアクセスした緊張感がイイ感じ♪♪~♪

極言すれば、コミックソング?

う~ん、なんだか、キャンディーズあたりのレコードB面曲?

―― みたいなノリが、これまた楽しいところでしょうか。

そして西かおりのバージョンの出来の良さがあればこそ、サイケおやじは、この「恋は大ピンチ」を同時期に活動していたアイドル系ガールグループにもレコーディングして欲しかったと思っている次第です (^^;

また、一方のB面曲「シークレット」は、これまたアップテンポのオールディズ風味が染み込んだ正統派アイドル歌謡ポップスであり、メリハリの効いた曲構成と芝居っ気も程々の彼女の節回しは、安定した歌唱力があればこそっ!

個人的には、こっちが好きなほどなんですが、いかがなものでしょう。

ちなみに彼女はグラビアアイドルというか、セクシーグラビアっぽい仕事でも人気があったんですが、そ~ゆ~雰囲気が既にデビュー作となったシングル盤のジャケ写ポートレートでも表現されているあたりは、収録楽曲のイメージとリンクしているようでもあり、不釣り合いなところでもある気がしております (^^;

う~ん、もしかしたら、西かおりを売っていく、そ~ゆ~戦略がイマイチ、定まっていなかったのでしょうか……。

失礼ながら、今となっては、なんとも勿体ないと思ったりもしますが、逆に……、そんなこんなが歌謡曲マニアの心を擽ってしまう人気の秘密かもしれませんねぇ~~ (^^;

ということで、相変わらずの猛暑の最中、地震とか台風とか、何かと自然災害の危機が迫っているのは、それだけに一期一会を大切にしなければっ!?

という、神様のお導きと思いたいサイケおやじです。

それは享楽にしろ、勤勉にしろ、自らの気持を大切に行動する心がけの問題かもしれませんし、他人に迷惑が掛からない範囲での我儘だって、時には許されるんじゃ~なかろうか…… (^^;

う~ん、勘違いも程々にしないとなぁ…… <(_ _)>


銀の十字架の願いは…

2024-08-10 17:39:22 | 歌謡曲

銀の十字架 / 尾藤イサオ (東芝)

日本人の所謂「西洋かぶれ」が何時ごろから表面化したかは知る由もありませんが、少なくとも江戸時代から、そんな思想・思考・嗜好を露わにしていた人物は散見されるわけですし、殊更太平洋戦争でアメリカに屈服させられて以降は、尚更に欧米文化を良しとする風潮が強くなっていた時期が確かにあったと思います。

それは実際、サイケおやじの少年期までは学校教育そのものが何でも「アメリカ一番」的な方向性に傾いていたわけで、もちろん、それは大きな間違いだった事は言わずもがな、それでも西洋文化に対する憧れは存続していたのですから、殊更昭和40年代の日本は、ある意味じゃ~、お気楽だったのでしょうか。

さて、そんな風潮を象徴するのが、キリスト教に対するオシャレ信仰と申しましょうか、我が国に浸透している仏教や神道よりも、キリスト教がカッコイイみたいな印象があったんですよねぇ~~、当時は (^^;

ですから、クリスチャンでもないのにキリスト教会で結婚式を挙げるカップルがサイケおやじの周辺だけでも珍しくもなかったり、歌謡曲にもキリスト教関連の言葉を用いた楽曲が夥しく制作されていたわけでして、例えば本日掲載した尾藤イサオのシングル盤A面曲「銀の十字架」は昭和42(1967)年秋から年末に流行ったGS歌謡の人気曲として、橋本淳が綴った歌詞には曲タイトルどおり、キリスト教を象徴する「十字架」の装飾品がメインテーマになっていますし、川口真の作編曲にしても、十八番のゴスペル調を加味した雰囲気を強くしていますので、それを歌う尾藤イサオが、これまた例によっての熱血ソウル節を披露するという、なかなかの洋楽志向がニクイ仕上がりです (^^♪

なにしろイントロから疑似ゴスペルな女性コーラスが濃い雰囲気を設定すれば、流れ者の心情を歌う尾藤イサオの泣き節も冴えまくりですし、間奏のエレキギターのチープな響きも、今となってはジャストミートのコンコンチキ♪♪~♪

中盤からのストリングスの用い方も味わい深いと思いますし、英語も入れ込んだ歌詞の世界は、それ無くしては演歌っぽくなりそうな臭味が逆の意味でイイ感じなんでしょうねぇ~~ (^^;

正に西洋への憧れが根っこにあってこその名曲にして、名唱と思うばかりです。

ということで、昨日の長崎原爆忌において、現在虐殺行為をやり続けているイスラエルを招待しない事に反発したアメリカや欧州各国が大使の参加を取りやめたという愚行は、キリスト教国家がユダヤ教国家と同列というよりも、前述した虐殺行為を後押しする共犯関係を自白したも同然でありましょう。

長崎と云えば、我が国においては殊更キリスト教と縁の深い地域であり、そこへアメリカが原爆を投下したという負い目があるにせよ、だからこその平和を祈念せねばならない式典を蔑ろにするあたりは、やはりユダヤ資本で他人の不幸をメシのタネする本性を露呈したんでしょう……。

キリスト教に罪はあろうはずもなく、ましてやユダヤもロシアも反対勢力にされる因縁なんて、嘆かわしいと思うばかりです……。

願いは世界の平和!


キュートで熱い朱里エイコ ~ これはB面推し

2024-08-09 16:40:52 | 歌謡曲

■ジ・エンド・オブ・ラブ (恋の終わる時) c/w マシュ・ケ・ナダ / 朱里エイコ (キングレコード)

う~ん、いよいよ……、来るべきものが来た?

―― ということでしょうか、昨日発生した宮崎県沖が震源とされる大地震が通称南海トラフ関連の地殻変動(?)らしいという情報が流されれば、確かに学者先生方や政府関係者の顔色の悪さからしても、国民各々は覚悟を持って備えを万全にせよっ!

そ~言われてみれば、やはり……、そのとおりなんでしょう。

地震の恐ろしさは近年、殊更日本国民には身に染みているはずながら、今後更なる大きな災害が確実に迫っている現実を為政者は、どのように市井の我々に伝えるのか、そのあたりの難しさも問題点でありましょう。

特にネットが普及している我が国においては、何を基準に真実を確認出来るのかという難題もありますからねぇ……。

いやはやなんとも、被災された皆様の心中如何ばかりかと拝察する次第です <(_ _)>

さて、そこでサイケおやじは、そんなこんなの備えについて、まずは自分や家族の身の安全と共に、財産の保全なぁ~んて事まで考えてしまうのは姑息と自嘲しつつも、例えば私有レコード等々は、ど~したものか……?

まあ……、そんなことを思っていられる現在の幸せに感謝すべきなんでしょうねぇ…… (^^;

ということで、本日は大切にしているシングル盤の中から、昭和42(1967)年8月に発売されたとされる、朱里エイコが渾身(?)の1枚をご紹介させていただきます。

ど~です、まずはジャケ写デザインの魅力に幻惑されませんか (^^♪

ミニスカワンピースの彼女がキメるポーズのキュートな感性こそは、昭和元禄がド真ん中でしょう♪♪~♪

そして肝心のA面収録「ジ・エンド・オブ・ラブ」は曲タイトルだけじゃ~、如何にも洋楽カバーと思いきや、その実態は作詞:福地美穂子&作曲:すぎやまこういち、そして编曲:森岡賢一郎による、これがスローテンポでドラマチックな日本語ポップスであり、当然ながら朱里エイコの素晴らしい歌唱力を活かすのが所期の目的であるならば、全く見事な成功作でしょうか。

しかし正直、当時の歌謡曲のフィールドにおいては、完全に一般大衆の好みからは離れている印象であり、所謂敷居が高い楽曲にして、この歌いっぷりは「現代の耳」で聴いたたとしても、ヒット性感度の低さが否めないんじゃ~なかろうか…… (^^;

そのあたりを考慮して、わざわざ「恋が終わる時」という邦題を附しているのも、些か苦しいところかもしれません。

ところが、B面に収録された「マシュ・ケ・ナダ」は、もちろんテスタ・アルバート&ジョルジュ・ベン書き、セルジオ・メンデス&ブラジル '66 が世界的ヒットにした「Mas Que Nada」の純正(?)カバーですから、朱里エイコも本領発揮というか、実は素敵なボサロック調だったセルジオ・メンデス&ブラジル '66 のヒットバージョンよりもソウルジャズっぽさを強調した森岡賢一郎のアレンジ共々歌いまくった仕上がりは痛快至極 (^^♪

完全にB面推しのシングル盤にして、ジャケ写の雰囲気にも、こちらがジャストミートです (^^♪

ということで、何もかも失ってしまう天変地異、自然の猛威の前には人間の力なんて微弱な抵抗かもしれませんが、何かをしないではいられないのが大方の本音と思います。

最初っから諦めるなんてこたぁ~、到底出来ないのがサイケおやじの本性でもありますから、何かしらの備えは考えていくつもりでおります。

前を向いていくしかないっ!


この輪廻と転生も歌謡曲

2024-08-08 17:25:51 | 歌謡曲

女は生まれて恋に死ぬ / 三条アンナ (ビクター)

掲載したのは、おそらくは三条アンナの持ち歌では一番に知られているであろう、昭和45(1970)年11月に発売された「女は生まれて恋に死ぬ」をA面に入れたシングル盤です。

これは作詞作曲:みなみらんぼう、編曲:船木謙一から提供された歌謡フォーク寄りのポップス演歌と申しましょうか、歌詞の世界は、なかなかネクラっぽい印象でありながら、メロディ展開にはソフトロック風味が滲み出ているという、それが不思議なほどに耳障りの良い仕上がりで、しかも、カラオケ演奏パートが薄めにミックスされているもんですから、三条アンナの素晴らしい歌唱力が堪能出来るというプロデュースは大成功と思うばかり (^^♪

実際、当時のラジオ深夜放送ではオンエアされる頻度も高く、真夜中にちょっぴり厭世的で、それでも一抹の希望を感じさせてくれる「女は生まれて恋に死ぬ」は、時代の雰囲気にもジャストミートしていた印象が今も鮮烈です (^^♪

ちなみに楽曲を提供した「みなみらんぼう」は、森本和子の大ヒット曲にして永遠の昭和歌謡曲「酔いどれ女の流れ唄」の作者として殊更有名ですが、同時期には「女は生まれて恋に死ぬ」という、もうひとつの名曲も書いていたという事実は無視出来ないところじゃ~ないでしょうか。

そして、そんなこんなで勢いを得たところから、いよいよ昭和49(1974)年頃からはシンガーソングライターとして自作自演のLPを制作し、「ウイスキーの小瓶」等々の渋みのあるシングルヒットも出している事は有名かと思います。

閑話休題。

ということで、こ~ゆ~ライトタッチのネクラ唄っても、歌唱力のあるボーカリストの手に掛かれば、なかなか強い印象が残る傑作になるんでしょうねぇ~~♪

それゆえにトーシロがカラオケで歌うには、それなりの覚悟(?)が必要かもしれませんが、案外弾き語りならば、カッコだけはつけられるのでしょうか…… (^^;

昔、行きつけだった飲み屋のホステスさんが、店に入っていたピアニストに伴奏させて、この「女は生まれて恋に死ぬ」を十八番にしていた事を思い出し、本日はレコードを取り出してしまった次第です。

告白すれば、昨夜連れていかれた某飲み屋のママが、件のホステスさんの愛娘であったという真相に驚かされたという経緯もあったわけでして…… (^^;

因果はめぐる水車であります。


可愛和美からの癒しの四季の唄

2024-08-07 17:47:33 | 歌謡曲

サランラップの唄 / 可愛和美 (キャニオン / 旭ダウ)

高度成長期には国内各企業が挙ってテレビ&ラジオでCMを打っていましたので、当然ながら、そこで使用される音楽も充実していた事は今や歴史でありましょう。

なにしろ、その流れから大衆ヒットになった歌や演奏の夥しさは言わずもがな、レコードやカセットテープ等々の媒体によって尚更に広められていった中には、企業が独自で制作した販促用非売品というブツが、これまたコレクターズアイテムとして中古市場で流通している事実は重大!?

例えば本日掲載のシングル盤は昭和49(1974)年に旭ダウ(現・旭化成)が主力商品のひとつである「サランラップ」のCM用に制作した「サランラップの唄」をA面に入れた非売品レコードであり、しかも歌っているのが可愛和美ですからねぇ~~♪

そして制作クレジットを確認すれば、これが作詞:なかやままり&作編曲:井上かつお♪♪~♪

あぁ……、全体としては詩情&優しさが溢れ出る歌詞の世界にソフトロック調のメロディが附された所謂「四季の唄」に仕上がっており、殊更エレピと柔らかなストリングスをバックに歌う可愛和美の抑制の効いた節回しが絶妙の余韻を残してくれるんですよ (^^♪

う~ん、キュートにしてハートウォームなボーカルの歌心こそは、彼女の大いなる魅力だと思えば、この「サランラップの唄」の人気度にも納得です (^^♪

ですから、中古市場でも、それなりに高値安定のブツではありますが、機会がございましたら、ぜひとも皆様にもお楽しみいただきとうございます。

実際、鬱陶しい今の時期には、なかなか効き目あるんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ということで、本日は待ち人来たらず……、みたいな空振りの仕事で妙に疲れました。

そして、そんな時にこそ、こ~ゆ~癒しのソフトロックが恋しくなるのでした。


みづえの潔いロック節

2024-08-06 17:20:45 | 歌謡曲

ビードロ恋細工 / 高田みづえ (UNION / テイチク)

高田みづえはアイドルシンガーでありながら、ある意味じゃ~、それらしくない歌唱力で様々なタイプの楽曲を表現していたボーカリストだったという思いがサイケおやじにはあるんですが、いかがなものでしょう。

それはオールディズ歌謡の「涙のジルバ」「悲しきロンリーガール」やエレキ歌謡「そんなヒロシに騙されて」等々の懐メロっぽいオリジナル曲をヒットさせつつ、昭和52(1977)年10月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「ビードロ恋細工」は、作詞:島武実&作曲:宇崎竜童、そして編曲:船山基紀が提供したアップテンポの疑似歌謡ロックなんですから、たまりません (^^♪

なにしろイントロをリードするエレキギターやロックビートを演じきるドラムスやベースに臆する事の無い高田みづえの歌いっぷりの良さはギスギスした歌詞の世界に附された熱気が滲み出た曲メロには抜群の相性じゃ~あぁ~りませんかっ!

そして歌うだけ歌って、スパッと終わる曲の流れを尚更に潔いものにしているんですねぇ~~、彼女はっ!

確か……、これは公式デビューから3作目のシングル曲だったと記憶しているんですが、この迷いの無さこそが大ヒットに結びついたんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ちなみに演奏パートのロックっぽさは、カラオケだけ聴いていても十分に楽しめあたりも憎めません。

う~ん、やはり昭和50年代の歌謡曲は凄過ぎます (^^♪

ということで、先日の高齢者バンドの練習時、相方のギタリスト氏からフェンダーのテレキャスを弾かせてもらい、そのまんま、借り受けて自宅にあるもんですから、様々に意味不明のフレーズを弾いては悦に入っております (^^;

さぁ~て、この「ビードロ恋細工」のリード&オカズのフレーズを今夜はコピーしてみようっ!

あぁ……、またまた家族から疎まれそうだなぁ…… (^^;


あきいずみの夏歌ド真ん中!

2024-08-05 17:19:18 | 歌謡曲

バカンス c/w 危機一髪 / あきいずみ (NAVI / キャニオン)

やっばり夏歌はイケイケが好ましいということで、そんな代表選手と云えば、あきいずみ

そして彼女のシングル盤の中では最高に真夏の熱気というのが昭和49(1974)年7月に発売された本日の掲載盤でして、とにかく作詞:阿久悠&作曲:井上忠夫、そして編曲:井上尭之が狙いを定めて提供したであろう、ここに収録の両面2曲こそは、ツッパリ&蓮っ葉な女の歌謡ロックでもあります (^^♪

それはA面曲「バカンス」からして、タイトルに偽り無しというアップテンポのタテノリグルーヴが歌詞の世界とおりにギンギンギンッ!!?

ですから、あきいずみの弾けまくった歌いっぷりの勢いが本当に素敵ですし、ビシバシのリズムセクションにメリハリの効いたブラスセクション、加えて如何にものロックギターがイイ感じ♪♪~♪

いゃ~~、本当に夏が燃えている感じが全開ですよっ!

そしてB面曲「危機一髪」が、これまたアップテンポの白熱歌謡であり、雰囲気としては当時の山本リンダ調ではありますが、だからこそ、本家リンダの影響も滲ませる歌いっぷりこそは、あきいずみの真骨頂かもしれませんよ (^^;

サイケおやじは決して憎めません (^^;

ということで、掲載盤を聴いていて、尚更に暑苦しい思いに襲われたとしても、それが本望だと感じさせられるんじゃ~ないでしょうか?

もちろん、それはサイケおやじの独断と偏見による思い込みではありますが、令和の今に蘇る「昭和の夏歌」としての存在感は不滅!?!

本当に、そ~思っているのでした <(_ _)>


この人だぁ~れ part-160:Kiiko ~ 盛り場ベンチャーズ歌謡の蘇り

2024-08-04 17:14:37 | 歌謡曲

六本木トランジット / Kiiko (ポリドール)

久々の「この人」シリーズになりますねっ、本日ご紹介の Kiiko はっ!

―― なぁ~んて、思わず力んでしまったのは、最近中古ゲットした掲載シングル盤A面曲「六本木トランジット」に完全降伏させられたからでして、これが作詞:たきのえいじ&作曲:幸耕平、そして編曲:渡辺茂樹というクレジットが確認出来る、素敵な盛り場ベンチャーズ歌謡と申しましょうか、下世話も程々に心地良いミディアムアップの演歌色も微妙な歌謡ポップスに仕上がっていたんですから、たまりません (^^♪

もちろん、歌っている Kiiko にしても、幾分没個性的な歌いっぷりが逆に泣き節を直截的に伝えてくれるという、なかなかのありがたさなんですねぇ~~♪

そして既に述べたとおり、サウンドプロデュースがビシバシのデジタル系ドラムスが鳴り響くとはいえ、それも発売された昭和63(1988)年7月の流行と思えば、演奏パートを殊更印象的にしているエレキギターのフレーズと音色が往年のエレキ歌謡を強く思い出させる好ましさであり、加えて曲メロそのものが所謂ベンチャーズ歌謡の趣を今に伝える小憎らしさですよ (^^♪

いゃ~~、全く昭和歌謡曲愛好者の琴線に触れる仕上がりじゃ~ないでしょうかっ!?

そして……、これまでも度々述べておりますが、これか世に出た頃のサイケおやじは異郷の地へ島流しにされていたもんですから、ヒット状況や歌っている Kiiko については全く知りませんし、それが悔しくもありますねぇ~~ (^^;

もちろん、直ちに彼女の他のレコードを探索している次第です。

また、本日参加した高齢者バンドの練習において早速、この「六本木トランジット」のカバーを提案させていただいたところ、メンバーの賛同が得られた事も嬉しかったです <(_ _)>

ということで、本日も酷すぎる猛暑に苦しめられておりますが、こ~ゆ~素敵なレコードとの巡り合いを求める気持ちは、それに打ち勝つエネルギーの源と信じております、サイケおやじは (^^♪

過ごし方は十人十色ではありますが、皆様もご自愛くださいませ。


ひとりぼっちの夏の爽やかさ

2024-08-03 16:52:36 | 歌謡曲

ひとりぼっちの夏 / チューインガム (CBSソニー)

あまりの酷暑に昨日はダウン…… (>_<)

今朝もイマイチ、調子が上がらないということで、本日は爽やかな夏歌を選んでみました (^^♪

それが昭和50(1975)年8月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「ひとりぼっちの夏」でして、演じているチューインガムは松田りか&松田マミの姉妹なんですが、当時の彼女達は中学生であり、そもそも昭和47(1972)年の公式デビュー曲「風と落葉と旅びと」をスマッシュヒットさせた時は天才小学生フォークデュオの登場!

―― と、大いに騒がれたものでした。

なにしろ発表する楽曲のほとんどにソングライターとして姉妹が関わっていましたからねぇ~~、その何れもが爽やか系歌謡フォークの典型というあたりの毒気の無さも、好きな人には好きとしか言えない世界でありましょう。

ただし……、基本的にロリ趣味の無いサイケおやじにとっては、まあ……、ど~でもいい存在だったんですが、この作詞:松田篝&作曲:松田りか、そして編曲:船山基紀とクレジットされた「ひとりぼっちの夏」だけは、耳にした瞬間からシビレさせられましたですねぇ~~ (^^♪

それはミディアムスローのソフトな歌謡フォークながら、とにかくイントロから流麗なストリングスやエレピ、ハープやアコースティックギターの柔らかな響きをたっぷりと用いたアレンジの心地良さには、同時期に流行っていたCTI系のイージーリスリングジャズの趣があるもんですから、いよいよ歌い出される涼しさ満点の曲メロに附された、これが胸キュンの夏を印象づける歌詞の世界が姉妹のハーモニーで演じられれば、酷暑の日常も爽やかに過ごせるというもんですよ (^^♪

ちなみに作詞を担当した松田篝は姉妹の父親であり、ヤマハ系のソングライターでしたから、その影響と繋がりがあればこそ、チューインガムもヤマハのポプコンには何度も出場し、グランプリも獲得しているとあっては、才能という遺伝子の証明が、ここにある事が確認出来るんじゃ~ないでしょうか。

ということで、「ひとりぼっち」なんていう状況は「寂しさ」「侘しさ」に直結しそうではありますが、サイケおやじとしては、人生の中で「ひとりっきり」の時間は極めて貴重だと思っておりますので、決して嘆くこたぁ~無いという立場です。

それは日頃何かと喧しい「しがらみ」や「腐れ縁」から解放されていると思えば、自分本位で過ごせるわけですからねぇ~~ (^^;

所謂「負け惜しみ」とか「居直り」と受け取られれば、それはそれでよろしいかと (^^;

つまり、そこから新しい関係を築ける端緒が「ひとりぼっち」と思いたいわけですよ。

うむ、暑苦しい夏は、まだまだ続きそうですねぇ……。