OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

美少女シンガー聴くなら、7吋!?

2024-08-21 16:42:37 | 歌謡曲

レースのカーディガン / 坂上香織 (東芝)

坂上香織はサイケおやじが異郷の地へ島流しにされていた時期に活動していたアイドルなので、リアルタイムでの実相や人気度は知る由もありませんが、それが先日急襲(?)した中古屋で彼女のアナログ盤シングルが4枚ばかり纏め売りされていたので思わずゲットしてきた中の1枚が本日の掲載盤というわけです。

だって、中古屋の店主からの情報によれば、坂上香織の歌手デビューは昭和64(1988)年8月という事ですから、実は掲載盤が、そのデビュー作であり、以降に発売された3枚、つまりは今回サイケおやじが纏めゲット出来たブツも含めて、既に音楽メディアの主流がCDになっていた時代に、あえてアナログ盤が制作発売されていたという、その事実には、ちょいと驚かされてしまったんですねぇ~~!?!

まあ……、だからこその纏めゲットという真相があるわけですが、それにしても……、以降は完全にサイケおやじの勝手な妄想ではありますが、掲載盤のジャケ写スリーブに登場している坂上香織はスバリッ!

美少女ですからねぇ~~、版型の大きい7吋のアナログ盤で、彼女のジャケ写ポートレートを眺めつつ、収録曲を鑑賞するという楽しみが優先されてたんじゃ~ないでしょうか (^^♪

実際、それは追々にご紹介させていただきますが、今回ゲットの4枚のシングル盤は何れも、ジャケ写ポートレートがニクイばかりに素敵でありました (^^♪

で、肝心の掲載盤A面曲「レースのカーディガン」は作詞:松本隆&作曲:来生たかお、そして編曲:萩田光雄という、ニューミュージック色が滲み出たアイドルソング製造トリオというべき布陣からの提供ですから、現代の耳で聴いても、なかなかに新鮮味が薄れていないあたりは流石の仕上がりでしょうか。

とにかく歌詞の世界が夏の終わりの別れ歌ならば、そこには松本隆ならではの「弱気」にジャストミートした、これぞっ!

来生たかおが十八番の黄金律が冴えていますし、ミディアムアップにアレンジした萩田光雄は、そのあたりの思惑(?)を勘案したスマートなストリングスやパーカッションの使い方等々、流石にイイ仕事と思うばかりです (^^♪

そして肝心の坂上香織のボーカルは幾分愛想の無い雰囲気も感じられますが、所謂「舌っ足らず」の節回しが微妙に出ていたり、落ち着いた声質がジャケ写ポートレートを眺めての鑑賞には結果オ~ライでしょうか (^^;

ということで、これまた前述中古屋の店主からの情報ではありますが、坂上香織は基本的に女優としての活動がメインだったそうで、しかもデビューしてから程なくアイドルを卒業し、ヘアヌード写真集を出したり、映画やドラマで演じるのも「汚れ役」さえ普通にやっているとかっ!?!

いゃ~~、そんなこんなも芸能界の厳しさと言ってしまえば、それまでなんですけどねぇ~~~ (^^;

美少女 ~ 美女路線を歩む芸能人としての坂上香織、リアルタイムを知らないサイケおやじにとっては、なかなか気になる女性であります (^^;

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縺れ…、縺れて…

2024-08-20 17:18:17 | サイケおやじの日常

仕事で難儀しております (>_<)

だいたい……、今日は午前中から定期健診で持病の不整脈が改善していないと医師からの宣告……。

個人的には脳梗塞だけは避けたいと医師にお願いし、またまた投薬変更という始末…… (>_<)

ど~せ、何時かは死ぬのなら、周囲に迷惑だけはかけたくないし、さっぱりとあの世へ行きたいものです。

―― なぁ~んてことを考えていたら、仕事がグチャグチャになり、この世に未練を断ち切れない自分に自嘲です。

本日は泣き言、失礼いたしました <(_ _)>

 

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夏歌があればアイドル

2024-08-19 16:38:21 | 歌謡曲

渚のB.G.M. / 森田まゆみ (taurus / 東芝)

お盆も過ぎたのに鬱陶しく、暑苦しい日々が継続中ということで、やっぱりアイドルシンガーの夏歌は必需品!

―― か、ど~かを問題にするまでもなく、本日ご紹介するのは昭和60(1985)年6月に発売された森田まゆみの2作目のシングル曲「渚のB.G.M.」っていうのは、あまりにもベタ過ぎたでしょうか (^^;

しかし、それでも作詞:村越昭彦&作曲:伊豆一彦、そして編曲:若草恵の制作陣が提供した「渚のB.G.M.」はアイドル夏歌ポップスの「イイとこ取り」みたいなキャッチー&イージーな作風が全開で、その絶妙のテンポチェンジが仕込まれたメロディ展開を彩るサウンドは当時流行のデジタルビートを用いた産業ロック風味も色濃く、だからこそ森田まゆみの溌剌として、陰影を滲ませた歌いっぷりは合格点♪♪~♪

ところが……、音源だけ聴いているにはOKだったんですが、ジャケ写ポートレートの雰囲気も含めて、失礼ながら、彼女自身のルックスにアイドルとしての花が足りなかったというか……。

なにしろ、その頃は女の子アイドルのブームも爛熟期であり、例のテレビ番組「夕やけニャンニャン(フジテレビ)」から派生した集団アイドルグループのおニャン子クラブが同時期に「セーラー服を脱がさないで」なぁ~んていうシングル曲をデビュー大ヒットにしてしまったもんですから、単体アイドルには厳しい状況が始まった中での活動は、尚更に苦しかったのかもしれません。

それでも繰り返しますが、楽曲と歌唱そのものの仕上がりは侮れませんし、後追いでの昭和歌謡曲ファンにこそ、聴いていただければ納得されるものと信じている次第です。

ということで、今では企画すら通らないであろう、女の子アイドルが水着で歌うテレビ番組には、前述おニャン子クラブの面々でさえトーシロの利点を活かした存在感を見せつけていましたから、それなりに芸能の基本を仕込まれた単体アイドルが顔を見せるなんてのは普通でありましたね、当時は (^^♪

そして、もしも今、その頃の映像が発掘され、例えばネットにアップされているのであれば、サイケおやじは森田まゆみを探してしまいそうです (^^;

う~ん、やっぱり夏歌を演じたアイドルシンガーの魅力は、そこにあるのかもしれませんねぇ~~ (^^;

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あの頃、井上千鶴がっ!

2024-08-18 17:05:03 | 日本のロック

抱きしめてBoy c/w 唇とめないで / 井上千鶴  (RIV.STAR)

昭和60(1985)年前後からの我が国歌謡界では、所謂女性ロッカーのブームが確かにあり、例えばアン・ルイスは歌謡ロックで大ブレイクしていましたし、白井貴子、中村あゆみ、渡辺美里、さらにはバンドスタイルで「ナオン・ロック」をウリにしていた SHOW-YA、加えて BARBEE BOYS の杏子やレベッカの NOKKO 等々、所謂ニューミュージックの枠を飛び越えた日本のロック系女性ボーカリストが人気を集めていた流れからでしょうか、本日の主役たる井上千鶴はアイドル系ロックシンガーとして、それなりに華々しいデビューを飾ったんですが……。

なにしろ掲載のデビューシングルA面曲「抱きしめてBoy」は作詞:竜真知子&作曲:高橋研からの提供という事は、井上千鶴の歌唱力も既にして中途半端じゃ~ないという憶測は真実でありました。

そ~ですよ、作詞担当の竜真知子は当時のニューミュージックや歌謡ポップスのジャンルでは売れっ子であり、作曲を提供した高橋研は前述した中村あゆみをブレイクさせたプロデュース能力が認められていましたからねぇ~~♪

実際、それは頭サビの溌剌としたアイドル歌謡であり、アップテンポでキャッチーな仕上がりは間違いないところだったんですが、イントロがアメリカのロックバンドとして1979年にデビューしたザ・ナックが放った世界的一発大ヒット「My Sharona」と同じとしか言えない国吉良一アレンジが、鼻白むわけでして…… (^^;

う~ん、これはなぁ~~、と思ってしまえば、井上千鶴の前向きな歌いっぷりが、一本調子に聞こえてしまったのは、サイケおやじだけでしょうか…… (^^;

まあ、そんなこんなの思い込みは、この掲載盤が業界の知り合いから頂戴したサンプル盤という事実に鑑みて、失礼千万!?

ところが、レコードをひっくり返して針を落としたB面曲「唇とめないで」がA面曲「抱きしめてBoy」とは打って変わったミディアムテンポのクールなアンニュイ歌謡ポップスであり、キーボードメインで作られた演奏パートをバックに歌う井上千鶴のボーカルが繊細にしてポップの極み (^^♪

いゃ~~、これは現代でも完全に通用する裏傑作と思えば、作詞:神田エミ&作曲:高橋研、そして編曲:国吉良一の仕事は完璧の決定版!

これこそ、井上千鶴の歌唱力を存分に活かせるスタイルじゃ~ないでしょうかねぇ~~!?!

ところが、次のシングル曲「哀しみパワフル」が、これまたパワーポップ歌謡路線だったんですから、個人的には大きな肩透かしとはいえ、それはそれで方向性は定まっていたのかもしれず、そんなこんなは何れご紹介させていただきとうございます <(_ _)>

う~ん、ここまで書いていながら、彼女のやっていたのは歌謡ロックなのか、あるいは歌謡曲なのか?

もしかしたら、ニューミュージックなのか?

ほとんど判然としていないサイケおやじの迷いは、ど~なるんでしょうかねぇ~~ (^^;

ということで、結果的に大きなブレイクは果たせなかった井上千鶴ではありますが、今だからこそ、再評価されるべきなのかもしれません。

特に前述したとおり、ここに収録のB面曲「唇とめないで」は、ひとりでも多くの皆様に聴いていただきたと願うばかりであります <(_ _)>

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個人的には充実の休日

2024-08-17 17:16:24 | サイケおやじの日常

久々にネットじゃ~なくて、街を彷徨う猟盤活動、そしてネタの仕入れ、借りているトランクルームの整理整頓等々、サイケおやじ的には充実した1日を過ごしております (^^♪

獲物は、まあ……、それなりではありましたが、再発&復刻商品では、ちょいと驚いたブツにも遭遇しましたし、トランクルーム内からは、これまで買いっぱなしで未開封のCD等々、持ち帰る予定ですので、追々にご紹介したく目論んでおります。

ということで、台風一過の余波というか、猛暑でクタクタしつつ、残されたお盆休みは有効に過ごしましょうね。

本日は、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

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ナンシー・ルーのムーンライト・シャドウ

2024-08-16 17:23:14 | 歌謡曲

ムーンライト・シャドウ / ナンシー・ルー (CBSソニー)

海外のヒット曲へ日本語の歌詞を附した、所謂洋楽カバーの歌謡曲は我が国レコード産業の切り札のひとつだった事は今も変わらないとはいえ、その選曲センスやアレンジの良し悪し、そして演じる歌手やグループの存在感も大きいと思われます。

平たく言えば、どんなに素敵な楽曲を見つけても、それを歌謡曲としてカバーした場合のジャストミート感は絶対に外せないんじゃ~ないでしょうか?

さて、そこで本日ご紹介したいのは、昭和59(1984)年にナンシー・ルーが出した掲載のシングル盤A面曲「ムーンライト・シャドウ」でして、結論から述べさせていただければ、これは前年にイギリスのマルチミュージシャンとしてプログレポップとも云える分野で人気を確立していたマイク・オールドフィールドがヒットさせた自作自演の傑作「Moonlight Shadow」に安藤芳彦がオリジナルとは無関係な日本語の歌詞をアダプトしたニューミュージック寄りのポップス歌謡♪♪~♪

しかも歌っているナンシー・ルーは台湾人のキュートなアイドルシンガーではありましたが、何故か……、大きなブレイクも果たせぬままに帰国した、その活動末期に、こんな素敵なシングルトラックを出していたというあたりは、なかなか味わい深いものがあるというか…… (^^;

それはマイク・オールドフィールドのオリジナルバージョンのミステリアスなポップフィーリングを活かしつつも、松原正樹が幾分メリハリの効いたアレンジを施したミディアムアップの演奏パートが結果オーライ♪♪~♪

もちろん、松原正樹本人であろうギターの響きは本家マイク・オールドフィールドの繊細にして芯の強いギタープレイを意識していたであろう事は言わずもがな、なかなかの力演じゃ~ないでしょうか (^^♪

ですから、ナンシー・ルーも自らの持ち味であるチャイニーズ系の節回しで切々と歌うスタイルを貫いていて、結果的にヒットしたとは言い難くはありますが、個人的には好きな仕上がりです。

ちなみにマイク・オールドフィールドのヒットバージョンで歌っていたのはスコットランド出身のマギー・ライリーであり、そのクールでハートウォームなボーカルスタイルとナンシー・ルーの歌いっぷりは相当に異なりますが、それはそれで十人十色の好き嫌いでありましょう (^^;

また、当時の我が国ではマイク・オールドフィールドの「Moonlight Shadow」はシングルカットされていなかったという記憶なんですが、楽曲そのものはFMラジオ放送の洋楽番組等々で流れまくっていましたからねぇ~~♪

そ~ですよ、その頃からというか、昭和50年代頃からはラジオの音楽番組は、ほとんどFM放送がメインとなり、エアチェック用の番組表を纏めた雑誌が音楽情報誌の役割も果たす様になっていましたですねぇ~~ (^^♪

今となっては隔世の感ではありますが、仕事場でもラジオを流しながら勤務出来る会社も普通に存在していましたから、昭和という時代は大らかでありました (^^♪

閑話休題。

ということで、最後になりましたが、マイク・オールドフィールドのオリジナル原曲歌詞の内容は亡くなってしまった愛おしい人に会いたい……、云々という事から、ジョン・レノン追悼歌と云われていましたが、真相は……、ど~なんでしょうかねぇ……。

だからこそ、ここに制作されたナンシー・ルーの歌謡曲バージョンの味わいも深いのかもしれませんし、それこそはサイケおやじの独断と偏見として、お許しを請うばかりでございます <(_ _)>

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奇蹟のつげぐち

2024-08-15 16:41:33 | 歌謡曲

つげぐち / 井上慶子 (ビクター)

「幻」が「現実」になるという現象は「奇蹟」とも称されますが、サイケおやじにとっての本日掲載のシングル盤は、それに近いものがありました。

それは歌っている井上慶子がアッという間に消えてしまった印象のアイドルシンガーであり、その登場は昭和51(1976)年だったはずなんですが、その時は新人賞レースにも参戦していながら、テレビや芸能誌への登場も局地的というか、なにやら業界のウリも決してイチオシでは無かったという雰囲気……。

ところが、彼女が歌っていた本日掲載のシングル盤A面曲「つげぐち」は、なかなか耳に残る仕上がりで、ちょっぴりあべ静江っぽい声質と綺麗なハイトーンボイスが、そのポイントだったと思っているのは、サイケおやじだけでしょうか?

そ~ゆ~狙いが作詞:杉山政美&作編曲:梅垣達志という制作スタッフに、どこまで企図されていたかは不明ながら、ミディアムテンポで歌謡フォーク寄りのアイドルソングとしては、ど~やら許されない愛に決意を秘めたヒロインの姿が描かれた歌詞の世界とマイナー&メジャーモードを上手く組み合わせたキャッチーなメロディ構成によって、本当に清純派アイドルのイメージは全開♪♪~♪

ただし、詳しいプロフィールは知る由もありませんが、芸能界入りしたのは二十歳前後だったと云われておりますので、同時期のアイドル&新人歌手と並べては些か「お姉さん」系だった記憶が…… (^^;

しかし、そ~ゆ~ところが、これまたサイケおやじの嗜好にはジャストミートしていたわけですよ (^^;

ところが既に述べたとおり、何故か……、彼女は翌年になるとぷっつりと表舞台から消えてしまったみたいな……。

その経緯や真相は知る由もありませんが、デビュー作と思われるシングル盤そのものも見かけなくなり、幾年月……。

ようやくにして数年後、中古ゲット出来たのが私有の掲載盤というわけで、いゃ~~、自分にとっては正に奇跡の遭遇みたいなものがありましたですねぇ~~ (^^;

そして井上慶子の正式デビューが昭和50(1975)年11月だったという事実も、その時になって知ってみれば、つまりは1年ちょっとしかメジャーな活動は無かったと思われますし、おそらくは残してくれた音源は、このシングル盤だけかもしれませんが、いかがなものでしょう。

それでも、だからこそ、サイケおやじにとっては忘れ難いアイドルシンガーであります。

ということで、またまたの台風襲来で早くも交通機関は混乱の兆しですし、例の大地震から引き続いての防災要請は無視出来ないところでしょう。

いゃ~~、奇蹟は災害時にこそ必要なんですけどねぇ…… (^^;

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松本典子のこれが好き

2024-08-14 17:23:45 | 歌謡曲

儀式(セレモニー)c/w 秋桜化粧 / 松本典子 (CBSソニー)

掲載したのは、実はサイケおやじが一番に好きな松本典子のシングル盤でして、発売されたのは昭和61(1986)年10月でしたから、つまりは華やかなデビューから特段のヒットも放てないままに正統派アイドル路線を歩んでから約1年半後の勝負曲!?

―― という印象が強く打ち出されているのは、収録トラックを聴く以前、まずはジャケ写ポートレートのイメージから伝わってしまうわけですよっ!?

しかも、ウリのA面曲タイトルが「儀式」ですからねぇ~~、一応は「セレモニー」という横文字が当て込んであるとはいえ、既にしてイメチェン仕様が全開ですよねぇ~~!?!

そして実際、流れ出すのはミディアムアップでキーボード主体に作られたデジタルサウンドをバックに切々と歌う、これが絶妙に儚くて、刹那の別れ歌?

―― みたいな印象から、制作クレジットを確認すれば、なんとっ!

―― それは作詞作曲:中島みゆき!

―― という、なかなかの大冒険企画でありましたっ!

以前にも書きましたが、個人的には失礼ながら、松本典子は決して歌が上手いとは思っておりませんが、それをカバーしていたのが持ち前のアイドル王道路線のイメージと現場主義とも云えるテレビ出演やライブギグにおける熱気を感じさせるパフォーマンスは、なかなかに秀逸な芸能フィーリングだった気がしていたもんですから、レコード音源では些かの苦戦は……。

それが、この「儀式(セレモニー)」では、じっくり聞かせるスタイルにプロデュースされたのでしょうか、楽曲そのものは何時もの「中島みゆき節」よりもライトタッチという仕上がりも結果オーライ???

ちなみに中島ゆみき本人も自作自演のレコーディングを残している「儀式(セレモニー)」を聴いてみれば、松本典子のバージョンよりも幾分テンポを落とし、ロック風味を強めたアレンジで歌っているとはいえ、サイケおやじとしては、せつせつと感情表現している松本典子のトラックに軍配です (^^;

それは作詞:荒木とよひさ&作曲:三木たかし、そして編曲:戸塚修という、ほどんど歌謡曲専門の職業作家が提供のB面曲「秋桜化粧」が、これまでの松本典子の路線を継承している穏やかな松田聖子スタイルのアイドルポップス歌謡に仕立て上げられている結果、その比較対象作業の検証(?)があればこそ、A面の「儀式(セレモニー)」の印象が強くなろうというものですが、いかがでありましょう。

告白すれば、サイケおやじは両面2曲共に好きですから、つまりは冒頭に述べたとおり、彼女のレコードでは最高に愛着の強い1枚というわけです (^^♪

ということで、昨日の墓参りに続いて、本日は親戚の初盆で早朝から遠出した帰り道、ネットに接続しているカーオーディオから突然(?)に流れて来たのが松本典子の「儀式(セレモニー)」という事から、ご紹介とさせていただきました。

う~ん、久々に聴いても、これは……、せつないアイドル歌謡ポップスですねぇ……。

ちょっぴり……、シンミリモードで握るハンドルは、スピードも控えめになるのでした。

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ドュー・ユー・リメンバー・フローレンス

2024-08-13 18:39:33 | 歌謡曲

■Do You Remember Me? / フローレンス芳賀 (キャニオン)

昭和50年代末期に突然ブレイクしたフローレンス芳賀を覚えていらっしゃるでしょうか?

少なくともサイケおやじと同世代の皆様であれば、昭和59(1984)年の夏の主役のひとりとしての彼女には強い印象が残されていると拝察する次第ですが、それは某ファッションメーカーのモデルとして当然ながらナイスバディの水着姿とキュートな面立ちに魅了され、その如何にも日米ハーフ特有の親しみ易さも相まって、CMの世界のみならず、テレビ出演も多く、また歌手としての活動も同時並行的にやっていたんですから、忘れがたい美女でありました (^^♪

で、掲載したシングル盤は昭和54(1984)年6月に発売された歌手デビュー作あり、殊更A面収録の「Do You Remember Me?」は作詞:安井かずみ&作曲:加藤和彦のクレジットがあれば、もはや説明不要、岡崎友紀が昭和55(1980)年に「Yuki」名義でヒットさせた畢生の名曲「ドュー・ユー・リメンバー・ミー」のリメイクカバーなんですから、たまりません♪♪~♪

もちろん、ここでも飛澤宏元がオリジナルのイメージを大切にはした疑似スペクターサウンドを踏襲するアレンジを提供していますからねぇ~~、フローレンス芳賀のハーフ丸出しの歌いっぷりも高得点!

―― と書きたいところなんですが、実は些か棒読み歌唱と申しましょうか、ちょいとエモーションが不足気味……。

ところが、それだって結果オーライというか、キュートなハーフのモデルが歌ってこそのオールディズ歌謡の魅力が全開していると思うんですが、いかがなものでしょう (^^;

ただし、そ~ゆ~感想はオンタイムでのフローレンス芳賀に接していればこその印象という現実は言うまでもないのかもしれません (^^;

まあ……、何れにせよ、夏になると思い出してしまうのがフローレス芳賀という魅惑の美女というのが本日の結論であります (^^♪

一応、学業優先という理由でアメリカに帰ってしまったので、日本における活動期間は短かったんですが、今は……、ど~されているのか……?

気になってしまったですよ、この拙文を認めながら…… (^^;

いゃ~~、イイ時代でしたねぇ~~♪

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消え残る絵夢への想い

2024-08-12 16:59:30 | Singer Song Writer

雨に消えた想い c/w 04:38発 / 絵夢  (SEE・SAW / キャニオン)

まがりかど」を出して以降、映画出演や映画の主題歌「熱愛者」を出す等々、特に後者は職業作家からの提供曲でしたから、小ヒットにはなっていたんですが、やはり絵夢には自作自演のレコードを出して欲しいなぁ~~、と願っていた昭和53(1978)年7月に発売されたのが本日掲載のシングル盤でして、これがなんとっ!

ゴタイゴとのコラボ作品だったんですから、たまりません (^^♪

しかも、時代を反映したというか、これまでの些か情念優先みたいな作風から、ニューミュージック寄りへとシフトした感じは、確かに賛否両論があったと記憶しているんですが、サイケおやじ的には結果オ~ライ (^^♪

それは作詞:絵夢&作曲:タケカワユキヒデ、そして編曲:ミッキー吉野というクレジットも眩しいA面曲「雨に消えた想い」からして、それまでの彼女のイメージから脱却したとまでは言えませんが、ドラマのラストシーンっぽい情景が歌われていますし、何よりもミディアムテンポで素晴らし過ぎるタケカワユキヒデの附したメロディにムーグシンセを用いたミッキー吉野のアレンジを演奏するゴダイゴのハイセンスな音楽性が絵夢のボーカルをしっかりサポートしているんですねぇ~~♪

いゃ~~、なんともウルッとさせられる名曲・名唱でありますね、この「雨に消えた想い」は (^^♪

そしてB面収録の「04:38発」は作詞作曲:絵夢&編曲:浅野孝巳が作り上げたファンキーな歌謡ロックであり、何時になく伸びやかに歌う絵夢のボーカルが実にイイんですよっ!

もちろん、収録両面2曲共々にバックの演奏はゴダイゴですから、全く抜かりはありません。

そして翌月には新作アルバム「夜から朝への流れの中で」が世に出るという美しき流れが用意されているんですが、そのLPにしても、A面はスタジオミュージシャンがバックを務め、B面は掲載シングル盤のコラボ完全版というゴダイゴが関わった仕上がりになっておりますので要注意です。

ということで、ここからブレイクしていくと思っていた絵夢だったんですが、翌年になるとニューミュージックと歌謡曲の狭間で揺れ動いた感じの楽曲を出していくという、個人的には些か肩透かし……。

なんか……、ロックぽさを薄めてしまったのは本人の意向なのか、それともレコード会社の方針だったのか……?

そのあたりは今でも判然としておりませんが、残してくれた音源の復刻状況も芳しくない現在、このシングル曲「雨に消えた想い」あたりから、シティ・ポップ的な視点も含めての再評価を強く望んでいるのでした。

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