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小沢問題肥大の異常な政治状況と国民の不幸   天木ファン

2010年01月18日 21時20分00秒 | Weblog
★天木さんがプログで心配して怒っていました。同感です。


小沢幹事長をめぐる政治資金疑惑問題について多くの読者から意見を聞かれる。

 私はこの問題で意見を述べる事を意識的に避けてきた。 

 この問題は、民主党対反民主党、小沢対反小沢の不毛な論争になるからだ。

 何よりも我々には事実関係を知るすべがない。

 しかし小沢秘書ら三人の同時逮捕と、それに対する小沢・鳩山民主党の全面対決姿勢
を見て、どうしても一言書いておきたいと思った。

 私の視点は、どちらが正しい、というものではない。どちらを支持するというもの
でもない。

 今の政情は異常、異形であり、このまま事態が推移すると不幸になるのは国民だ。

 政権交代で国民が求めていた官僚支配からの脱却が危うくなる。

 なんとしてでも民主党はこの異常事態を克服し、民主党改革を正常に戻さなくては
ならない。

 そういう思いから一回だけ書いておく。

 今の状況のどこが異常なのか。

 それは政権を取った民主党が検察に追究されたことである。

 西松事件の時は、政権政党は自民党であった。だから自民党が検察官僚を使って国策捜査したなどと騒がれた。

 しかし今回は違う。民主党は政権政党なのだ。官僚を支配する立場にある。

 考えても見るがいい。自民党政権下で検察官僚が自民党と相談せずに総理を訴追するか、できるか。

 今回程度の疑惑で、検察官僚が小泉、安倍、福田、麻生らを、自民党に相談なく訴追したか、それを自民党は許したか。

 断じてそれはなかっただろう。

 たしかに田中総理は逮捕された。しかしあの時は自民党内部の権力闘争、権力分裂があった。

 こう考えると今回の検察の動きは明らかに異常である。民主党はなめられている。

 しかし、もっと異常なのは、小沢幹事長が全面対決を宣言し、鳩山首相がそれを国民の前で支持したという事である。民主党の中で誰もそれに異論を挟むものがいないという事である。

 行政の長が行政機関のひとつに過ぎない検察批判をし、その検察と国民の前で全面対決すると宣言する。

 これは極めて異例で異形だ。

 そんな事をするぐらいなら、いっそ指揮権を発動して検察の越権にストップをかけるべきだった。

 いずれにしてもその適否は国民が判断することになる。

 なぜ鳩山・小沢民主党の対応が好ましくないのか。

 それはこのまま行けば、検察と鳩山・小沢民主党政権の戦いは長期化する。

 なぜならばどちらも引き下がれないからだ。白黒は裁判の判決をまたなければならなくなる。

 その間に膨大な政治エネルギーが浪費され、巨大な政治空白が生まれる事になる。

 政治の空白は政策の空白を生み、ただでさえ危機的な国民生活がほったらかしになる。

 なによりも官僚が息を吹き返す。

 私の最大の関心分野である対米外交を例にとってみても、その不幸は明らかだ。

 1月19日には日米安保条約改定50周年にあわせて日米共同宣言が発表されるという。

 これほど重要な政治声明にも関わらず、国民は一切知らされていない。

 この政治声明が政治主導の議論を経て作られたものであるという話はまったく聞かない。もはや民主党政権にとってはそれどころではないだろう。

 日米双方の官僚たちによって作られる政治声明が日本の将来を規定することになる。

 こんな事が許されていいのか。

 断片的に報じられる政治声明案はつぎのごとくだ。

 「核兵器廃絶に向けた努力を約束する一方で、核保有国の脅威をにらんだ日米安保体制の『抑止力』としての重要性を打ち出す」という(1月15日東京)。

 「日米同盟がアジア・太平洋地域で果たした役割を評価しつつ、21世紀も引き続き、両国が同盟を基礎として地域の安定と発展に寄与していく姿勢を明確に示す」という(1月16日産経)。

 まるで自民党政権下で発出されるような内容だ。

 つまり自民党も民主党も外務官僚に対米外交を丸投げしているということだ。

 何のための政権交代だったかということだ。

 一事が万事である。

 政治が混迷し、その裏で官僚が息を吹き返す。

 これだけは避けなければならない。そしてその責任は民主党政権にある。

 二言目には、「小沢なき民主党では政権を維持できない」、とか「官僚と戦えない」などと言われる。

 もしそれが事実であれば、民主党に政権を担う資格がないということだ。

 小沢・鳩山なき民主党でもこの国を正しく動かしていける。

 官僚支配から国民支配の政治を実現できる。

 民主党はそれを一日も早く国民の前で示し、行動に移さなければならない。

 私を含めた民主党支持者の多くが思っていることはその事に違いない。 
 
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随筆 不整脈ランナーの手記(8) 「多分、ランナー断念」  文科系

2010年01月18日 11時07分08秒 | 文芸作品
 ずっとここに書いてきたこの連載がいま、表題のような結末を迎えているようだ。こんな結果とは全く逆のことを意図してこれを書き始めたのだけれど。明日の定例通院では、多分そういう「宣告」が下るだろう。前回の表題が「一進一退」であったが、この「一退」がそれで終わらなかったどころか、ちょうど坂道を転げ落ちていったのかなと、年が明けてからは特にそんな心境にさせられている。心臓がギリギリ無理をした最後の好調だったのではないかとは、奇しくこのシリーズ(その6)だったかへの落石さんのコメントの言葉だ。わずか1ヶ月ちょっと前の彼のこの言葉をこの時は、笑って聞いていたことを思いだす。本当に笑っていたのだ。他方、只今さんが下さったコメントは逆に「『今思えば、60代こそ花だった』と文科系さんはならないでしょう」と励まして下さったが、それも雲行きが随分怪しくなってきた。

 普通の生活での脈拍が、12月末頃から急に増え始めた。安静時の1分60拍が、70~80ほどに上がったようだ。ちょっと動くと120にもなるし、ジムのマシーンを6キロ時でしばらく歩いていても、130~155と大揺れである。これほどの揺れは僕には珍しく、それだけ不整脈もあるということ。現在まで最近の最高心拍が165ほどだからこのままならばもう到底走れないのだし、心臓というものの性格からしてももう元へは戻せないと推測される。お酒が過ぎたかなという夜には、息が苦しい時さえたびたびである。身体の寒暖もなにか非常に不安定になってきた感じがする。ついに、足温器を入れて床につくようになったし。
 まー心臓が急に老いたということ、それも「自分の無理なトレーニングで急に老化させた」? もっとも、こういう覚悟をも持ちながらの確信犯だったのだけれど。

 こんな心境にちょうど追い打ちをかけるように、悲しい知らせが昨日今日と一斉に届いた。24日に予定した「ギター遊びの会(このブログにたびたび書いてきました)」の出席が僕の他たった1名になりそうなのだ。8名の予約があったのに、1人は仕事、1人は介護時期に突入模様、そして3人が身体の故障で、あと1人・今回のゲストは、友人の欠席に同調せざるを得なかったというもの。中でも特にもの悲しいのは首、肩、腰と3者3様の身体の故障。初老期に入ったギター弾きが、熱心なほどに陥る陥穽である。無理な姿勢を強いられる弱い部分が年齢に耐えられなくなって、練習時間やスタイルを変えねばならなくなったということらしい。言葉も出ないほどに沈鬱になる。練習が思うに任せないだけではなく、1人はこれからリハビリを経ないと弾けないというほどに悪化しているとのことだ。もう1人も、それに近いのではないか。なんせ老化による変調、故障はほとんど総て、その人にとっては不意打ちの初体験ばかり。ひどさ加減の推定も、治癒見込み期間さえもが、見当も付かない試行錯誤の連続となる(みんなが、だんだんに、こうなっていくのですよ)。もっとも、「僕らはこの先が短いのだけど、年齢に長短はあってもみんな『こんなふう』なのだよ」と、これが実はこの手記シリーズの大きなおせっかい、狙いだったのだけれど。

 さて、出席予定者・のぶりんさんのお返事メールが、今届いた。
【 それから今回のお楽しみ会は体調不良者が多いので「延期」するということで如何ですか? というのは皆さん欠席するということを、大変申し訳ない気持ちでおられると思うので。あなたからそういう意味のメールを送信されたら、皆さんホッとされるのではないでしょうか 】
 いつもながらの細かいご配慮が有り難かった。今から、言われたとおりに全員に連絡しようと決めた。

 なお、この続きがここに出なければ、もうこのままだったのだろうなと憐れんでやって下さい。またなお、このシリーズ・バックナンバーは以下です。同じ心房細動を抱えた人、抱えるかも知れない人には、何かの参考になるかも知れないと思って、拾ってみました。
 (その1)11月2日、(その2)同3日、(その3)同8日、(その4)同12日、(その5)同28日、(その6)12月8日、(その7)同21日。以上でした。
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