沖縄県名護市の市長選で、辺野古沖の基地建設反対派の候補、稲嶺進氏が勝利した。この勝利を祝ってばかりもいられない。実際のところ、この選挙での最大の争点は、琉球新報などによると地元経済のことであった。だからこそ、容認派は、組織票を総動員して対立候補を応援。期日前投票が前回を上回ったのは、そのせいだと推測される。
現行の辺野古沖基地が建設されれば1兆円もの税金が投じられる。その旨みを享受するのは、旧政権を支えてきた外務・防衛官僚、大手ゼネコンや与党議員たちだ。しかしながら、名護市民も、そのような土建プロジェクトによって必ずしも経済が潤うとは思っていなかったらしい。その結果が、反対派候補の勝利だったと推測される。
だが、問題は依然残る。民主党政権内でも辺野古案を支持する人々がいる。地元経済の困窮な状態につけ込み、公約を覆させることもあり得る。ならば、その名護市の人々の不安を少しでも払拭できるように一人一人にできることはないか考えるべきだと思う。それは、折角ここまで注目を浴びた名護市をできるだけ多くの人々が訪ね、観光などでお金を落とすことだ。
例えば筆者も昨年の10月、辺野古を見たくてなけなしのお金を使い旅に出た。たまたまYou Tubeで加藤登紀子さんのサイトで辺野古の基地を区切る有刺鉄線にリボンがかけられている映像を見て、ロマンにかられ行きたくなってしまった。
リボンのかけられた有刺鉄線にロマンを感じる。(昨年10月筆者撮影、)
行ってみると実に面白い光景が見られた。美しいエメラルドグリーンの海と浜辺、近くには反対派の監視テントがあり、活動家の人々と話しをし、食事をごちそうにまでなった。また、基地の訓練の様子が撮影できるスポットにも案内してもらった。実に楽しく有意義であった。
だが、よかったのは辺野古だけではない。辺野古を訪ねるため、筆者は名護市市街にあった民宿に泊まった。一泊2500円という安さである。それ以外に、海岸沖のリゾートホテルにも一泊した。一泊1万円近かったが、眺めが最高である。まるで、ここが日本であるかということを忘れさせるようなリゾートビーチの光景であった。10月であったが泳ぎをどっぷり楽しめた。透き通っているだけでなく、暖かく、そして、適度に体が波打たれ、まるでジュゴンになったような気分であった。
その他、名護市には嵐山展望台という島に挟まれた海岸を一望できるスポットがあり、また、ゴーヤパークでは沖縄産のゴーヤの栽培がされている光景が見られた。その他、水族館などもある。沖縄を観光するなら、やはりレンタカーだ。筆者は3日間ほど使用したが料金は1万円足らずであった。島中をドライブできる。途中途中、海岸近くで一休みでき、目が奪われるほどの美しく透き通った海が心をなごませてくれた。
筆者は、将来、もしかしたら沖縄に移住するかも、と考えたほどだ。東京のような娯楽はないが、この美しい海を眺めるだけでも毎日退屈せず過ごせるのではないかと思ったほどだ。
名護市に宿を取りながら、名護市と名護市以外の沖縄の観光スポットを訪ねる旅で、何とか地元の人々を、ほんの少しでも安心させられればと思う。
しかし、それよりも一国民としてすべきことは、政府にアメリカと真っ正面に向き合い、沖縄から基地を撤去して、基地がなくても経済が回るシステムを沖縄県内に構築することを提唱することだ。
現在の米軍基地は、その駐留費の大半を日本国民の税金から拠出している。ならば同額で沖縄の経済の再興ができるはずだし、基地に頼って生きている人々が失業するなら、それを直接支援に当てればいい。そもそも基地があるからこそ基地に頼る経済構造ができたようなもの。鶏と卵の関係だ。基地がなくなれば交通の便もよくなるというから、それだけでも経済の再建への大きな道筋となる。
米軍基地は冷戦の終わりと米中が相互依存関係になっている現在、抑止力にもならない無用の長物であることは歴然とした事実だ。沖縄に限らず本土内の基地も、これ以上の主権弱体化を防ぐために撤去を急ぐべきだ。代わりに自衛隊を強化すればいい。
米軍基地問題では、いつも基地周辺地域の経済問題がリンクされるが、自国に他国軍の基地があること自体、異常なことだという認識が国民全体に共有されれば、基地問題に関する決定を地元民に委ねるような事態にはならないのだ。本来は国が毅然とした態度で決めることだったのだ。
だからこそ、この名護市長選の結果を契機に、米軍基地などなくても、沖縄は自立してやっていける。基地以外にも雇用を確保できるということを証明すればいいのだ。そして、国民を挙げて、その方針を支持するという意味で、できるだけ多くの国民が沖縄の名護市を訪ね、一時的にも名護市民の経済に関する不安を取り除くべきではないかと思う。単なる旅以外に、修学旅行、新婚旅行など口実は数多くある。それにより、辺野古の海を守る活動をさらに盛り上げ、最終的には政府決定として辺野古基地建設案を撤回させるまでに持ち込むのだ。
◇ 海形マサシのブログ
http://masagata.exblog.jp/
現行の辺野古沖基地が建設されれば1兆円もの税金が投じられる。その旨みを享受するのは、旧政権を支えてきた外務・防衛官僚、大手ゼネコンや与党議員たちだ。しかしながら、名護市民も、そのような土建プロジェクトによって必ずしも経済が潤うとは思っていなかったらしい。その結果が、反対派候補の勝利だったと推測される。
だが、問題は依然残る。民主党政権内でも辺野古案を支持する人々がいる。地元経済の困窮な状態につけ込み、公約を覆させることもあり得る。ならば、その名護市の人々の不安を少しでも払拭できるように一人一人にできることはないか考えるべきだと思う。それは、折角ここまで注目を浴びた名護市をできるだけ多くの人々が訪ね、観光などでお金を落とすことだ。
例えば筆者も昨年の10月、辺野古を見たくてなけなしのお金を使い旅に出た。たまたまYou Tubeで加藤登紀子さんのサイトで辺野古の基地を区切る有刺鉄線にリボンがかけられている映像を見て、ロマンにかられ行きたくなってしまった。
リボンのかけられた有刺鉄線にロマンを感じる。(昨年10月筆者撮影、)
行ってみると実に面白い光景が見られた。美しいエメラルドグリーンの海と浜辺、近くには反対派の監視テントがあり、活動家の人々と話しをし、食事をごちそうにまでなった。また、基地の訓練の様子が撮影できるスポットにも案内してもらった。実に楽しく有意義であった。
だが、よかったのは辺野古だけではない。辺野古を訪ねるため、筆者は名護市市街にあった民宿に泊まった。一泊2500円という安さである。それ以外に、海岸沖のリゾートホテルにも一泊した。一泊1万円近かったが、眺めが最高である。まるで、ここが日本であるかということを忘れさせるようなリゾートビーチの光景であった。10月であったが泳ぎをどっぷり楽しめた。透き通っているだけでなく、暖かく、そして、適度に体が波打たれ、まるでジュゴンになったような気分であった。
その他、名護市には嵐山展望台という島に挟まれた海岸を一望できるスポットがあり、また、ゴーヤパークでは沖縄産のゴーヤの栽培がされている光景が見られた。その他、水族館などもある。沖縄を観光するなら、やはりレンタカーだ。筆者は3日間ほど使用したが料金は1万円足らずであった。島中をドライブできる。途中途中、海岸近くで一休みでき、目が奪われるほどの美しく透き通った海が心をなごませてくれた。
筆者は、将来、もしかしたら沖縄に移住するかも、と考えたほどだ。東京のような娯楽はないが、この美しい海を眺めるだけでも毎日退屈せず過ごせるのではないかと思ったほどだ。
名護市に宿を取りながら、名護市と名護市以外の沖縄の観光スポットを訪ねる旅で、何とか地元の人々を、ほんの少しでも安心させられればと思う。
しかし、それよりも一国民としてすべきことは、政府にアメリカと真っ正面に向き合い、沖縄から基地を撤去して、基地がなくても経済が回るシステムを沖縄県内に構築することを提唱することだ。
現在の米軍基地は、その駐留費の大半を日本国民の税金から拠出している。ならば同額で沖縄の経済の再興ができるはずだし、基地に頼って生きている人々が失業するなら、それを直接支援に当てればいい。そもそも基地があるからこそ基地に頼る経済構造ができたようなもの。鶏と卵の関係だ。基地がなくなれば交通の便もよくなるというから、それだけでも経済の再建への大きな道筋となる。
米軍基地は冷戦の終わりと米中が相互依存関係になっている現在、抑止力にもならない無用の長物であることは歴然とした事実だ。沖縄に限らず本土内の基地も、これ以上の主権弱体化を防ぐために撤去を急ぐべきだ。代わりに自衛隊を強化すればいい。
米軍基地問題では、いつも基地周辺地域の経済問題がリンクされるが、自国に他国軍の基地があること自体、異常なことだという認識が国民全体に共有されれば、基地問題に関する決定を地元民に委ねるような事態にはならないのだ。本来は国が毅然とした態度で決めることだったのだ。
だからこそ、この名護市長選の結果を契機に、米軍基地などなくても、沖縄は自立してやっていける。基地以外にも雇用を確保できるということを証明すればいいのだ。そして、国民を挙げて、その方針を支持するという意味で、できるだけ多くの国民が沖縄の名護市を訪ね、一時的にも名護市民の経済に関する不安を取り除くべきではないかと思う。単なる旅以外に、修学旅行、新婚旅行など口実は数多くある。それにより、辺野古の海を守る活動をさらに盛り上げ、最終的には政府決定として辺野古基地建設案を撤回させるまでに持ち込むのだ。
◇ 海形マサシのブログ
http://masagata.exblog.jp/