九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞社とラジオ    落石

2010年01月30日 17時22分24秒 | Weblog
ラジオについての続きです。
今回はラジオ放送直前の状況です。

   

日本のラジオ放送は、1925年にスタートしますが、
それ以前、アメリカのラジオ・ブームは日本にも伝わり、
ラジオ・ブームが起きています。

1919年には、東洋ラジオが発足。
東京でのラジオ放送と受信機販売を始めています。
若者を中心にラジオ熱が高まっていったようです。
無線の専門雑誌も登場しています。
今日の若者がインターネットの虜になったり、
小学生がケータイに夢中になるのと同じでしょうか。

この新しいメデイアに注目したのは、
電気メーカーだけではありませんでした。
積極的だった業界の一つに新聞社があります。
大阪朝日新聞、東京朝日新聞などが、相次いで、
ラジオの実験放送を行っています。
放送されたのは、歌やハーモニカの演奏、ニュースなどです。
ここにもうラジオの特色が出ています。
名古屋でも少し遅れて、愛知新聞が同じ様な実験放送を行っています。

新聞社が何故ラジオに強い関心を持ったのか?
新聞と同じ様に多数の人々に情報をおくるメデイアであり、
競争相手になることを直感的に認識したためと思われます。
(これはインターネットの登場した時に新聞が示した
関心がそれほど強くなかったこととは対照的では?
新聞・電波・インターネット、すべてに関心を持った企業に
広告代理店があります。)

ちょっと余談ですが、ラジオが普及していった昭和に入って
農村で、青年会が、新聞VSラジオの討論を開催。議論白熱。
しかし次第に新聞派が劣勢に。
この時、新聞派の一青年が「ラジオじゃ、弁当は包めまい」と
喝破。
形勢が一挙に逆転したそうです。

このエピソードは新聞とラジオの特性の違いを見事に
突いています。
新聞は「紙」という素材なくしては存在できない。
情報を運ぶためには、物質として輸送される必要があるということ。
時間と空間の制約があります。

一方、ラジオは空間と時間を一挙に飛び越え、
空間を異にする人々をつなぐ力を持っているわけです。

(ラジオより早く普及した電話も同じです。
電話が普及して新しい問題がおきています。
一つはイタズラ電話。これはオレオレ詐欺まで続いています。
もう一つは女性の長電話。
なぜ長電話するんでしょうね?これは今は、もうないかな?
ないとしたら、何が変わったんだろう?)

ラジオにも弱点はあります。音声のみのメデイアで記録性では
新聞に太刀打ちできません。

こうしたメデイアの違いが、競争しながら、共存するという
関係のなかでお互いに発展していくことになります。
あの玉音放送も、ラジオという声のメデイアと、
新聞という活字のメデイアがあって、恐るべき力を発揮したのでしょう。

           なかなか大変ですが、つづく予定。


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随筆 不整脈ランナーの手記(9 ) 「慢性的心房細動」  文科系

2010年01月30日 12時24分58秒 | 文芸作品
 1月6日を最後に、走っていない。それどころか、一時はもう、奈落の底だった。前回に記した以下の現象が、「不整脈の慢性化」と診断されたのである。
 【普通の生活での脈拍が、急に増え始めた。安静時の1分60拍が、80ほどに上がったようだ。ちょっと動くと120にもなるし、ジムのマシーンを6キロ時でしばらく歩いていても、130~155と大揺れである】

 初めの診察で示された対策は、「ある薬を飲み続け、2日後に様子見の診察」というもの。その2日後、全く進展がなく、初めての「慢性的心房細動」の診断と、対策選択肢が二つ提示された。一つは「心臓カテーテル手術」。前から聞いてはいたが、こういうものだ。どこかから管を心臓に届かせて、余分な刺激を出している電気回路を切るという。2~3時間かかる手術だそうだが「うちだったら日赤の専門医の予約をすぐに取れますが」とまで言われた。もう一つは、「電気回路遮断の同じ薬を飲み続けて、4日後にもう一度様子見の診察」というもの。当面とにかく後者を選んだのは言うまでもないが、主治医さんの言動、表情、全体的印象などからは、なんかもう希望はなさそうに見えたなー。この「慢性化」はもう、文字通り固定したものという感じがして。僕の気分ももう、奈落の底。

 ところでさて、この診察日の前後にも僕は階段上りの試行錯誤を試みている。薬のせいで多少心拍がくっきりしてきたのを頼りに、前後2回。前は40往復、後は70往復。ハートレートモニターとにらめっこで、心拍・動作を厳重に管理、調節しながらだ。でも今思えば、これも良い結果に繋がったみたい。1回目よりも2回目のほうが随分調子もよくなったりして。心拍数も次第に落ち着き、拍動もしっかりしてきた。おかげで4日後の診察では、安静時心拍数も70ほどに戻って、多少の不整脈はあっても「従来どおり」。それが、その後2回の慎重な階段上りを経た今日は、安静時60と、僕の正常に戻っている。階段のぼりでも心拍は120前後と普段並みだから、近くちょっとでも走ってみよう。6日の65分、8.3キロ以来のことになるが。なんせ、今でも短時間ならば心拍160までなら十分大丈夫なはずだし、心臓拍動自身に異常はないどころか、弱くもなくなっている。とにかく、電気刺激異常だけの単発性細動なのである。ただ、以降の走りの様子2~3回が、僕のランナー人生の今後を決めるだろう。そこで、次の予告。

 この手記どうも、走れなくなっても続けられそうだ。ここまで追跡し、書いてきたのなら、もう歩行も走りの一種、その遅いのと考えるべきだろう。前にも書いたように別に、記録とか何とか自慢したくて書き始めた訳じゃないし、歩くのもある老人には走りと同じと、いずれ誰でもそうなるのだしして。老人の健康・運動井戸端会議への話題提供のようなつもりで書き進むことにする。

 なお、この手記、ずーっと前から書いているが、最近のバックナンバーはこうなっている。その①11月2日、②3日、③8日、④12日、⑤28日、⑥12月8日!!、⑦21日、⑧1月18日、⑨1月29日 
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「外国人地方参政権を絶対阻止するぞ!」と気勢 右派系団体が渋谷で街宣・デモ、民主党区議も激励

2010年01月30日 10時53分05秒 | Weblog
★ネット紙「日刊ベリタ」の報道によれば、外国人地方参政権を絶対阻止のデモが最近勢力を増している右翼団体のチャンネル桜や草莽全国地方議員の会等によって行われたそうである。賛否のデモを行うのは自由だが、外国人地方参政権や人権擁護法案など、民主党の政策である13の法案を「日本解体法案(※1)」と位置づけ、民主党の議員も反対運動を行っているのは不思議なことである。以下記事を紹介する。(ネット虫)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201001240739410

「対馬・竹島が奪われる!外国人地方参政権絶対阻止!」。1月23日、外国人地方参政権に反対する400人を越える市民らが、若者で賑わう渋谷・ハチ公前に参集していた。行動を主催したのは、「日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会」「草莽全国地方議員の会」など。一行は「外国人地方参政権で日本が外国に乗っ取られる」と渋谷で永住外国人の地方参政権付与反対を訴える街宣・ビラまきを行い、デモ行進を行った。(村上力)

  この日の行動を主催したのは、「草莽全国地方議員の会」、「日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会」などの右派系団体である。これらの団体を含めた保守・右派は、一様に永住外国人の地方参政権付与に反対している。この日の行動を主催した「草莽全国地方議員の会」「チャンネル桜」などは、外国人地方参政権や人権擁護法案など、民主党の政策である13の法案を「日本解体法案(※1)」と位置づけ、反対運動を行ってきた。

  彼らが外国人地方参政権に反対する理由は様々だが、この間最も強く主張されているのが、いわゆる「日本乗っ取り論」。「日本乗っ取り論」とは、対馬・竹島などの離島が、大挙して押し寄せた外国人に乗っ取られるという説で、人々に危機感をあおっている。上記の右派系団体などは、この間1千人規模のデモ・街宣を行っている。

  23日の渋谷ハチ公前広場では、外国人地方参政権反対を訴える街宣・ビラまきが行われた。参加者は思い思いのメッセージを掲げ、通行人に対して「民主党はヤバイです!」などと呼びかけていた。また、出所不明のビラが配布されていた。このビラは民主党の政策を批判するものだが、例えば「移民一千万人受け入れ」に関して「外国人犯罪増加により治安悪化→安心して暮らせない日本に」というシナリオが書かれており、外国人を犯罪者扱いしている。さらに民主党が「外国人に被選挙権付与」するなどという空想が散りばめられたものであった。(※画像を参照)

 この日は、東京都議会議員の土屋たかゆき氏やこいそ明氏、また港区議会議員の山本へるみ氏が、集まった参加者を激励するため、街頭演説を行った。民主党に所属する山本へるみ氏は、外国人地方参政権は日本を崩壊させてしまうと主張した。
「国民であれば、外国人地方参政権などというとんでもない法案を許してはいけない。『将を得んとせば馬を射よ』という言葉もあるが、外国人地方参政権は地方から日本を乗っ取る法案だ。」
「日本で参政権が欲しいのであれば、まず日本人になりなさい。しかし日本は帰化の条件が甘すぎる。帰化したいのであれば、外国人は日本国に忠誠を誓わなければならない」

  デモ行進には400人を超える人々が参加し、「日本を滅ぼす外国人地方参政権を絶対阻止するぞ!」「中国・韓国に領土を与える外国人地方参政権を絶対阻止するぞ!」「対馬の住民をまもるぞ!」とシュプレヒコールをあげた。翌日の24日には、保守系市民団体で激烈な差別と排外主義の表象となっている「在日特権を許さない市民の会」も、外国人地方参政権に反対するデモ行進を新宿で行う。最近、「日の丸」が林立する「行進」が、珍しくなくなってきた。

※1:中山成彬元文科大臣が中心となり、前衆議院議員の西川京子氏や、前航空幕僚長田母神俊雄氏、拓殖大学教授の荒木和博氏などの広範な保守系論客、運動団体が強く反対する民主党の政策の総称。昨年10月にこれらの政策に反対する請願が提出された。請願書の集約は中山成彬氏の事務所が行った。




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