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「対小沢氏の検察」、こんな見方も  文科系

2010年09月03日 14時42分35秒 | 国内政治・経済・社会問題
 小沢一郎氏への検察の態度について、こんな見方もあります。元読売新聞記者、大谷昭宏氏の最新webコラムから取りました。ナベツネとケンカして読売を飛び出したことで有名な方。確か同じく「黒田清事務所」におられた方だったかと? 総合判断で僕は以下を、ほとんど真実だと思いますね。こういう僕流の情勢観を加味してそう思うのです。マルクス主義的に語ってさえ、こういうことではないかと。
 グローバリズム経済の下でアメリカに従属をいっそう強めてきた日本の支配階層において、対米、対東アジア経済・政策に一定の矛盾が生じました。そこで民主党が生まれました。そのことは、こういう事実によって分かるはずです。昨年秋、小沢一郎が国会議員160余人を引き連れて訪中し、胡錦涛主席と会談したという事実です。
 さて、これに対してこそ、こういう反動があったのだと思います。過去において自民党よりも大きな政治権能を有し、かつ右派的思考、習慣を持った日本官僚制度が、その民主党に抵抗して、小鳩を引きずり下ろし、菅を取り込んだのだ。それに、小沢は抵抗しているのだと。つまり、土台の一定の変化が国家制度の一定の変化を必要としているということではないでしょうか。
 またさて、こういう変化を無視するようにして「対米従属、大企業本位、許すな」という観点だけでは、とうてい現実政治に合う実践は提起できないと思います。ちなみに、経済超大国追随とか大企業本位とかを基本的に改めることが可能になるのは、今述べた当面の課題に比べれば、はるかに先の話だと考えます。また、こういう当面の課題に実践的に応えられない政党において、体制側の割れ目に小さなクサビすら入れられないような左翼勢力などにおいて、経済大国追随とか大企業本位とかを実際に正せる政治的実力が育ち、備わっていくわけもないことだとも、主張したいです。


【 小沢氏代表選出馬、私は真夏の夜の夢の中
大谷昭宏
提 2010年08月31日00時00分

 9月の声を聞くようになっても、この猛暑。寝苦しい夜、眠りが浅かったせいか、こんな夢を見たような気がする。果たして夢だったのか、はたまた現なのか――。

 197X年、東京地裁の法廷に若い自民党の衆院議員の姿があった。後に40代の若さで党の幹事長になり、その後、党を作っては割り、作っては割り、やがて野党第一党を裏からあやつり、とうとう政権交代を果たす小沢一郎である。法廷で目の前に立つ男こそ、彼が師と慕い、匠と仰ぐ、元総理、田中角栄である。

 もちろん事件は言わずと知れたロッキード事件。事件の詳細はここで記す必要はなかろう。日本の憲政史上初めて総理経験者が手錠を嵌められ、法廷に立たされた事件である。だが、傍聴席で小沢の胸に去来していたのは、田中の罪状、闇将軍と呼ばれた男の暴かれて行く金権体質ではない。働きながら夜学に通い、一国の総理にまでなった男に対して官僚、そして官僚上りの政治家が国家の暴力装置、検察権力を駆使して仕掛けた罠のおどろおどろしさだった。

 爾来、小沢は田中が最高裁に上告中、無念の死を遂げるまで、東京地裁、東京高裁のすべての公判を傍聴する。田中角栄裁判を1回も欠かさず傍聴した国会議員は小沢一人である。その田中失脚後、小沢は寵愛を受けていた金丸信がやはり、検察権力によって奈落の底に落とされて行く姿を目の当たりにする。そしてその後、彼自身が常に検察のターゲットになる。政治とカネが問題になるたびに、彼の名前はその代表選手のように取り沙汰されるのだ。だが、検察の捜査は、彼の身柄を押さえて田中のときのように訴追、公判までには決して持って行かない。メディアの目には、それは検察の力不足に見えるのだが、彼はそうは思わない。捜査はいつも寸止め。それはまるでネコがネズミをなぶり倒して、飽きたらそこらに放り出して世間にさらしているように見えたのだ。

 その間、彼が何度も何度も読み返していたのが憲法75条である。そこには「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない。但し、これがため訴追の権利は、害されない」とある。なんのために彼がこの条文を熟読していたのか。たとえて言えば、碁打ちの彼がここになぜ、ポーンと白の石を置くのか、誰もわからなかった。

 実は彼なりの深慮と遠謀があったのだ。

 そして2009年、いままでネコのようにして彼をいたぶっていた検察が、いよいよ牙を剥いた猛獣となって狂ったようにこの男に襲いかかってきた。検察が頼りしてきた保守体制、55年体制が、政権交代で音を立てて崩れ落ちそうになったときだ。まず総選挙前に検察は彼の秘書を逮捕、立件、衆院選の投票日に合わせるかのように、この秘書を公判に引っ張り出した。だが、これは検察にとって予期せぬ逆バネになってしまう。国民の目には、この様は検察権力の悪あがきにしか見えなかったのだ。結果、裏で小沢が操っていた政党は歴史に残る大勝。検察がまっ青になったのは言うまでもない。あろうことか、検察はもっとも恐れていた権力構造の瓦解に己が手を貸してしまったのだ。このまま、すますわけにはいかない。

 リベンジである。2010年、参院選を前に、もともとうさん臭いゼネコンを叩いてほこりを出させ、小沢の秘書だった衆院議員を逮捕。一気に小沢に駆け上がろうと、何度も小沢を引っ張る。だが、これは法曹関係者がそろって口をあんぐり開けてしまうほどのムリ筋捜査。当然、小沢の起訴なんて出来やしない。結果はもちろん不起訴。

 しかし、これは実は痛み分けの側面もあった。政治とカネの喧しい世論の前に、ついに小沢は鳩山総理ともども屈辱の辞職、幹事長職という掌中の玉を失う。そして小沢抜きで菅直人が戦った参院選はボロ負け。民主党内に菅ではダメだの声が渦巻いてきた。 】
コメント (5)
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政治とお金    らくせき

2010年09月03日 08時56分57秒 | Weblog
小澤さんの政治とカネが、菅・小澤の対決構図として
描き出されていますが、たしかに、そういった面があります。

これは政治家の世界に「世代交代」が着実に
行われていることの現われでもあるでしょう。

菅さんは反金権を目指して政治の世界に入った世代。

それは良いことです。

しかしキレイだから良い政治かといえば
コイズミさんのようなケースもあり、直結していないでしょう。

そこまで読み込んだニュース報道をするのが
世論を誘導するマスコミの見識では?

コメント (4)
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