代表のパラグァイ戦を見た。みんな張り切って戦っているせいか、故障者が多いのが心配。長谷部、栗原、内田、闘莉王などなど。
さて、先ず目に付いたのが、浦和ボランチの細貝萌、24歳。代表新人なのに、彼は良い。あーいう相手への強い当たり方は、日本人の苦手としてきたところ。歴代代表が南米勢に弱かったのも、この当たり弱さからこそだったはず。なのに今回は、世界15位の南米の一角に、この細貝を中心に当たりあいで一歩も引いていなかった。いや、優っていたほどであり、観ていて実に頼もしい。南ア大会直前の韓国戦やイングランド戦で代表が身につけ始めた「球際腰の強さ」がこの細貝などに受け継がれていると分かったのは、日本サッカーのいわば革命と言えるはずだ。ドイツ大会ブラジル戦で中田英寿しか示すことができなかったものがとうとう代表に定着してきたという思いがして、感慨が深い。ヒデを見倣って体を鍛え、大成功を収めたのが長谷部誠だし、阿部勇樹も浦和の人。浦和は良いボランチが出る。ブッフバルド監督以来のドイツ流守備の伝統なのか、はたまた浦和の大ファン団が彼らを育てたのだろうか。
次いで目に付いたのが、香川だ。同じMFの本田より、現時点で既に良いと思う。日本人が弱いシュート力と人並み外れた技術的スピードとの優秀さは既に同格で、違いはここ。本田の強みが体全体の強さであるのに対して香川は絶対的スピードがあり、このスピードに乗ったシュート技術なども日本人離れしているのではないか。タイプとしてはブラジルのカカーかな?
こうして、現時点での前6人は、岡崎トップの2列目3人が左から香川、本田、松井で、ボランチが長谷部、憲剛と見えてきた思いだ。このボランチ二人がまた、何でも出来る。憲剛も守備は上手いのだが、守りをもっと強めたいときには彼を阿部に代えれば良い。長谷部は今や、攻撃の人でもある。憲剛と同じで、世界水準の防御に対してでもボールを前に進められる数少ない日本ボランチだから。憲剛も長谷部も欠けるときの日本は、どうしてもこうなる。長めの縦パスにスピード、精度が欠けるせいでゴール前、縦へとボールが進まず、横パスばかりに。やがては「クロスボール戦法だけ」と。
今回のゲーム、15位の相手もガチンコで来たことは明らかであった。それは、ゲーム後の相手から来年の南米選手権代表遠征前の再戦を申し込まれた事を見ても分かる。この日本、現在世界32位。なんか、直ぐに20位代上位に上がるような気がしてきた。マイナス思考ゆえに「ゴール前の心」を駄目にしてきた日本が、プラス思考に変わってきたように思うのだ。香川、本田を観ていると、そんな気がする。球際の強さを身につけて、持前のスキルスピードや走力が「急に前に向かって行くようになった」ので、それらの長所が生き返ってきたからではないか。
残る最大問題は、現在の2人にしか頼れないセンターバックの養成だ。岩政、槇野、栗原、森重などから、誰が抜け出すだろうか? この点も非常な楽しみである。
さて、先ず目に付いたのが、浦和ボランチの細貝萌、24歳。代表新人なのに、彼は良い。あーいう相手への強い当たり方は、日本人の苦手としてきたところ。歴代代表が南米勢に弱かったのも、この当たり弱さからこそだったはず。なのに今回は、世界15位の南米の一角に、この細貝を中心に当たりあいで一歩も引いていなかった。いや、優っていたほどであり、観ていて実に頼もしい。南ア大会直前の韓国戦やイングランド戦で代表が身につけ始めた「球際腰の強さ」がこの細貝などに受け継がれていると分かったのは、日本サッカーのいわば革命と言えるはずだ。ドイツ大会ブラジル戦で中田英寿しか示すことができなかったものがとうとう代表に定着してきたという思いがして、感慨が深い。ヒデを見倣って体を鍛え、大成功を収めたのが長谷部誠だし、阿部勇樹も浦和の人。浦和は良いボランチが出る。ブッフバルド監督以来のドイツ流守備の伝統なのか、はたまた浦和の大ファン団が彼らを育てたのだろうか。
次いで目に付いたのが、香川だ。同じMFの本田より、現時点で既に良いと思う。日本人が弱いシュート力と人並み外れた技術的スピードとの優秀さは既に同格で、違いはここ。本田の強みが体全体の強さであるのに対して香川は絶対的スピードがあり、このスピードに乗ったシュート技術なども日本人離れしているのではないか。タイプとしてはブラジルのカカーかな?
こうして、現時点での前6人は、岡崎トップの2列目3人が左から香川、本田、松井で、ボランチが長谷部、憲剛と見えてきた思いだ。このボランチ二人がまた、何でも出来る。憲剛も守備は上手いのだが、守りをもっと強めたいときには彼を阿部に代えれば良い。長谷部は今や、攻撃の人でもある。憲剛と同じで、世界水準の防御に対してでもボールを前に進められる数少ない日本ボランチだから。憲剛も長谷部も欠けるときの日本は、どうしてもこうなる。長めの縦パスにスピード、精度が欠けるせいでゴール前、縦へとボールが進まず、横パスばかりに。やがては「クロスボール戦法だけ」と。
今回のゲーム、15位の相手もガチンコで来たことは明らかであった。それは、ゲーム後の相手から来年の南米選手権代表遠征前の再戦を申し込まれた事を見ても分かる。この日本、現在世界32位。なんか、直ぐに20位代上位に上がるような気がしてきた。マイナス思考ゆえに「ゴール前の心」を駄目にしてきた日本が、プラス思考に変わってきたように思うのだ。香川、本田を観ていると、そんな気がする。球際の強さを身につけて、持前のスキルスピードや走力が「急に前に向かって行くようになった」ので、それらの長所が生き返ってきたからではないか。
残る最大問題は、現在の2人にしか頼れないセンターバックの養成だ。岩政、槇野、栗原、森重などから、誰が抜け出すだろうか? この点も非常な楽しみである。