新聞の見出し らくせき

消費増税・比例削減　　　菅
疑惑に「不正なし」　　　　小澤　　　赤旗

菅首相「説明責任果たせ」
小澤氏「政治主導が必要」　　　　　　中日


民主党代表選の見出しです。

ＮＨＫのニュースで両方の代理がインタビューに答えていた。
これを観た印象は

菅サイド　　現実的な政策＝官僚的な答え方。
小澤サイド　民主党の理念を陳べる。

民主党が政権をとって、政策を実現していく過程で
当然のように直面する問題に、どう対処するのか？
そこが対立点として見えてきました。

多分、今度の選挙の意味はそんなところにあるのでしょう。
振り返って、赤旗と、中日の見出しは、どうでしょうか？

雇用と政治主導 文科系

　雇用と政治主導。今、両方とも大切だし、矛盾するものでもないと思います。ただ、両者の連関を見て、そこから今は政治主導に何が何でも比重を置きたい。

　今の日本、３０代以降はずーっと就職冬の時代。この２０年で国民１人当たり生産力は中進国に近づいてしまいました。だれがこうしたのか。第１の責任は官僚だと思います。自民党政権でも事務次官会議が反対することは何も決まらなかったのだから。そして今、事務次官たちが率先して民主党マニュフェストを骨抜きにして、消費税、普天間、道路、子ども手当などで菅首相を取り込んでしまった。菅内閣の大臣たちもみんな、官僚と上手くやっているようです。
　さらにこんなことも。この２０年、政治家は小泉でさえ責任を取らされたが、官僚は誰も責任を取っていません。郵政であれだけ大赤字を作っても、保険料の無駄遣いがいっぱいあっても、行方の分からない１５０歳老人以下が年金とかをもらっていたとしても。
　
目に見えないような形で大権力だけを持って日本を動かし、数々の大失敗をやってきた官僚たち。途方もない権力で、途方もない失敗を重ね、責任の所在も途方もなくイイカゲンにしてきた官僚たち。
　この聖域に今手を入れておかなければ、そして官僚の個人責任を問う形をも作っておかなければ、未来に禍根を残すこと必定だと断言したいです。このことに比べればこの際、他の一切はまー圧倒的にどうでもよいことだ。「政治とカネ」とかを今語るのは、僕に言わせれば官僚の肩を持ち、国政を大いに遅らせるようなものであって、天に目がけていっぱいつばするも同じ事。愚かな行為です。
考えてみてください。今の官僚制度なら、自民党以外誰が政権を取っても頑強に抵抗するはず。普天間も、対米従属解消も、消費税も。小沢が今その権力を弱め、政治権能を奪う制度化を行うならば、それは例えば共産党政権にとってさえ、素晴らしいことだ。彼の「政治とカネ」、２回も起訴出来なかったそんなことなんか、全く問題にもならないはずです。
　内閣に面従腹背を通せる官僚制度なんて、全く持って憲法違反、論外です。