新聞の片隅にも載らなかった重要なニュースで更に
事件(警察の強制排除)で「ニュースだ」なのか?
「新聞の片隅にも載らなかった重要なニュース」で、沖縄県議会の全会派の議員が
オスプレイの域縄配備に反対して議会庁舎前で座り込みを行ったことや、普天間基地の
ゲート前で県民が「オスプレイ来るな」と座り込んでいることを本土の新聞が伝えて
いないことを指摘しました。(9月30日)
ところがきょう10月1日の朝日・毎日・中日は朝刊で、いよいよオスプレイが山口県の
岩国米軍基地から普天間基地に配備するためきょう飛来することになったため、普天間
基地のゲート前に集まっていた人たちを警官隊が強制的に排除したということを写真付きで
報じました。
朝日は、「30日午後1時前、100人余が座り込むゲート前に、盾を持った機動隊員100人が
横一列に整列。「ただちに移動しなさい。従わない場合、排除しますと警告し、排除を
開始。市民を数人がかりで担ぎだした。」と警官隊の行動を伝えました。
毎日は、「沖縄県警は30日、米軍普天間飛行場の各ゲート前でオスプレイ配備に反対
して座り込む市民らを強制的に排除し、ゲートを封鎖していた住民らの車を移動させた。
100人以上の警察官が出動し、市民らの両手両足を抱えるなどして敷地外へ連れ出し、
混乱の中で男女4人が救急車で搬送された。怒号が飛び交う現場は近所の住民も集まり、
騒然となった。」と報じました。
中日は、「(各ゲート前での警官隊の行動を説明した後)ゲート前にいた沖縄市の無職
女性(60)は県警の対応について『うちなんちゅが日本政府に操られているのはおかしい。
善良な市民の気持ちが届いていると思いたい』と話した。浦添市の主婦知念紀子さん
(48)は『警察官は私たちがなんのために座り込んでいるのか理解していない。ただで
さえ危険な基地に、オスプレイを配備するなんてとんでもない』と憤った。」と県民の
声も紹介しました。
記事に添えられた写真も、朝日はゲート前に結集した県民とバリケード代わりの何台
もの車とその向こうで一列にならんでこちら向きに県民と向き合う警官隊。毎日は警官
4人がかりで1人の男の人を横抱きにして排除しとうとしている写真。中日はゲートの
前でスクラムを組んでいる人たちを正面からとらえたものでした。
警官隊の「排除」に主眼を置いた写真なのか、反対する人たちに視点を当てた写真の
なかに、その新聞社の姿勢が現れていたと思います。
なお、オスプレイ配備の必要性を説いている読売は、配備反対の座り込みが行なわれて
いることを含めて、このニュースを無視していました。テレビは座り込みが行なわれて
いたことをこれまで報道していませんでしたが、30日昼のニュースから警官隊の排除の
映像を流しました。
本土のマスコミは、ゲート前で集会を開いたり、座り込んでいる県民の反対運動には
ニュースとしての価値を見出さず、警官隊ともみ合いになって「事件だ」とニュース価値を
見出したようです。視点が違っていると思いませんか。
大西 五郎
事件(警察の強制排除)で「ニュースだ」なのか?
「新聞の片隅にも載らなかった重要なニュース」で、沖縄県議会の全会派の議員が
オスプレイの域縄配備に反対して議会庁舎前で座り込みを行ったことや、普天間基地の
ゲート前で県民が「オスプレイ来るな」と座り込んでいることを本土の新聞が伝えて
いないことを指摘しました。(9月30日)
ところがきょう10月1日の朝日・毎日・中日は朝刊で、いよいよオスプレイが山口県の
岩国米軍基地から普天間基地に配備するためきょう飛来することになったため、普天間
基地のゲート前に集まっていた人たちを警官隊が強制的に排除したということを写真付きで
報じました。
朝日は、「30日午後1時前、100人余が座り込むゲート前に、盾を持った機動隊員100人が
横一列に整列。「ただちに移動しなさい。従わない場合、排除しますと警告し、排除を
開始。市民を数人がかりで担ぎだした。」と警官隊の行動を伝えました。
毎日は、「沖縄県警は30日、米軍普天間飛行場の各ゲート前でオスプレイ配備に反対
して座り込む市民らを強制的に排除し、ゲートを封鎖していた住民らの車を移動させた。
100人以上の警察官が出動し、市民らの両手両足を抱えるなどして敷地外へ連れ出し、
混乱の中で男女4人が救急車で搬送された。怒号が飛び交う現場は近所の住民も集まり、
騒然となった。」と報じました。
中日は、「(各ゲート前での警官隊の行動を説明した後)ゲート前にいた沖縄市の無職
女性(60)は県警の対応について『うちなんちゅが日本政府に操られているのはおかしい。
善良な市民の気持ちが届いていると思いたい』と話した。浦添市の主婦知念紀子さん
(48)は『警察官は私たちがなんのために座り込んでいるのか理解していない。ただで
さえ危険な基地に、オスプレイを配備するなんてとんでもない』と憤った。」と県民の
声も紹介しました。
記事に添えられた写真も、朝日はゲート前に結集した県民とバリケード代わりの何台
もの車とその向こうで一列にならんでこちら向きに県民と向き合う警官隊。毎日は警官
4人がかりで1人の男の人を横抱きにして排除しとうとしている写真。中日はゲートの
前でスクラムを組んでいる人たちを正面からとらえたものでした。
警官隊の「排除」に主眼を置いた写真なのか、反対する人たちに視点を当てた写真の
なかに、その新聞社の姿勢が現れていたと思います。
なお、オスプレイ配備の必要性を説いている読売は、配備反対の座り込みが行なわれて
いることを含めて、このニュースを無視していました。テレビは座り込みが行なわれて
いたことをこれまで報道していませんでしたが、30日昼のニュースから警官隊の排除の
映像を流しました。
本土のマスコミは、ゲート前で集会を開いたり、座り込んでいる県民の反対運動には
ニュースとしての価値を見出さず、警官隊ともみ合いになって「事件だ」とニュース価値を
見出したようです。視点が違っていると思いませんか。
大西 五郎