今夜、日仏戦、28時からです。
日本は、前田、岡崎、本田が、フランスはリベリーが、欠場模様です。
さて何よりも楽しみなのは、攻勢に出ると宣言している日本が勝つかどうか。「守ってるだけでは何も学べない、思い切った攻勢でこそ学べるものも多い」と、監督も選手も予告しているのですから。それで勝ったら大したものです。でも、勝つチャンスは十分、以下がその理由です。
日本は、ヨーロッパ強豪相手にも得意のパスサッカーで65分ぐらいまではいつも互角以上にやれる。南ア大会前のオランダ、スイス戦などがその証拠です。よって、それまでの攻撃(先制点)と、それ以降の守備とが問題になるわけです。ところが、
予想される前4人、ハーフナー、香川、中村、清武はそれまでにきっと点を取ると思います。相手フランスのエースと同格の選手がいる日本なんて過去に例がないことですから。サッカーサイト記事の香川の言葉は、こうなっていました。
『フランスは身体能力は高いけど、アフリカのように、そこに頼っている。DFは、イージーなラインの上げ下げだったりマークの意識があるので、マークを外せばチャンスになるなと』
この香川と中村が実に呼吸が合うのだ。香川が敵密集の中へ走り込んだとたんに、中村から敵の間を縫うような高速スルーパス! この場面を何回か思い出す事が出来る。南ア大会の直後、パラグァイ戦でそんな得点を挙げた後、中村が解説した言葉までも良く覚えている。
「あーいうやり方だと、敵DFが何人いてもたった二人で崩せちゃうんですよね」
後半の守備はどうでしょうか。センターバックがフランスよりはやや落ちますが、サイドバックが凄い。長友は言うまでもなく、右の内田はドイツ強豪チームのレギュラー。フランスのエース、リベリーがいるバイエルンとはいつも当たっている間柄であり、さらに、左のリベリーに対して内田は右ディフェンダー、年に何回かマッチアップしてきた相手なのです。その対決を内田はこう語っていますね。
「リベリーはドイツでも有数の力強さもさりながら、凄く速い。(速さが売りの)僕でも一歩遅れるともう追いつけないから、予測が大切になりますね」
内田は、誰が出てきてもこのリベリーに対しているつもりで闘うはずです。こうしてフランスは日本陣のサイドからは簡単には攻められないと思います。敵が正面突破を図ろうとすれば、世界2位のドイツで最も長くもまれている長谷部がいる上に、今度はこんな強みも生まれました。
もう一つの守備の朗報は、前回にも言ったように、これ。センターバック吉田が積んだこの半年の経験です。先手先手と、味方を組織することを覚えました。それも、五輪のスペイン戦、メキシコ戦や、今や世界有数のイングランド・リーグ戦でのこと。相棒の今野がおとなしい方なので、チームにとってとても大きいことになります。今の吉田なら、ゲーム中に遠藤や長谷部にも遠慮なく命令を出しますから。
楽しみだなー。1~2対0で日本と言っておきましょう。ただ、攻めにも徹すると言うことは、リスクも冒すということ。先制点を取られたら、撃ち合いになるかも知れません。だって、負けていてもただ守るという時間は作らないはずですから。そうなったらなったで、またまた面白い。
今から寝て、深夜の時間を稼ぎます。