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新聞の片隅に載ったニュースから(56)   大西五郎

2012年10月11日 18時54分42秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(56)

日本維新の会が連携保留伝える「東京」の帝国憲法賛成 (2012.10.11朝日新聞)
 日本維新の会(代表・橋下徹大阪市長)は10日、東京都議会で「日本国憲法は無効で、大日本帝国憲法が現存する」との請願に賛成した会派「東京維新の会」に対し、「連携を保留する」との方針を伝えた。
 日本維新の会は政策集「維新八策」では日本国憲法を前提としたうえで、改憲が必要だと主張している。同会幹部は「(日本維新の会の傘下に今後入るなら)完全な政策一致が必要)と話した。
東京維新の野田数代表からは10日に謝罪文が届いたという。橋下氏は同日、報道陣に「大日本帝国憲法復活はどう考えてもありえない。連携をやめるか維持するかは担当幹部に見極めてもらった上で判断する」と述べた。

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橋下氏の前言翻すクセ早くも
 「新聞の片隅に載ったニュース」の№55(10日付)を読み返してみてください。
 「日本維新の会を率いる橋下徹大阪市長は9日、記者団に『地方議会は維新八策のうち地方に関係することは100%賛同してもらわないといけないが、そうでない部分は政治家の自由行動だ』と述べ、連携に支障はないとの考えを示した。」のです。
 その舌の根も乾かぬうちに、「連携を保留する」と前言を翻したのです。

きのうの№55では「橋下氏は、前に言ったことも状況が変わると平気で別のことを言う(たとえば「脱原発」をいいながら、大飯原発3・4号機の再稼動を容認したりする)人ですから、あるいは「東京維新の会」の行動が「日本維新の会」にとってマイナスの効果が出るというようになると、是認から否定に変わるかも知れませんね。」と指摘しましたが、こんなに早く実証されるとは思いませんでした。

 橋下氏はテレビ番組の常連のコメンテイターでしたから、司会者に振られると咄嗟に何かコメントを言わなければなりませんでした。そのクセで新しい問題が起きて記者団に質問されると、よく考えずに咄嗟の考えを言ってしまうのではないでしょうか。そしてそれがまずいと気づくと平気で前言ったことと違うこと、時には正反対の意見を述べるのではないでしょうか。

 橋下氏は「歯切れの良さ」で若い人を中心に「なにかやってくれそうだ」と思わせて人気があるそうで、一時期は週刊誌などで「次の首相」などと持て囃されました。しかし最近は橋下氏や維新の会を見るマスコミの目も厳しくなってきました。自民党や民主党議員の離党→維新合流も次の選挙での維新人気目当てで、政治的節操のなさが見え見えです。橋下氏と維新の会の動向はこれからも注意して見ていく必要がありますね。
                                       大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(55)    大西五郎

2012年10月11日 09時00分14秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(55)

   「憲法無効」東京維新、請願に賛成 (2012.10.10朝日新聞)

 日本維新の会と連携する東京都議会の会派「東京維新の会」が9月定例会で「日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する」との請願に賛成した。日本維新の会を率いる橋下徹大阪市長は9日、記者団に「地方議会は維新八策のうち地方に関係することは100%賛同してもらわないといけないが、そうでない部分は政治家の自由行動だ」と述べ、連携に支障はないとの考えを示した。(註:請願を採択するかどうかの採決が行なわれたのは9月定例会中の10月9日です。)

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 このニュースは朝日新聞だけに載っていました。そもそも「東京維新の会」というのがどのような組織やメンバーなのか、「請願」というのはどんな人または勢力から出されたのか。よくわかりませんでしたので、インターネットでいろいろ検索してみました。(東京の新聞は「東京維新の会」についていろいろ報道していたようです。)

そこで分かったことは、「東京維新の会」は2009年の東京都議会議員選挙で当選した3人の一年生議員(民主党2人、自民党1人)が橋下徹大阪市長が国政政党「日本維新の会」を立ち上げるのに呼応して元いた政党を離党して今年9月に都議会内に立ち上げた会派です。そのうちの1人のブログでは「石原都知事の与党として活動する」そうです。

 「請願」というのは、「我々臣民としては、国民主権といふ傲慢な思想を直ちに放棄し、速やかに占領典範と占領憲法の無効の確認を行なって正統典範と正統憲法の現存確認をして原状回復を成し遂げる必要があります。」となっています。京都在住の男性ら5034人から提出されたものだそうです(インターネットでJCOMの情報)。なぜ京都の人が東京都議会に「請願」を出したのか、よく分かりませんが・・。

 「請願」はつまり天皇が絶対的権力を持って国民を支配する大日本帝国憲法に戻そうというのです。いまどきなんともアナクロニズムです。「東京維新の会」以外の議員は当然全員が反対し、「請願」は採択されませんでした。

そういう請願に賛成した「東京維新の会」の行動を是認した橋下徹氏が代表を務める「日本維新の会」というのもよくわかりません。つまり基本的には右翼志向の政党ということでしょうか。
 もっとも橋下氏は、前に言ったことも状況が変わると平気で別のことを言う(たとえば「脱原発」をいいながら、大飯原発3・4号機の再稼動を容認したりする)人ですから、あるいは「東京維新の会」の行動が「日本維新の会」にとってマイナスの効果が出るというようになると、是認から否定に変わるかも知れませんね。

                                       大西 五郎
コメント (3)
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