Ｕnknownさんへ・民族蔑視はやめるべき

Ｕnknownさんが10月30日に、文科系さんの「角田美代子」というコメントに対し
「ちょいと検索すれば分かる通り、彼女、在日である。そして、虐殺殺害実行役も、
朝鮮中国籍がチラホラ。米兵ばかりやり玉にあげたがりが、相変わらずダブル
（トリプル？）スタンダードですね。」とコメントしました。
ダブルスタンダード云々は文科系さんが反論されていますので、この問題はそちらに
任せるとして、Ｕnknownさんの言葉の中に見過ごせない問題を含んでいると思います
ので、一言申し上げます。
　それは「彼女、在日である。」という言葉です。角田美代子被告が死体遺棄・集団
行方不明事件の主犯である疑いが濃いのですが、なぜそこで「在日」を持ち出す必要が
あるのでしょうか。角田美代子被告を「彼女、在日である」と極めつけたり、
「実行役も、朝鮮中国籍がチラホラ」と不確かなことでも結果としてそう極めつけた
ような言い方をしています。「在日だから悪いことをする」と言っているようで、
そこに民族蔑視の考え方を感じます。
　日本ではかつて（戦争中）中国人のことを「チャンコロ」と呼び、当時の少年少女
向けの絵本や雑誌では日本兵に追い立てられて情けない表情で降伏する中国兵が
描かれました。また子どもたちは朝鮮人の子供に向かって「朝鮮、朝鮮パカするな。
同じメシ食ってトコ悪い」などと囃し立てました。こうした過去の民族蔑視が
現在の反日感情につながっているように思えます。
　東京都知事の職を任期途中で投げ出して新党を作り国会議員に復帰しようとしている
石原慎太郎氏は今でも中国のことをわざと「シナ」と呼びます。また、自民党総裁に
返り咲いた安倍晋三氏も「日本を強い国にする」と言っています。中国や韓国・北朝鮮
よりも上に立つ国にしようと言っているように聞こえます。二人の底流に「日本民族の
優越感」があるように思え、それを否定されるような事態が起きたら戦争も辞さずと
いう考えがあるようで、民族蔑視は危険だと思っています。
　あなたは「やはり、僕が突っ込むと盛り上がるな」と自慢げに云っておられますが、
それはこの他の事例でも、あなたのコメントには日本国憲法が人権や良心の自由を
保障していることを嘲笑するような感じを受けることが多いから、他の人が一言
言わなければならないと思うからではないでしょうか。決して建設的な討論が
発展しているのではないと思います。
あなたの言説を伺っていると、あなたは政府が絶対的な権限を持って国民を支配する
ような国家の方が望ましいと思ってはおられるのではないかというような気も
していますがいかがでしょうか。
反論があればうけたまわります。　　　　　公平