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ザックジャパン(65) 明日・試練、香川とチーム  文科系

2013年01月19日 13時58分14秒 | スポーツ
 香川のマンチェスターユナイテッドは明日、4位トッテナムとアウェイで対戦する。先回は確かマンチェスターがホームで、1点差負けのはずだ。若手有数の世界的名監督を得たこの相手は、よい選手も揃いプレミア優勝戦線に割って入るかというチームになった。監督アンドレ・ビラスポアスはモウリーニョのアシスタント生活(7年?)から独立してすぐに、33歳にしてヨーロッパリーグ杯を制した実績を有する。二人ともポルトガル人であって、初めてヨーロッパを制したのがFCポルトというのさえも、同じ出自だ。

 新チームが発足した本年度当初のマンチェスターは、得点力を上げるために失点の多さに目をつぶってきたチーム。それがここに来て無失点ゲームをどんどん増やしている。俄然、守備も締めてきたのであろう。これらすべて、スペイン両強豪などと闘うチャンピオンズリーグに仕上がりを合わせてきたのは明らかである。その一方の雄、リアルマドリードと当たるのが2月13日。トッテナム戦は新チーム・テストの絶好機になるだろう。おまけにこのビラスポアスのフットボール観は、師匠であるモウリーニョよりもバルセロナ時代のグァルディオラと肝胆相照らしあう仲と知られているのである。

 明日のゲーム、そして、2月13日のゲームが楽しみで仕方ない。聞くところでは、トットナムのFWアデバイヨールが代表戦のため残念ながら欠場だが、マンチェスターの方はほぼベストメンバーがそろうらしい。だからこそ、香川が先発して活躍するか否か、彼の目前の将来を占う前半戦最高の正念場が訪れたと言える。先発か否かについては、イングランドマスコミの論調も二手に分かれたらしい。が、僕はトップ下先発と観る。他の2列目2人はルーニーと、見違えるように守備にも励むようになったウェルベックを予想する。ボランチの一方には、クレバリーが必ず入る。新人香川をここまでメインで使い続けてきたのには、監督ファギーの頭の中に香川を主戦として欠かせない完成図柄、「速くボールを奪って、繋いでいくチーム」があるからであって、今それを放棄して旧形に戻す理由が見当たらないからである。だからこそ、ここで香川が活躍したら、2月のマドリッド戦までがさらに待ち遠しくて仕方なくなるというもの!

 もの凄いプレッシャーがかかる正念場! 日本代表でさえゲームの軽重は大きい。外国で格上と闘う時に、使われる選手であるかどうか。スペインフットボールを思い切り取り入れているトッテナムに、ホーム敗戦の雪辱ができるか否か。それも、新たに取り入れた「繋ぐサッカー」で、「繋ぐトットナム」に対抗できるか否か。小さくて軽い香川が相手の標的になるのは明らかであって、それを凌駕する道は「香川に、よいパスが早めに来るかどうか」で決まる。ここまでのこのチームはその点がだめだったのだが、明日それが改善されているかどうか。「ドルトムンドのエース」、香川の勇姿をチームでもって再現して欲しい。それなくしてはレアルマドリッドにも勝てないはずだというほどの決意でもって。
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新聞の片隅に載ったニュースから(71)    大西五郎

2013年01月19日 10時22分44秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(71)

 「憲法だけは変えよう」石原代表、首相に呼びかけ(2013.1.18 朝日新聞)

 日本維新の会の石原慎太郎代表は17日、党国会議員団役員会であいさつし、昨年9月の自民党総裁選前に安倍晋三首相と会食した際、「とにかく憲法だけは変えよう」と呼びかけていたことを明らかにした。また、石原氏は「今年は正念場。参院選を相当、力を入れてやると日本も大きく変わる。年内にも(憲法改正)のつもりでやろう」と述べ、参院選で自民党とあわせて憲法改正を発議できる3分の2の議席確保を目指すことに意欲を見せた。
 (この記事は、日本維新の会の橋下代表代行が国会議員の歳費、定数、政党交付金をいずれも3割カットする法案を28日召集の通常国会に提出する意向を表明したという記事と併せて「旗振り役は勇ましく」という皮肉なタイトルの囲み記事となっていたものから抜き出しました。)

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 自称「暴走老人」の執念を示した話ですが、夏の参院選挙で自民党と日本維新の会で3分の2以上の議席を獲得して「今年中に憲法改正をやろう」と言っていますが、そう易々と問屋が卸さないでしょう。
 安倍首相は自民党の総裁選では憲法改正と集団的自衛権を行使可能にすることを主張しましたが、総裁に当選し、首相に就任してからは表立って憲法改正の主張を強めていません。
 首相になった直後の昨年12月26日と27日にメディア恒例の内閣支持率などを問う世論調査が行われましたが、読売新聞の65%を筆頭に、日経と中日(共同通信調査)が62%、朝日59%、
産経55%、毎日52%の支持率でした。朝日と毎日は憲法改正の賛否についても調査しましたが、朝日新聞の調査では「憲法改正に賛成」が32%しかなく、「改正反対」が53%と多数でした。毎日新聞の調査でも「改正賛成」は36%、「反対」52%でした。つまり国民の過半数は憲法を改正して国防軍を持つことに反対しているのです。
 これらの調査の結果からは、先の衆院選で自民党に投票した人の中にも「憲法改正には反対だ」という人が含まれていることを示しています。参院選で自民党が「憲法改正」の政策を掲げて強く主張した場合には、これまで自民党を支持してきた人の中にも自民党への投票を躊躇する人も出てくることも予想されます。
 このため、「安倍首相は参議院選では憲法改正を争点とすることを避け(爪を隠し)、参議院選で多数を獲得したら憲法改正を前面に打ち出してくる(爪を剥き出す)構えだ」と各メディアが観測しています。
 石原慎太郎氏は中国を「シナ」と呼び、尖閣諸島の領有権問題で中国の艦船や航空機が領海や領空に近付いたら軍事的対抗手段で対峙しろと主張していますが、日本が諸外国と再び戦火を交えることのないようにという戦後の反省から生み出した憲法九条があったからこそ、アジアの国々をはじめ世界から「日本は戦争をしない国」と認められていることを、石原氏はもう一度噛み締めて欲しいと思います。

                                       大西 五郎
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