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東條由布子さん死亡                     あんころもち

2013年02月14日 23時05分54秒 | Weblog
 昨日、東条英機の孫、東條由布子さん(1939年5月20日~)が亡くなられたそうです。
 実際には東條姓ではないにもかかわらず、祖父を敬愛するあまりその姓を名乗り続け、祖父の業績を正当化するために修正史観を広めるイデオローグとして機能し続けました。
 そのありようは、彼女の父であり、英機の子息であった英隆氏が、その父に対してきわめて批判的であったのとは対照的でした。

 しかし、彼女にも哀しい側面があり、小学生の頃、英機の孫であるというのみで黒板の前に立たされ、教師や同級生たちからいわれなき罵倒を受けたことがあったそうです。
 もともと個別であるひとを、ある範疇へと還元し(例えば、右翼、左翼)、これをいっぱひとからげにして規定し、その上に立って抑圧や差別を加えるという日本人の習性が、幼い彼女をどれほど理不尽に傷つけたかと思うと不憫でなりません。

 長じて彼女が喧伝して歩いた修正史観や旧体制賛美のイデオロギーには全くもって賛成はできませんでしたが、あの東条英機の孫に生まれ合わせたばかりに歴史の波間に揉まれ、戦後の激動期を(私などと)共に生きてきたひとりの人間として、彼女の死を悼みたいと思います。  合掌
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 ドル落、ソフトランディング  文科系

2013年02月14日 21時32分30秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 単なる1国の通貨に過ぎないドルについて、ドル本位世界体制を支えてきた要因は次の三つだと言われてきた。まずは石油、次いで金融技術、最後に軍事と。それが今は軍事はともかくとして、他はまーどうだ。もっともその軍事もまー財政の崖とかいう奴で衰亡の瀬戸際なのだ。アメリカ産軍複合体は、そこに他国の金もどんどん流れなくなったら、一体どうするのだろうか?

 まず、石油でロシアや中国に追いまくられている。ロシアや、イラク、イランがドル建てでなくとも良い原油取引所に動いたのだし、ベネズエラ石油は中国と組んだりしてあからさまにアメリカの裏をかいている。EUも、ロシアとの取引をどんどん増やしている。

 世界の金融はと観れば、流石にアメリカ投資銀行のデリバティブは、もう買われるにしても鵜の目鷹の目。ユーロをも食い続けているはずというほかには、日本バブルを転がすくらいしか当面はやることがないだろう。アメリカに外貨は今後そもそも一体、何を求めて入っていけるのだろうか。アベノミックスって案外アメリカヘッジファンドの円放出を狙っている側面があるのかも知れないし。「空売りも含めて、円は当分転がせないよ。他国でなく日本の金融がいち早く動くからね」というメッセージ? そりゃそうだ。莫大な国家累積赤字はあってもそれ以上の資産の裏付けがある日本なら、何の裏付けもなく借金だけを重ねている今時のアメリカやユーロよりもはるかに有利なはずなのである。アベノミックスがそういう発信であるとしたら、これはまー当面の正解と言うしかない。ただしこれは安倍周辺が賢いと言うよりも、他が無茶をやり過ぎたその付けというだけのこと。サブプライム証券化商品を売りつけた奴らはもちろん、それを買ってふんぞり返って倒れたというだけに等しいギリシャ、アイスランド、スペイン、イタリア、ポルトガルなどは。

 さらに加えて、日中の円元直接取引や、台湾と中国のドルを介さない直接取引開始。

 ハードランディングならぬ、ドル安のソフトランディングは静かに、確固として進んでいくことだろう。今時予想外の「円安ドル高」をもたらしつつあるアベノミックスが、その先触れ煙幕だったりして。 
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