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ザックジャパン(72) 香川真司を評価する難しさ  文科系

2013年02月19日 14時02分29秒 | スポーツ
昨日もコメントで書いたことだが、マドリー戦の香川を英マスコミが低く評価しすぎていると、ファーガソン監督が盛んに大きくクレームを付けている。今回は、17日のチーム公式サイトで「(香川のプレーが)あの試合で最大の収穫の1つ」とまで言い放った。

【 ファギー、香川評価「最大の収穫の1つ」
 ファーガソン監督は17日、クラブの公式サイトで、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のレアル・マドリード戦(13日、1-1)に先発した日本代表MF香川真司について「前半は素晴らしい突破を続けていた。あの試合で最大の収穫の1つ」と評価した。地元メディアでは低評価が並んだが、「彼が相手の守備をこじ開けていたのに、それを評価する人が少ないのは残念。アンフェアだ」と擁護。信頼に変わりがないことを強調した。】(サンケイスポーツ)

 かくのごとく、香川の評価は難しいらしい。なぜだろうかと考えてみた。それは、ファーガソンの評価表現にも現れていると読んだ。「素晴らしい突破を続けていた」、「相手の守備をこじ開けていた」。これらは、得点ないしは際どいシュートまで行かなければ、大変見えにくいことではないだろうか。「素晴らしい突破」をしたが、良いパスがこなかったかも知れない。「彼が相手の守備をこじ開けて」好位置でパスを受けたのに、次に受ける側周囲の走り込みが適切ではないと監督が判断したこともあったろうか。ただし、あのマドリー戦に関しては、これ以上まで進んだことも確かに多かった。ファンペルシーやルーニーとの3人連係でシュート近くまで行った事が5度以上はあったのだから。とにかく、現代サッカーはますます連係で敵陣を崩すしかないのだから、「突破」「守備のこじ開け」がなければ何も始まらないということだろう。名前ほどは成績が上がらない選手、例えば宇佐美とか宮市とか古くは森本とかは、ドリブルが上手くとも、足が速くとも、連係(による突破・崩し)が得意ではないのだ。
 よく言われることらしいが、「ドリブルや高速で相手を抜けるのはせいぜい3人まで。高速下の2人のパスなら、密集している4~5人の中央突破でさえも出来てしまう」
 香川が備えている世界超一流の長所を、人はこう語ってきたはずだ。最高速下にして良い位置でボールを受け、同じく良いタイミングで良いボールを出せる(その中に流し込むシュートも含まれる)と。これらを、他人が見ないような、密集の中の小さなスペースでやってみせる能力、とも。これこそ、イングランドやドイツに不足し、今のスペインに高度に備わった技能であることは、世界が認めるところのはずだ。これらは日本では、ザックが評価するFW、前田や岡が最高度に高めてきた技能でもある。この二人が憧れてきた模範こそ先日引退した中山雅史なのだと、これはご本人たちの言葉で読んだことがある。
コメント (4)
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