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正真正銘の「陰謀」を忘れてはいけない   文科系

2014年10月21日 10時31分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 陰謀論という言葉がさかんだ。陰謀でもないものを陰謀と語る論、つまり騙りだと他人を攻撃する言葉らしい。CIAなど情報部局中心で徹底的に密かに行われるのが(国際的)陰謀だから、画策中の陰謀を予告、証明するのは大変難しい。が、過去に起こった陰謀は分かっている事も多い。そして、近年の分かっている陰謀から、現在進行中の「陰謀」を予測するやり方は、それなりに正しい有力なものとなろう。徹底して秘密裏に進行中である出来事を解明、予測するのは難しいから仮説にしかならないが、仮説は必要である。大きな悲劇を防ぐためには特に。

 イラクが今のように悲惨な戦国時代になったのは、アメリカの占領が原因とは、今や明白。占領後はアメリカでさえ手に余るようになっていた。そこへ、クルドにイスラム国だ。イラク戦争が、アメリカによる嘘の理由の大々的喧伝に世界が騙されて起こった事も、また今や明きらか。これは既に、証明された正真正銘の陰謀だった言える。

 次に、アメリカはシリアを攻めようとしてまたしても有志国連合を呼びかけたが、各国が尻込みして失敗に終わった。イラクの例があるので、世界がアメリカの口車に乗らなかったということだろう。湾岸戦争は国連が支持した。嘘の理由のイラク戦争は国連の反対もあって有志国でしかできなかった。そして今度のシリア攻撃は、有志国連合もできず、どっか1国が空爆に参加しただけである。つまり、アメリカをば「陰謀国家」と世界がどんどん見るに至ったということだろう。このことで、米国内部ではシリアについてこんな声が出ている。主として叫んでいるのはアメリカ国家周辺の戦争屋たちなのだろうが。
「オバマの弱腰が今を招いた」

 初めはアメリカだけでシリア空爆を始めたが、これはイスラム国に対してだそうで、反政府軍に対してはどうどうと武器を提供しているし、アメリカ自身がこの提供を世界に公言してもいる。これら一連のシリアへの行為も、陰に陽に陰謀がらみであることは明らかだろう。シリア国家を潰すために陰でどれほどの陰謀を働いているか、分かっているのは氷山のほんの一角だと考えた方がよい。ちなみに、アメリカの恨み重なる積年の敵・イランは、シリアと友好国同士なのだ。ここに、シリア問題最大の味噌があると僕は観てきた。これら全て、世界金融資本の石油独占事業に関わっていると、これは非常に大きな、壮大な陰謀ということでもあるのだろう。元世界銀行副総裁にしてノーベル経済学賞受賞者スティングリッツでも僕のこの陰謀解明には賛成してくれるはずだ。彼はここで何度も見てきたように、97年のアジア通貨危機という正真正銘の陰謀について、こんなことを語ってきたのであるから。
『「ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうなら先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」と指摘し、「アジア諸国が健全な金融システムと適切な政策を保持していたにしても危機は発生しえた」と主張しました。
 この見方は、当初は少数意見でしたが、その後、J・パグワッティ、J・サックスのような新古典派経済学の主流部分にも同調者が広がりました』(伊藤正直著「金融危機は再びやってくる」)


 さらにまた、今年7月に起きたウクライナのマレーシア機撃墜事件もますます不可解なことになってきた。撃墜機の機器を分析したオランダ当局は、ミサイルによる撃墜だったとだけ発表した。ロシアはウクライナ軍兵士が発射したと主張してきたし、アメリカなどは親ロシア派軍がやったと述べてきた。そしてここに来て、ドイツ情報局が20日シュピーゲル誌でこんな複雑怪奇な事を語り始めたと言う。
「ウクライナ軍所有のロシア提供ブク地対空ミサイルを、親ロシア派軍がウクライナ軍から奪って発射した」
 どちらかが嘘を語っているわけであって、これもどちらかの陰謀を、さらに隠蔽する陰謀スピーチということになる。

 こうして、今の世界には陰謀などごろごろしているのであって、陰謀論などという言葉こそちゃんちゃらおかしい。陰謀の本来の語義「密かに企むはかりごと」だらけなのだから、むしろ、皆が過去に判明した陰謀をよーく覚えておいて、「あいつ、またやるぞ」と鵜の目鷹の目ぐらいでちょうど良いのである。これが9条平和主義者の取るべき道、やり方とさえ考える。
 そもそも、通貨危機や空売りなどの現代世界最大の商売が、違法、合法ごちゃごちゃの陰謀と言う面を持っている。新しい国際法が追いついていないのを良い事に、国際金融の陰謀やりたい放題の時代とも言えるのだ。あたかも、8時間労働法がない時代のイギリス炭鉱の10数時間労働と同様のもの、と観ている。
コメント (9)
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