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アギーレジャパン(15) 「岡崎、内田に期待」など  文科系

2014年11月12日 09時30分25秒 | 文芸作品
 14、18日には、各ホンジュラス、オーストラリア戦。スポニチアネックスに面白い記事がいくつかあったので、ご紹介しよう。まずはこれ。『岡崎 フンテラールを参考、内田との“ホットライン”に意欲』。ここで言うフンテラールとは、内田と同じシャルケの独代表FWだ。

【 日本代表合宿2日目 (11月11日)

 FW岡崎(マインツ)はオランダ代表FWフンテラールの動きを参考に、DF内田(シャルケ)と“ホットライン”をつなぐ。

 ザックジャパンでは2列目の右サイドで内田とコンビを組んでいたが、アギーレジャパンでは1トップとしてボールを引き出す動きが必要。「(内田は)裏にもパスを出してくれる。フンテラールは出すところを見ている」と内田の同僚のストライカーを例に挙げ「自分がそういうパスを引き出せれば」と意欲を見せた。】

 上のような点の取り方が、今の日本では一番現実的だろう。間違っても繋いで取ろうなどとは2~3得点目などのこと、先制点は内田・岡崎ライン、もしくは太田・岡崎ラインで取って欲しい。
 そして、もう一つ紹介したいニュースはこれだ。4-3-3の中盤3人に誰を使うのか。アギーレ初ゲームではアンカーに森重を置いて、前左が田中、右に細貝というサプライズで、次に入った柴崎が定着したように見えたのだが、今回スポニチはこう期待している。スタートはアンカー今野、右に柴崎、左遠藤でと。交代を僕は長谷部、細貝だろうと見ている。今度は流石、田口は出られないと思う。

 相手のホンジュラスは最近落ちてきたとは言え、WCの頃には30位ほどだったチーム。競争相手も少ない中米にいて、金もなくって招待以外では海外遠征はできない国だから、現在の順位は当てにならないと思う。つまり実力はあるはずだと。監督も勝ちに行くと行っているのだから、すっきりと勝って欲しい。
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スティグリッツ国連報告  文科系

2014年11月12日 05時51分36秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 先日ここで問題になったジョセフ・スティグリッツの表記の物を読む機会があった。国連総会議長の委嘱による「国際通貨・金融改革専門家委員会」の委員長として2009年3月19日というリーマンショック直後の世界にとってきわめて重大な時期に行われた提言である。彼の紹介であるが、コロンビア大学経済学教授、ノーベル経済学賞受賞者にして、1997年には世界銀行上級副総裁兼チーフエコノミスト。アメリカ政治世界ではクリントン政権の大統領諮問委員会委員を務めるなど、民主党よりの人のようだ。今日はまず、報告の序言そのものの紹介を行う。
 なお、以下の文章はスティグリッツを検索をしていて、和泉通信というところから得られた物。どういう所かは知らない。なお、以下の文章は少しだけ省略されたもののようで、翻訳者の解説文も入っている。

 なお、この報告の情勢認識は、僕が今までここで述べてきた「世界経済問題、その焦点」ときわめて一致する所が多いと、拙稿をお読みいただいてきた方々にはお分かり願えるだろう。例えば、11回連載の拙稿「世界経済史の今を観る」の「ワシントンコンセンサスへの抵抗」(2013年4月10,12,13日のその9~11回)の所にそのまま挿入、紹介しておいたら、拙稿全体の内容が見違えるものに変わるようにフィットするものと読ませていただいた。そして、国連でここまでの論議がされていることに、僕はとても驚いたのである。「流石リーマンショックの後だけのことはある!」などと、妙な感心の仕方をしていたものだ。ただ、日米などは「総論賛成、各論反対」とばかりに、こういう提言を骨抜きにしてきた歴史があるのだろうが。

 ただ、さらに、スティングリッツ自身にもこの金融危機に責任があると述べておかねば片手落ちだろう。彼は1997年アジア通貨危機の時にはこう述べて、国際金融の罪を見ることができていなかった。「その発祥の地、タイ経済などにも大いに責任があるのであって、アジア通貨危機は半ば自然に起こったものと言える」と述べていたかと覚えている。以下の報告はそういう過去をその後反省したのだが、そういう反省も込めているということなのだろう。このスティングリッツの反省については、前記「世界経済の今を観る」13年4月6日分、第8回「しぶといワシントンコンセンサス」に紹介してあるので、興味のある方は参照されたい。


【〈 Ⅰ.序言・・・国際金融システム改革は地球的課題である 〉( 各章の副題は訳者による)

スティグリッツ国連報告の序言は、経済危機に苦しむ人々について語ることからはじまります。

・少数の先進国から発した金融危機は急速に拡がり、世界経済を飲み込んでしまった。21世紀に入ってからの変化に対応した、国際貿易・金融システムへの改革が必要となっている。過去の経済危機ではいつも貧しい人々に重い負担を長期にわたって強いてきた。
・今回の危機の及ぼす影響は過去に例を見ないものである。ILOの予測によれば2009年の失業者数は、2007年比で3千万増加すると見込まれている。そして引き続き状況に改善が見られない場合には、その数が5千万人を越えることもあり得るという。(ILOによると、2008年末の失業者数は1億9270万人…訳者)また、適切な手当てがなされなければ2億人(そのほとんどが途上国の人々)が貧困に追い込まれるといわれている。先進国でも何百万もの家庭が家を失い健康保険を失う危機に直面しており、特に資産価値の下落により資産を失った老齢者の家計の不安は大きくなっている。
・世界の相互依存関係が深まっている。不況への対策として各国が短期的施策を行う時には、それは、自国民だけでなく、世界の貧しい人々をも保護するものでなければならない。また、今回のような危機の再発を防ぐために各国が長期的施策を行う時にも、それは同時に、発展途上国が危機への対応力を強めるのを支援するものでなければならない。
・世界のすべての国が改革事業に参画することが必要である。そのことの重要性を認識した上で、世界各国が本当にどこの国をも排することなく、問題解決に当たって行くことが求められている。このこと抜きに、世界経済に安定を取り戻すことはできない。
・「どこの国をも排することなく(inclusive)」というこの対応を実現するためには、国際社会全体の参加を必要とする。それは、G7やG8や、G20がカバーする地域を越え、地球全体からの参加によるものでなければならない。つまり、G192である。危機に対処する施策と長期的改革の提言を求め、国連総会議長がこの専門家委員会を設けたのもこの必要性に応えるためである。
・国際システムの改革の目指すものは、国際経済システムをより良い地球のために、より効率的に機能していくものにして行くことである。この目的は同時に長期的目標をも含んでいる。例えば持続的で公平な経済成長、「decent work」としての雇用の創出、天然資源の責任ある利用、グリーンガス排気量の削減や、解決がより急がれる食糧・金融危機への対処等である。世界は現時点の緊急課題に焦点を置いているが、「ミレニアム開発目標」の達成と、気候変動の脅威から世界を守る課題は、最優先の課題として残されている。適切にデザインされた国際改革はこれらの長期的目標達成に向け、前進を促す好機となるに違いない。】

 この報告は以下、Ⅱ、国際金融危機への対処、Ⅲ、緊急の施策、Ⅳ、制度改革の工程表、と進むが、この報告をここでしばらく続けていきたい。今、世界の中進国以下の国や、1%に対する膨大な失業者も含んだ99%のことを想う人々の必読文書の一つと読んだ次第だ。アベノミクスなどというバクチにように馬鹿な物がこれだけ騒がれる日本で、こういう国連動向がなぜマスコミの話題に上らないのだろうか。今の経済は、上でスティングリッツも述べているように、グローバリズムつまり世界金融動向を抜きにしては、大事なことは何一つ進まないと誰でも述べているはずなのに。
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