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アギーレジャパン(19) オーストラリア戦、2題  文科系

2014年11月20日 07時26分33秒 | 文芸作品
 本年最後のオーストラリア戦は、あと二つ言いたいことが出てきた。一つは、日豪のこの闘いが一つの歴史的転換点でもあり、それに勝ったことの大きさということ。二つは、岡崎の代表40ゴールの意味と、これを巡って今後の代表の点取り術についてということだ。

 オージーがすっかり変わったと、日本サッカーマスコミでもしばらく大評判になるだろう。この変身は、イングランド・マンUファーガソン監督が香川を取ったときの「構想」のように見えるのは僕だけではないと思う。オージーは、対日本戦伝統の「ロングボール多用の、キック&ラッシュで体力勝負」から、「繋ぎのサッカーで中央攻撃」にすっかり変わっていたのである。だからこそアギーレは中盤守備を厚くするべく陣形を変えねばならなかったのだし、ゲーム後の敵将もこう語ることができたのだと推察できた。
「厳しいゲームをできたが、ディテールで負けた」
 日本選手たちも異口同音にこう評していた。
「すっかり変わって、アジア杯では強敵になる。今後どんどん強くなるだろう」
 オーストラリアのこの変身、強化は大歓迎である。ドイツWC敗退の初戦が今でも目に焼きついているが、あの運動能力に秀でた豪選手たちが繋ぐサッカーに転ずるならば怖い。と同時に、この豪チームが日本より強くなっていけば、日本の世界順位ももっともっと上げられるという期待が膨らむ。例えば今のアジアではイランが日本より上位にいるから、アジアカップでこれに勝てば日本順位はぐーんと上がるのである。つまり、アジアに強豪が育ってこそ、日本の順位が上がっていく。

 さて、岡崎40ゴールである。釜本、カズに次いで歴代3位だそうだが、この比較は、普通の正当な比較とは言えないと思う。たとえて言えば、こういうような。J1得点王とJ2得点王では、問題なく前者の価値が高いはずだと。
 ワールドカップには出られなかった時代の釜本、カズの代表得点は、アジアの中の、それも予選段階の比較的弱いチーム相手のものがほとんどのはずだ。岡崎はといえばアジアではダントツで、昔とは相手の強さが全く違うのである。岡崎は、10年の南アWC予選段階の世界得点王になっている。アジアでは勝ち続けるからこそゲームも多くなって強豪とも当たり、そのゲームに岡崎がで続け得点し続けたから到達できた峰なのである。これに加えてアジア外の強豪からの得点も多いからこそ、「日本サッカー史上最速の40得点」なのだろう。つまり、アジア最強チームの絶対的点取り屋ということになる。それも08年以来出続けて、その座を守っているということでもある。

 さて、この岡崎を巡ってもうひとつ面白いニュースがあった。こういうものだ。対豪ゲーム後に本田と激論があった報道された。そして、この激論とは全く別に語られた二人のこんな戦評があった。まず岡崎曰く、「ロングボール(得点)でも良いのだ。意図があれば100本中100本でもと監督も言っている。もっともっと僕にロングが欲しい」。そして本田曰く、「岡崎は自分にパスを出さなかったが、そのことを何とも思っていないと思う。凄い選手になった。もともとは自分と同じで下手な選手だったのだから、ここまで来るのには凄い努力をしてきたのだろう」。
 パスを繋いで得点するか、ロングやクロスも増やしてもっと多様なやり方で得点するかという対立、激論があったのではないかと、僕は想像した。いずれにしても「もっと俺を見て、ロングをくれ」と岡崎が言うならば、このチームはそうした方がよい。世界1位のドイツでこの2年にわたって上げつつある彼の実績を、もっともっと尊重すべきである。それがチームのためでもあるはずだ。
コメント (20)
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