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新聞の片隅に載ったニュースから(227)    大西五郎「

2016年04月08日 09時09分28秒 | Weblog

「視聴者の会」にTBSコメント 「看過できない行為」(16.4.7朝日新聞)

  TBS系の番組を「放送法違反」などと主張してきた「放送法遵守を求める視聴者の会」について、TBSは6日、「見解の相違を理由に弊社番組のスポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦であり、看過できない行為であると言わざるを得ません」とするコメントを出した。

 同会は1日、放送時間に基づく独自調査の結果として、「TBSによる安保法制報道は、局を挙げての重大かつ明確な放送法違反」などとする声明を発表。声明への回答をTBSに求め、回答の内容によっては同局のスポンサーに働きかける国民的な運動の展開を検討するとしていた。

 TBSは「少数派を含めた他様な意見を紹介し、権力に行き過ぎがないかをチェックするという報道機関の使命を認識し、自律的に公平・公正な番組作りを行っております」としている。

 

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朝日新聞の記事では、「視聴者の会が4月1日に声明を発表し、TBSに回答を求めた」とありましたが、私はそのニュースを聞き逃したり、記事を読み落としたと思い、翌2日の朝日、毎日、中日各紙を読み返してみましたが、そのような記事は見当たりませんでした。

インターネットで各紙の報道記録を見ても、6日のTBSの回答は載っていても、1日の視聴者の会の声明についての記録は産経新聞を除いてありませんでした。そこで視聴者の会のホームページの「活動の記録」を開いたところ、「記者会見を開いて声明を発表した。マスコミも取材にきた。」という記述があり、A4で6頁にわたる声明も載っていました。声明では、TBSの報道を放送法第4条(政治的公平性、多角的論点の提示)に違反していると決めつけ、TBSに対して「放送法に違反していることを認めよ。視聴者、スポンサー企業にどのような責任をとるのか。経営陣は責任をとれ」と迫り、BPO(放送倫理・番組向上機構)に対しても、「TBSの放送法違反の原因を究明し、再発防止の勧告を出すべきである」などと一方的な主張が並んでいます。スポンサー企業に対しても、「TBSが4月8日までに誠意ある回答を寄越さなかった場合には、各企業に調査報告書を送り、スポンサ-企業の判断で適切に判断することを望む(つまりスポンサーを降りろ)」としています。新聞社はこのような一方的な声明の価値を測って、記事にすることを止めたんだと思います。

これまで新聞では放送法遵守を求める視聴者の会の問題点の指摘、キャスターの声明などは報じられました。しかし放送局側の反論などが表明されませんでしたが、やっと出てきました。

「放送法遵守を求める視聴者の会」というのは、上智大学名誉教授の渡辺昇一氏、作曲家のすぎやま こういち氏ら右派の論客が呼びかけ人で、事務局長は文芸評論家の小川栄太郎氏。この人は「安倍晋三総理大臣を求める民間有志の会」の発起人で、「約束の日 安倍晋三氏論」などの著書があり、占領軍によって日本の文化が壊されたと、自分の著作に歴史的仮名遣いを用いています。放送法遵守を求める視聴者の会は安倍派の集まりです。        

                                   大西 五郎

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