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孫崎享講演に行ってきた   文科系

2016年04月03日 14時32分32秒 | 国内政治・経済・社会問題

 昨日、孫崎享の講演を聴いてきた。15ページびっしりのレジュメも用意された3時間に及ぶ講演・質疑応答という形で進行されたものだ。が、彼の本を3冊読んでいる僕としては真新しい内容はなかったし、準備不足なのか話もちょっと散漫に感じたものだが、良い話をいくつか聞いた。

 孫崎と金子勝慶大教授と堤未果とが、ツイッター仲間だと語ったのである。三者のものを良く読んでくれという注文を付けがてらのことだった。僕がこの3者それぞれをずーっと読んできただけではなく、ここでも何回か紹介してきたというのは、当ブログを検索(右欄外最上段の「検索」「当ブログ内」からは入れます)していただければ明らかなこと。金子は現代世界経済分析内容、その「全世界的な総需要の創造という重要な意味も付与されたグリーンニューディール政策重視」などの姿勢に惹かれ、堤はアメリカ世界戦略を学ぶために、孫崎は言わば戦後政権の対米従属に対する内部告発・批判者として、それぞれ引き寄せられたのだった。彼らの本はいずれも、僕にとって大事なことが学べて、また面白かったのである。

 また、孫崎から次の人物の名前が挙がったのにも驚いた。進藤榮一である。その「アジア力の世紀」という好著作を14年5月6、8日などにここで要約・紹介したことがある。孫崎は進藤のこんな興味深い功績を挙げていた。終戦直後の昭和天皇の重大発言を探し出してきたという功績とのこと。
「アメリカが望むなら、今後50年間沖縄をアメリカに渡しても良い」 

 「民主党は酷い点もあるけど、とにかく野党共闘選挙を!」という言葉が、凄く大きく耳に残っている。今の情勢の下では、次の選挙への多数野党協力が成功しなければ野党(と国民)冬の時代が来ることは間違いない。野党たるもの、後になっていくら当時も力いっぱい戦ったのであると叫んでみても、政党として最も大切な世を変える力が決定的な時までずっと創れなかったという歴史的事実は確かに後世に残るのである。戦前と同じように。同時選挙になっても、選挙協力は最大限に進めるべきである。これができなかった政党は唯我独尊の身の程知らずとも言えて、無能という意味で客観的には国民に大変な害を与えたという誹りを後世免れることはできないだろう。孫崎が最も強調していたこともここだと、聴いた。

 この月1ほどの講演シリーズ、10月15日には同日選挙野党共闘に向けての要のお1人、小林節慶大教授が来るので、これも予約してあるが、次回の同日選挙は、本当にどうなるのだろうか。悩ましいところである。

 

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ハリルジャパン(61) 岡崎、今夜、衛星第一生中継  文科系

2016年04月03日 12時27分25秒 | スポーツ

 岡崎のレスターが、奇跡の優勝にまた一歩近づいた。2位のトットナムが、昨夜第32節でリバプールと引き分けたのである。勝ち点を1積み上げただけで、62。そして今夜、レスターは吉田麻也のいるサウザンプトンと第32節を闘い、これに勝てば69になる。残るゲームは最終の38節まで、あと6つ。イングランドというよりも、ヨーロッパ全体を大騒ぎさせている歴史に残る奇跡の優勝が、果たして実現するのだろうか。歴史的にほとんど2部リーグ以下に在籍してきたチームが久々に1部に上がって2年目のこの快挙なのである。英国、ヨーロッパ全体にも判官贔屓は多いと見えて、優勝を争うチームの関係者以外はみんなレスターの優勝を待ち望むという熱烈一大パノラマが現出している。

 そんな今夜また、NHK衛星第1で11時から、レスター・サウザンプトン戦が生中継されることになった。この観戦に僕が被り付きだと知っているお婿さんが「一緒に観よう!」と1週間前から申し出てくれた。嬉しかった! 二人でワインを傾けながらの観戦になる。   

 さて、この快挙とともに岡崎の話題が日本スポーツマスコミにもこれでもかとばかりに躍り出てきた。代表のシリア戦でも代表100ゲーム達成記念とかでキャプテンマークを付けたし、ハリルも岡崎をベタ褒めだし、長年の岡崎「追っかけ」としてはもうウハウハだ。

 ところで、先日のアフガニスタン戦で、こんな「見所」があった。ツートップを張り合った金崎は、同じ神戸滝川第2高校サッカー部1年生として3年生の岡崎と同時在籍期間があったのだ。それかあらぬか、凄く息が合っているように見えた。前で鋭く猛烈に突っ込んでいくアグレッシブな金崎と、一歩引いてボールを繋いだり抜け出したりと駆け引きに励んでいる岡崎。目を見張るようなコンビに見えたのは気のせいではない。と、この二人に触れ始めたのは、或るとても興味深いエピソードを語るため。

 岡崎と金崎の滝川高校監督が「二人はとても似ている」と語ったものを読んだ。この結論だけなら、僕にはエッという感じしかない。同じように闘志を燃やしていても、これを内に秘めた岡崎と「ギラギラ」と発散する金崎とで、何が似ているのか。見るからにスピードもあって運動神経の塊に見える金崎と、もとは鈍足に加えて「不器用」な岡崎。この二人が実は、「課題発見能力」と「課題解消能力」とが高校在学時代から取り分け目立っていたのだそうだ。当たり前すぎる後者はともかく、僕は前者に目を見張り、すぐに納得。どんな学問研究に於いても、こういう最大の格言が一つあると聞いてきたからである。「問題、課題を自分に対して正しく提起できれば、もう解決は見えたも同じことだ」

 プロになってからすぐに、プロ最底辺選手から全日本クラスへという急激な上達を示して行った二人。その原因がここにあったのかという思いだった。清水入団時は6番目だかのFWだった岡崎。神戸の高校から九州は大分まで下って行った金崎。「鳴り物入り」入団選手とは全然違うこの二人が今やナショナル・チームの、しかも、近年の代表としては珍しい2トップを張ったのである。こんな二つのサクセスストーリーが、同じ高校と、そこの監督の「課題発見能力」解説とに帰結したというのが、僕にも凄く面白かった。

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