九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

アメリカの行動原理 1970

2017年04月07日 18時31分31秒 | Weblog
テロとの戦いを継続中のアメリカからすれば、今回の化学兵器使用は看過できない問題になる。化学兵器による無差別攻撃を放置すればいずれテロにも使用され、矛先はアメリカに向かうことは十分に懸念される。
その事がトマホークによる爆撃に繋がる。
アメリカンファーストを掲げる大統領ならばこうした行動はとるだろう。
興味深いのは攻撃が米中首脳会談のタイミングで実行された点。
対北朝鮮に対する中国へのメッセージとも受け取ることは出来る。
弱腰とも言われた前大統領とは変わりトランプがどんな行動原理で動くのか、それによって日本の対応もどのように変わるのか、或いは変わらないのかを注視したいね。
シリア情勢については今回の化学兵器使用が仮にアサドの暴走ならば(実際常に暴走しているが)、ロシアが今後どんな行動に移るか?
そこも注視したい。ロシアからすれば親ロシアのシリアは友好国として残したい筈だがアサドの暴走を放置すれば益々孤立するので。プーチンが何を選択するかも興味深い。
コメント (7)
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アメリカ「ヤクザ国家」論   文科系

2017年04月07日 16時44分50秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 晴天の霹靂、60発に及ぶシリアへのミサイル襲撃! これを我が連れ合いが評したのが、「ヤクザと同じだ!」という表現。そう、それも、世界一大きな組が訳の分からぬ自分勝手を通していく、マッチョな武闘派ヤクザ! ヤクザ国家と言えば、国連の制止を振り切って「有志国」で突入して、国連も認める一つの独立国家を潰してしまったイラク戦争もヤクザ国家だったよと、これは僕が付け足した言葉。

 どんな理由があるにせよ、ある一国が他国を攻めるって許されることではない。「親の敵討ちだって今は許されないぞ」と、これも連れ合いが付け足した表現だった。


 さて、これから何よりの心配は世界が一挙にきな臭さを増し、世界の不幸が更に進むこと。ロシアはどう出る? 北朝鮮は更に針鼠体勢を強めるだろうし、中国の軍拡も急速に進むと予想される。するとこんなことさえ、考え込んでしまうのである。
『アメリカは、その経済力の名残がその強大な軍事力として残っている内に、中国を冷戦に引きずり込もうと決意したのだろうか。あわよくば、ソ連を潰したように・・・』
 この予想内容は、最近ここで紹介した2冊の本の2人の著者なら、同意するだろうとも考えこんでいたものだ。
『詳しく論じる余地はなかったが、3,40年も経てば、西太平洋における覇権国家は中国になっているだろう』
 こう語ったのは、「金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱」における老碩学、政治・経済学者ロナルド・ドーア。
「アメリカ帝国の終焉」で進藤榮一は、新自由主義の罠、軍事化の罠、ナショナリズムの罠の三つを上げて、こう語っていた。
『それら三様の方策を進めれば進めるほど、成長が鈍化し、社会が衰えて分断され、衰退を強めざるをえない。トランプのアメリカがそれを象徴する』

 世界がまたまた一挙にきな臭くなったことに加えて、世界の格差や貧困、世界政治を攪乱するような難民問題もますます深刻この上なくなっていくはずだ。それにしても、なぜこんなことをしたのか? ちなみに、米中首脳会談は日本時間7日朝開始(2日続き)とあったが、シリア襲撃も同じ日本時間7日の午前9時45分。おそらく、この同時進行もトランプの頭には当然入っている。
コメント (10)
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シリアの化学兵器「空爆」  文科系

2017年04月07日 06時26分28秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 シリアの反体制派支配地域で標記のことが起こった。死者86人、負傷者は500人を超えるという。またまた、痛ましく、悲しいことである。米英仏が国連に非難決議を提案し、ロシアの拒否権で不採択という国際問題に発展している。この問題は、シリア政府がやったというのが国際的既成事実になっているが、新聞などをよく読むとシリア、ロシアなどはこれを完全否定している。
 ロシアは、「化学兵器工場が存在していて、そこが空爆されたことによって発生した事件だ」と反論した。
 続いて、シリア政権側は6日にこう反論している。
「空爆は4日早朝に行われたが、当日の我が軍の空爆は午前11時半だった」
 ちなみに、この空爆があった時間は午前6時50分頃ということのようだ。

 さて、どちらかに嘘か再泥沼化工作があるということになる。その真実は全く分からないが、今回に限ってはシリア政府がこれを行う動機は極めて薄弱であると、以下のように主張したい。

 なんせ、トランプが「シリアからは手を引く」とアメリカとしては7年ぶりの方針転換を表明したばかり。そんな時のこの事件が、トランプをして「シリアへの姿勢転換を柔軟に再転換して、シリアを懲らしめることにした」と言わしめることになった。この「再泥沼化工作」にトランプが絡んでいると言いたいのではない。誰かが仕組んで、トランプを乗せたという可能性も大きいと思うのだ。なんせこのシリア問題は、アラブの春から数えて7年目、国連も認めたれっきとした独立国家の転覆がなぜか執拗に図られてきたのである。ちなみに、このシリア政権は、西欧長年の仇敵・イランと支え合う仲である。
コメント (24)
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