九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

アメリカの軍事力が支えるもの 1970

2017年04月23日 14時20分05秒 | Weblog
アメリカの軍事力への批判や嫌悪、否定は簡単なんだが一面だけみても意味がない。
アメリカの強大な軍事力によって世界中にもたらされるメリットもある。世界の経済は物流で回っている。その9割近くは公海の自由通行で行われている。この自由通行を支えているのがアメリカ海軍。このおかげで我々は経済の繁栄を享受してきた。この前、日本がもしアメリカとの同盟を解消して独自に国防という話の中で、では広大な経済水域はどうやって守るんだ?と言ったが、日本に限らず世界中の国が公海の通行についてアメリカの軍事力に支えられている。これを自分達でやろうと思ったら軍拡して装備を整える必要に追われる。
中国が南沙にせっせと人工島を造ったのも自国のシーレーンの安定確保の為だが同じことを世界中でやり始めたら、各国のエゴが衝突し今現在のような公海の自由航海の安定はみえなくなる。
ということで、世界経済の物流はアメリカの軍事力によって国際公益の安定がもたらされている。
ま、だから一面だけ見ても意味がないというお話。
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人殺しを減らし、平和を目指してきた人類史(番外編)    文科系

2017年04月23日 09時19分26秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
人殺しを減らし、平和を目指してきた人類史(番外編)
 人類の未来は意識、論理が作る   文科系

 戦争を無くすための正しい論理というものに対して、例えば、こういうおかしな「批判」も度々出てくるということで一言。以下は、戦争を無くす見通しに絡む論理というものを知って頂く意味もある。
『「人類が、戦争、軍事力を地上から無くしたいという望みだけではなく、現実的行動も20世紀には特別に進んだ」と言われるが、中国の公表国防費は、26年前と比較すると約40倍にもなっており、「軍事力を地上から無くす行動は特別に進んだ」という事実はありません。むしろ軍事力は増大しています』

 こういう言い分一般は、どう誤っているか。20世紀には世界史上初めて反戦世界組織が生まれて、その国連憲章の前文冒頭に、こんな言葉が入った。
『われら連合国の人民は、われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い・・・・ここに国際連合という国際機関を設ける』
 さて、こういう思想を最大目的とした世界組織の誕生という人類の「現実的行動」が20世紀に特別に進んだわけである。そういう事実と、上記論者の言われる「中国の公表国防費は、26年前と比較すると約40倍」との二つで、どちらの意味が大きいか。このことを、証明してみよう。もちろんこの場合は、戦争をなくせるかどうか、なくすためにはどうしたらよいかという論議、見通しにとっての意味のことでなければならない。

① 戦争をなくすためにはそういう世界組織と世界法(ただし、強固な、各国が尊重するそれ)が必須の条件になる。これがうまれなければ、戦争消滅の望みなど永久に叶えられないわけだ。

② 対するに、中国の軍事40倍化の意味などは、これぽっちの小さなことと言わざるを得ない。現にアメリカが、そんな中国など問題にならぬほどの軍事力を持っているのだし、中国がアメリカ以上に重大な国連法違反戦争をしたことなどないのだから。そのことは、アナン前国連事務総長のイラク戦争評価によって示されている。『過去58年間、世界の平和と安定のために頼りにされてきた大原則に根底から挑戦するものなのです』

③ 人類の戦争を無くす取り組みは、長いスパンの取り組みである。長いスパンとは、ほんの小さな論理的必要条件のような取り組みを積み重ねて行って、やっと将来が見えてくるというような難題だと言える。という意味では、①は小さいどころか偉大な一歩と誰しもに分かることである。というような長いスパンの論理における最重要要件の人類史的一歩と比較すれば、②のことなどは、上に示したように比較も出来ない小さな事実に過ぎない。


「戦争はなくならぬ」と独断する人に限って、目前の小さな「戦争例」を上げて、「戦争廃止への偉大な一歩」と「矛盾する」とか「明らかに誤った認識」として、これを否定したつもりになれるのだ。そして、そんな事はいつでも、どこでも、いくらでも可能なことである。一方は長い先目指した小さな一歩一歩なのだし、他方にはその一歩一歩で否定したい戦争、軍事力という現実は無数に現存するのだし。

 以上は、戦争を無くすなんて幻想と語る人が、「どうしたら無くせるか」など考えた事がないということをこそ示しているのだと思う。また、「(長くかかっても)どうしたら無くせるか」を考えた事がない人が、今のアメリカと同様に「国連とその目的なんて、幻想だ」と語るのだ。これもまた、必然の話に見える。


 祝辞  この3週間、当ブログ・週間アクセス累計が、こう推移した。1,451、1,748、1,412。ここは、国政選挙とか世界史的事件とかが起こるとアクセスが常に上がってきたが、それらに絡んでいろんな意見が載ることもまたよいことであると示されたとも言える。
 読者の皆さん、以降もよろしく!
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