九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

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日本の選択 1970

2017年04月20日 09時39分28秒 | Weblog
まあ以前から何度か言ってるんだが、北朝鮮情勢もあることなので。
島国というのはやはり特殊なんだよね。オーストラリアも同じだがあっちは近くに中国だの北朝鮮だの国は無いから、やはり日本は特殊になる。
海を守る、空を守るで特に経済水域を守るにはかなりの準備が必要になる。空を守るには飛んでくるミサイルも含まれる。
平和というのは相手もあることなんで日本だけが平和がいいよな~と言ってたって守りの準備は必要なのは当たり前。
そこで現在までは日米同盟のもとアメリカの軍事力を利用して広大な水域と空を防衛している。ここからが意見の分かれ目になるんだが、アメリカに依存するから巻き込まれるという意見があり、単独防衛は不可能に近いのだから多少のデメリットの覚悟は必要という意見がある。
私は後者ですよ。勿論。分かるとは思うけれど 笑
日本は日本単独で防衛やりますよと言っても今の自衛隊の装備ではとてもじゃないが不可能。北朝鮮からミサイルが飛んできたら大丈夫なのか?大丈夫じゃないだろとやってますが、アメリカと協力して行ってる今でもミサイル全部は撃墜出来ないだろうとやってるのに、単独でなんてとてもじゃないが無理。だから単独で可能になるようにするならば防衛予算を一桁増やさないと間に合わない。その金はどうするの?
当然、外交に力を入れ対話による努力に一層力を注げばお前の言うような防衛予算は必要無いという話も出るだろう。
しかし、これもやはり相手次第。対話すら難しい相手もいる。だから対話と軍事力は兼ね備えて初めて有効になる。
では、予算は難しい、単独は無理、アメリカも無理になるならば、何処かに協力してもらわないとという話になる。アメリカと別れればアメリカとは同盟解消になることも踏まえる。要するに、アメリカから見たら日本は仮想敵国のひとつに仲間入り。
こうしたことを前提に仲間を作らなければいけない。しかも日本の防衛に協力出来るレベルの軍事力を持つ国と。
まあ中国かロシアしかないんだけど。日米同盟解消ならば西側は相手にしてくれないからね。こうやって考えるから私はデメリットもあるがメリットの方が大きい日米同盟の方がいいねと考えるんだよね。
但し、アメリカとの付き合い方は変えるべき点もあるだろう。日本からの意見を強くする為にコッソリ軍事力を増強するのはいいかも知れない 笑
フランスやイギリスの話を聞くのは曲がりなりにも軍があるからね。
ちょっと脱線したが当分の間、東アジアの不安定化は続くと思うので日本の防衛や今後の道筋を考えるのは丁度いい機会だと思う。
コメント (5)
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人殺しを減らし、平和を目指してきた人類史(3)   文科系

2017年04月20日 07時12分32秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今回は、前2回のまとめをしておこう。

 第1回目で250万年の人類史に於いて人殺しがいかに少なくなったかという英科学雑誌ネイチャー論文の内容、数字を上げた。概要を、東京大学薬学部教授・池谷裕二氏が紹介した文章からの抜粋で見てみよう。
博士らは哺乳類137科に属する全1024種の生物について、400万件以上の個体の死因を調べました。これは哺乳類の80%の科をカバーしています』

『調査の結果、哺乳類が(同種の)仲間に殺される割合は0.3%でした。300匹のうち平均1匹が同種によって殺されていることになります。肉食獣は草食動物よりも凶暴性が高いのですが、その差はヒトに比べればごくわずかでした。ヒトの凶暴性はなんと2%と推測されたのです。ヒトは平均的な哺乳類よりも6倍も凶暴だったのです。これほど同種を殺し合うのは哺乳類としては異常なことです。
 ところが慎重に調べを勧めてみると、意外な真実が見えてきました。チンパンジーやオランウータン、もしくはその祖先でも同種殺害率は1.8%と高かったのです。つまり、異常な凶暴性は、高等な霊長類に広く共通した現象なのです』

 という調査結果から始まった、人類人殺し史の結論はこういうものだった。
『石器時代以降の全250万年の考古学的証拠を丹念に調べたところ、狩猟採集の時代の殺人はおおむね個人的な動機に基づく小規模な諍いが大半だったのです。ヒトが大規模な抗争を始めたのは、定住を始めた1万年前以降です』
 この1万年以降というのは、農業、牧畜が始まって人口が急激に増えて都市も生まれ、やがて奴隷制度も始まっていく時期を最も古く見た場合と言える。
『現代社会では同種殺害率は0.01%と著しく低い』
『ヒト本来の数値である2%に比べて200分の1、哺乳類の平均0.3%に比べても30分の1のレベルに収まっています。
 公的制度によって自他を抑圧する「社会力」は、ヒトをヒトたらしめる素です』

 なお、上記のような人殺しの率を問題にする場合に、死者が増えたとどれだけ語ってみても問題外である。人間絶対数がそれ以上に増えていたら率は減るのだから。また、農業牧畜の発明が人口を急増させたように、産業とか、国家構造や医学の進歩によって、人口は急に増えていくものだ。


 次の2回目では、20世紀になって世界平和を第1の目的とした国家連合組織(国際連盟)が生まれた次第を眺めてきた。そして、この誕生を主導したのが米国大統領ウィルソンであって、彼を導いたのが18世紀ドイツの大哲学者カントの著作「永遠平和論」だったという世界政治史上有名な事実を確認してきた。ウィルソンはこのように、世界平和を「現実的目標」として掲げてきた政治家の1人だったと言える。彼が、この実現にどれほどのスパンを観てきたかはともかくとして。なお、カントは「永遠
平和論」において、国家連合の創設の他、共和制国家では戦争が少なくなるだろうとか、常備軍の廃止などを提案、予言していたと確認させていただいた。

(続く)
コメント (2)
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