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目次紹介、『これから始まる「新しい世界経済」の教科書』  文科系

2021年09月12日 11時55分58秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 これは、ノーベル賞経済学者ジョセフ・スティグリッツ(43年生まれのアメリカ人)が書いて、徳間書店から2016年に翻訳・発刊された著作である。アメリカで今このように従来経済学の誤りについて深刻な反省が始まっているのに、日本では今またまた「サナエノミクス」? これでは、日本人経済学者、森嶋通夫が書き遺し、今も進行しているように「なぜ日本は没落するか」を地で行くようなものだろう。今の日本経済は、官製バブルで没落企業を厚化粧しているだけ、この書が述べる中間層の没落、格差などは二〇世紀から始まっていたのである。この本の大きな目次だけでも、まず紹介しておきたい。ちなみにこのスティグリッツは、日本人経済学者、宇沢弘文の秘蔵弟子であり、リーマンショックへの国連総括書を書き上げた委員会の長を勤められた。つまり、リーマン後の世界各国経済に最も通じた世界的経済学者なのである。なお、この委員会には日本人としては榊原英資が参加されていた。また、この委員会については、発足話が出た当初から最後まで、アメリカが猛烈に反対してきた経過が有名である。

 

・はじめに  今こそ「新しい世界経済」へ大転換する時
 解決策は、経済ルールの書き換え
 経済についての既存の知識は間違っていた
 世界で同じ問題が進行
 今こそ絶好の機会

・序章  不平等な経済システムをくつがえす
 経済を機能不全にした従来のルール
 古い経済モデルのどこが間違っていたか
 新たな手法  制度の構造的不均衡を是正する
 ピケティの説明は充分か?
 三〇年間の間違った道のり
 改革のターゲットは経済ルール
 本書の構成

・第1部  世界を危機に陥れた経済学の間違い
 第1章 〝自由な市場〟が何を引き起こしたか(10項目の記述がある)
 第2章 最富裕層にのみ奉仕する経済(同、10項目)
 第3章 なぜ賃金は低いままなのか(同、14項目)

・第2部  地に墜ちた資本主義をこう変える
 第4章 最上層をいかに制御するか(同、22項目)
 第5章 中間層を成長させる(同、29項目)

・おわりに  アメリカ型グローバリズムをゆるすな
 テクノロジーとグローバル化が犯人なのか?
 テクノロジーと賃金格差
 グローバル化でバラまかれる不平等

 

 

 

 

 

 

 

コメント (1)
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