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岸田内閣に望みうること  文科系

2021年09月30日 13時13分39秒 | 国内政治・経済・社会問題

 僕は自公政権にはなにも期待していないけど、この度の岸田内閣にはある特大の一点において、ちょっと前進を期待している。それは、世界の先進国政治家達が強く追求し始めているのに日本が極端に遅れた一点、無能な安倍長期政権でさえ口でだけは叫び続けたけど全く果たせなかった意味の深い大目標。安倍・麻生でさえ永年このように強く主張していたそのことである。
「儲かっているのに賃金を上げない会社は守銭奴である」
 春闘の度に繰り返されたこの安倍・麻生発言は「官製春闘」とも呼ばれたほどだ。実際は何も成し遂げることができずに、政権の無能だか「流石口だけ」だかを曝け出してきただけだったのだが。

 さて、岸田はこの「官製春闘」をめぐって、二つの公約を大きく掲げている。一つは、宏池会の歴史にちなんだ「令和版所得倍増計画」で、今一つは「『新しい日本型資本主義』構想会議」だ。これらの岸田二大目標が、現下の世界各国によるこの政策前進を睨みつつ設定されているのも明らかなのである。この世界動向は「生産と消費の好循環」のためとも叫ばれ、「供給サイド経済から需要サイド経済へ」という世界動向とも一致する部分がある。これは今朝の新聞で言えば、例えばこんな世界動向とも同質のものである。
「G7における国際的な法人税改革のルール作り」

 トランプでさえが貿易保護主義を採ったのは、「中国に生産を奪われた米(白人)労働者を守るため」。 日本が最近これを見習うと言い始めた、韓国「時間給1000円」動向なども、この流れなのである。この流れこそ、中国相手ににっちもさっちもいかなくなった米流新自由主義経済が敗北宣言を成したその焦点なのであった。

 岸田がこの点で一定の成果を上げられなければ、安倍が落とした日本経済はさらに沈没していくだけだ。韓国には18年度にもう抜かれてしまった国民一人当たり購買力平価GDPも、コロナ失政もあってさらに世界40位へと下がっていくに違いない。2020年度についてIMFが21年4月に発表したこのGDP数字は、韓国44,621ドル、日本42,248ドルと年25万円を超える大差が付いてしまった。日本のサッカー世界順位は26位なのに、こんな勤勉かつ優良公民・日本人相手にして、このままではただただ安倍政治が悪かった悲劇なのである。そして、安倍が作り続けてきた日本官製バブルも甘い日本経営を政治が助長してきたにすぎないものとなる。苦し紛れで企業に甘い官製バブルによって、日本の実力はますます沈没一路ということだ。

 とこんな世界動向と、この点での日本の遅れなど、岸田氏ももうとっくにご存知のはず。死ぬ気で頑張れ。

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