九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

明後日、オーストラリア戦  文科系

2009年02月09日 10時19分36秒 | スポーツ
ワールドカップ・アジア最終予選オーストラリア戦が、11日7時から、衛星第1とメーテレでライブ放映されます。僕も当然日本が勝つと見ます。2対1か、3対1で。その根拠をちょっと眺めてみます。たいして資料があるわけではありませんが、改めて勉強してみたことを。

FIFAが毎月発表する世界順位、最新の1月14日現在では、相手は29位、日本は34位。ただし、この程度の差は、サッカーではないも同然。この差の中身は、相手が10センチ弱背が高く、個人技術も高いという程度のことと考えておけばよいです。ちなみに、この世界順位は実に、201国までもあって、それが毎月発表で入れ替わるのです。サッカーWCが、これ一つでオリンピックに匹敵する規模になる理由が分かろうというもの。さらにちなみに、199位はコモロ諸島、200位が中央アフリカ、201位がサンマリノやパプアニューギニアです。

サッカーでは当然個人技術や体力よりも大事なものがあります。それは組織力。これに関しては、こう言えるでしょう。相手の正選手はほとんどヨーロッパでやっている寄せ集め軍団で、日本も俊輔、長谷部、松井が外国組だが、彼らにしても組織で戦う習慣がどこよりも強いと。こうしてまー象徴的に語るなら「個人能力対組織力」の戦いと名付けるのが適切。ワールドカップ・ドイツ大会のジーコ日本は、オーストラリアのこの個人体力、特に走力を甘く見て臍をかみました。

岡田監督もこのことを語っていますね。
「(相手はアジアでは)個々の基本技術なんかはちょっと抜けている」
「今までのコンセプトどおり。こういう相手をやっつけるためにこそ、考えてきたこと、やってきたことだから」
「コンタクトプレーを少なくしていく。そうすると当然、動かないといけないわけですよ。パスしてサポートして、パスしてサポートして、動いていく」
「パスだけじゃ崩しきれないから、パスのリズムを変えられる選手が何人かほしい。ということで組み合わせていくと、今のようになる。俊輔や遠藤は、相手を抜いていくプレースタイルではないですから」
(以上「ナンバー722号」)

こうして日本の中盤は勝つとみて、さてさて日本チームでいつも問題になる得点力は、どうか? 攻撃陣を見てみましょう。 
トップに玉田、その後ろに田中、右に俊輔、左に松井。ボランチが遠藤と長谷部。これが順当ですが、松井が香川に、長谷部が橋本に、故障上がりの田中は早めに岡崎と代わるかも知れません。そして去年後半から僕がいつも言ってきたことですが、注目選手は岡崎、玉田だと思います。彼らが裏へ抜け出して1点、または敵ゴール前密集から岡崎がこぼれ球を押し込むというシーンも浮かんできます。
評論家・金田喜稔氏のイエメン戦岡崎批評にこういうのがありましたが、僕も同じ見解なんです。
「岡崎は身長が173センチしかないにもかかわらず、ゴール前に入ってフリーでヘディングシュートを放っていたから、タイミングを合わせる巧さという片鱗を見せた」(週間サッカーダイジェスト2月10日号)
彼の特徴には、この金田氏の評価以上のものがあると僕は思います。その特徴は三つ。まず誰でも分かるのは、多彩なシュート力。頭も脚も、体の使い方も全て巧い。このシュート力は歴代代表では釜本に匹敵すると思います。加えて日本人FWには珍しく場所取りを非常によく勉強していて、ゴン中山のような「ゴール前への突っ込み」がねばり強くて、泥臭いんです。ゴンのようにいつもこぼれ球を狙っていると言っても良い。金田氏が語る「ゴール前に入ってフリーでヘディングシュートを放っていた」というシーンも、この場所取りの力、突っ込みの力によるのだと言えるのではないでしょうか。加えて三つ目に走力も。ダッシュ力と持続力との両方を兼ね備えた走力です。
これだけの力を備えたFWはかって日本にはいなかったのではないでしょうか。いずれも長期にわたって、根気よく鍛えなければ身に付かない能力ばかりです。これを成し遂げてきたというのは、若くしてサッカーをよく分析できていたという証明であって、中田英寿や中村俊輔同様の優れた頭脳の持ち主だということが示されているのでしょう。それに、86年生まれのまだ22歳。前途洋々です。彼の成長とともに、清水エスパルスが列強の中へと台頭していくような気がします。

二人のFWが1点ずつと、他の誰かが1点。そう期待しています。




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韓国でお買い物  落石

2009年02月08日 19時20分19秒 | Weblog
朝鮮日報に記事です。

東京在住で金融機関に勤める石川さん(21)は先月21日、
3泊4日の日程で友人の原さん(22)と韓国を訪問した。
石川さんが韓国で使ったお金は約170万ウォン(約11万円)。
石川さんは「韓国観光の目的はショッピング。
円高のため韓国で商品を買った方が安く、
両替したお金はすべて使い果たして帰る」と打ち明けた。
実際、石川さんが3泊4日のうち観光に費やした時間は半日だけで、
後はショッピングに使った。

まさに円高で日本人観光客が急増ですね。

さらに記事は、

 現代百貨店によると、ルイ・ヴィトン「スピーディー40」は1月現在、
97万ウォン(約6万3000円)。一方ホームページで確認した結果、
同じ商品が日本では8万5050円と2万円以上の開きがある。
同百貨店のブランド品売り場は「一時的な」日本人観光客特需を享受している。
ロッテ百貨店本店の名品館「アベニュエル」は昨年11月、
1カ月の売り上げが約230億ウォン(約15億円)と、
前年同月比で実に71%増加した。
 特に日本人観光客によるブランドバッグの売り上げは
前年比で3倍以上増加した。
ロッテ百貨店本店の先月の日本人観光客に対する売り上げは、
前年同月比で839%増加した。そのため業界では新たな「悩み」も生じている。
円高効果がなくなれば、ブランド品と百貨店の高成長を引っ張ってきた
日本人観光客の売り上げが落ちるのではという懸念だ。
ロッテ百貨店本店のカン・ヒテ店長は「これを維持するため、
日本のデパートでは行っていない謝恩品イベントや
日本人専用の会員カード発行などを実施する予定」と述べた。

と続けている。

韓国の自動車メーカーが赤字でないのはウォンが安いから。
トヨタは円高で大きな打撃をこうむっている。

この違いはどこから来ているのだろうか?
日本円はなぜ高いのか?
いやもともと。このくらいが相場なのか?





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南京交流イベント    落石

2009年02月08日 13時54分08秒 | Weblog
名古屋市と南京市の友好姉妹都市30年を
記念した市民イベントについて、
名古屋市がいったん後援を決めながら
会場に南京大虐殺記念館の写真が展示されることを理由に
後援を取り消していた、という記事が
今朝の中日に載っていました。

取り消しの理由は、写真が事実関係に疑義があるとする
日本政府の見解に従ったものとのこと。

名古屋市は事前に、そういう写真が展示されることを
知らなかったとしています。

学者として愛知県立大学の先生が
「疑義がある以上、名古屋市が独自に判断することは
不可能で、後援の取り消しはやむをえない。
審査に慎重さを欠いた」とコメントしています。

   

市が後援することで、市が政府の見解と違った考えを
持っているという誤解を与えるというのが、
取り消しの根拠のようです。

皆さんは、これについて、どうお考えでしょうか?

名古屋市は南京攻略戦の指揮官・松井大将の出身地。
北京政府が名古屋と南京との友好姉妹都市を
強く望んだとも聞いています。(未確認)





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平和百人一首 (六)       まもる

2009年02月08日 00時00分27秒 | 文芸作品
出坑をまちてゐたりと妻の呼ぶ
   声は明るし麦田のなかに    福島  矢内 直

八千草のみだれて匂ふ春の野に
   みなみの涯に散りし恋恋ふ   三重  波田かづへ

☆二つの歌は極めて対照的です。
 生還して祖国に帰れた男の喜びの歌、一方は恋しき人を南海に失い春の野辺に
 悲しみを訴える女。
 いずれも、過酷な戦争の影を背負っています。
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朝鮮日報より   落石

2009年02月07日 12時28分13秒 | Weblog
トヨタに関するこんな記事がありました。

信用格付け会社のムーディーズはトヨタの格付けを
最高水準の「Aaa」から「Aa1」に下方修正し、
今後の格付け見通しも「ネガティブ(否定的)」に引き下げた。
現代・起亜自はもちろん、ホンダも黒字を守ったのに対し、
トヨタの最終損益は約3500億円の赤字となる見通しだ。
これは世界的な拡張戦略を急ぎすぎたことが一因だ。

 トヨタは2000年以降、毎年50万台ずつ生産を伸ばし、
昨年末までに全世界で1000万台の生産設備を整える大規模な投資を行った。
世界トップシェアの目標に酔い、
07年下期に信用危機の兆候が表れても生産拡大一辺倒だった。
特に米国市場で大型車、高級車中心の生産ラインを組んだため、
不況期の市場変化に迅速に対応できなかった。
生産性の象徴といわれたトヨタでさえ「大企業病」にかかったという指摘もある。

 ただ、専門家は日本の自動車メーカーが最近、素早いリストラに動いており、
回復は意外に早いのではないかとみている。
外資系投資会社の自動車アナリストは「日本の自動車メーカーは
70年代の石油危機、80年代のプラザ合意など外部のショックを経験し、
企業体質が大きく改善された。
韓国車は競争力向上戦略を立てなければ
現在日本車が経験している危機より大きな困難に直面する可能性がある」
と語った。

  





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「オバマは傀儡か指導者か」    市民の風ブログより   ネット虫

2009年02月07日 09時43分47秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
「平和への結集」をめざす市民の風 の共同ブログhttp://unitingforpeace.seesaa.net/
に櫻井 智志氏が「オバマは傀儡か指導者か」という記事を投稿している。
オバマに対するさまざまな評価の中で、天木直人氏・田中宇氏そして共産党の見解をとりあげている。櫻井氏の主張の部分が少なくわかりにくいのであるが、オバマひいてはアメリカの今後・日米関係の今後を考えるには面白い文章であった。
 皆さんのオバマに対する期待と評価をお聞かせください。
********************************************************************

オバマ大統領が、人種差別のるつぼであるアメリカ合「州」国において初の黒人大統領となった。マスコミの圧倒的なオバマ賛美の渦巻く中で、日本でも見識をもつ知識人の中では、必ずしも賛成ばかりではない。

★ 弁護士の河内謙策氏は、ウェブスター・G・タープレイ著、太田龍監訳『オバマ 危険な正体』成甲書房を読み、オバマ大統領への見解を一変させたという。氏は、この本から以下の三点を導いている。すなわち、
①オバマは、1980年代から、ブレジンスキーとロックフェラーによって将来の大統領候補として要請されたスターであること
②今度の選挙戦は三極委員会などによって仕切られたものであり、カラー革命の手法が応用されていること(河内氏流に言えば、CIAの手法が、アメリカ国内で使用されていること)
③オバマは傀儡であり、外交については、ブレジンスキーの、ロシアを地上から消滅させる戦略が目指されていること
④オバマは、民衆に政治への幻滅を育て、次にくるファシストへの露払いかもしれない
 河内氏は、細部は別にして、上記の①~③に賛成し、賛成するにせよ反対するにせよ、平和活動家にとって必読の本であることは間違いないと断言する。
 私はたった一冊の本で決定的にオバマ評価を転換させた河内氏に驚いた。だが、このようなオバマ批判は、河内氏だけではない。

★ 元外交官で評論家の天木直人氏は、オバマ政権の最大の課題は、「金融危機の解決」と「米国外交の立て直し」であるが、これらをオバマ氏は実現できないと言う。
 金融危機の解決が容易ではない事は確かであろう。だが、これらはオバマ以前の政治家たちの負債である。これをオバマが早急に解決できないとしても、原因はオバマにはないし、すべてをオバマにおしつけることは、酷な注文ではあるまいか。
 米国の金融危機は、もはや米国だけでは乗り切れない。天木氏はこういう。
普通の事をしていては解決できないのだから米国は自らの生き残りのために、詐術を弄し、法外な要求を他国に求めてくるに違いない、と。
 天木氏のオバマ批判は外交においてもっと辛辣である。
オバマ外交は決してブッシュ政権の「軍事力に任せた単独主義、先制攻撃主義」を否定して、平和外交を進めるといったものではない。それどころか、「テロとの戦い」を徹底し、反米テロの本丸であるアル・カイダ壊滅に向けてアフガンへの増兵を行なうものである、と断定する。
 そのことが明らかになった証拠として、就任演説をあげる。
そこではテロとの戦いの継続を宣言した。就任直前に起きたイスラエルのガザ虐殺に対しても、1月22日に行なわれた就任後初の外交演説において、「イスラエルの自衛権を常に支持する」と言い切った。これらの断定はこう続く。
 ブッシュ政権がもたらした不始末の解決を、ブッシュ路線の否定ではなく、そのための協力をより強く国際社会に求めて、その最大の期待国が日本であるという。
 天木氏は、すべては米国の不始末で惹き起こされた経済危機であり、膨大な人命の喪失であり、あたかも何者かが世界を誤魔化すためにオバマという操り人形を送り出し、オバマ旋風を起こし、その熱狂のかげに隠れて危機を乗り切ろうと画策しているのだという。
 天木氏の考えはこうだ。
オバマ政権との間で、来年は日米安保条約締結50周年を迎える。これを機会に日米同盟をより強固で永続的なものにしなければならない、という議論が花盛りになる。これは米国が周到に考えてきた日本占領の完成ということではないか。もちろん平和憲法は事実上なくなることになる。天木氏の言う方向性を私は鵜呑みにはしない。私見は後で述べる。

★評論家の田中宇氏はこういう。
 オバマは就任早々の1月22日、グアンタナモベイ米軍基地(キューバ島)にあるテロ容疑者の収容所の閉鎖命令を発したものの、それはとりあえずという感じでしかなく、閉鎖後に拘束者をどのように処遇するか未定だ。米本土にある米軍基地内の収容施設を作って移す手もあるが、そうなると米国の法律に基づいて裁く必要がある。これまでキューバ島の米軍基地という外国の収容所で拘束していたので、拘束者には米国の法律が適用されなかったが、米本土の施設に移送するとそうはいかない。拘束者をアフガンやサウジアラビアといった母国に送還し、母国の政府に裁かせる手もあるが、送還された翌日から拷問されるとか、釈放されてテロ組織に戻ってしまうといった懸念も出されており、処遇を決められない。オバマは、ブッシュの政策から脱却したくてもできない状態にある。
 またイラクから撤退について、田中氏はこう考えを述べる。
 オバマは、就任から1年4カ月以内にイラクから米軍の戦闘部隊を撤退する構想を選挙期間中から表明し。大統領就任の翌日、米軍首脳に対し「責任ある派兵削減計画」を作るよう命じた。これは選挙公約の実施であると報じられている。
 しかし田中氏は、オバマのイラク撤退計画の隠れた要点は、撤退させるのが「戦闘要員」だという。オバマ当選後・就任前の昨年末、すでに、イラク軍の訓練や軍事顧問活動などをおこなう戦闘要員以外の米軍要員を3万-7万人の規模で、2011年以降もイラクに残す必要があるという話が出ている。「戦闘要員」の名札を「訓練要員」に変えるだけで、今の駐留米軍のかなりの部分を、今後も末永くイラクに残存させることができる。
 ブッシュ政権では、ラムズフェルド元国防長官らが、軍事産業の代理人として米軍の戦略を軍産複合体好みに仕切った。オバマはこのような状況を批判し、産業の代理人(ロビイスト)の影響力は排除すると、選挙期間中に何回も力説していた。しかし実際のところ、オバマ政権の国防副長官に指名されたのは、米国第2の軍事産業であるレイセオン社の副会長をしていたウィリアム・リン(クリントン政権時代の国防次官)だった。オバマ陣営は、この人事は選挙公約違反だと認め、能力のある超党派の人なので選んだと釈明した。
 さらに注目すべきは、田中氏はオバマはイラクよりアフガニスタンに注力する姿勢を打ち出し、イラク問題は新政権の「10大重要課題」に入っていないとする。
 オバマは、アフガニスタンに関してブッシュ時代の失策を脱却しているかというと、そうでもない。オバマ就任直後の1月23日、米軍は前政権時代から続けてきたパキスタンに対する無人戦闘機による空爆を挙行し、アフガン・パキスタン国境地帯で22人のパキスタン人を殺した。米軍はタリバン系のゲリラの拠点を空爆したはずだったが、殺された中には少なくとも4人の子供が含まれていた。
 パキスタンは現在、アフガン駐留の欧米軍に陸路で物資を運べる唯一のルートである。米軍が空爆で一般市民を殺すたびに、パキスタンの世論は反米に傾き、パキスタン政界では親米の政府が困窮してイスラム主義が強くなり、アフガン占領の成功は危うくなる。オバマは、パキスタンの怒りを扇動するブッシュのやり方を継承してしまっている。「ブッシュはイラク占領の泥沼に沈んだが、オバマはアフガン占領で泥沼に沈む」との予測も、すでに出ている。
また、田中氏は、財政対策についてもこう述べている。
 オバマ政権は、失業対策としての財政出動計画も、効果があいまいだ。オバマは就任前、約8000億ドルの財政出動によって2年間で200万人の新たな雇用を創設する構想を発表したが、米国の失業増が予想以上の急ピッチで、200万人では足りないと言われると、財政出動額を増やさないまま、創設される雇用の人数だけを、300万人、そして400万人へとふくらませた。同じ支出額で、どうやって雇用創設数を倍増できるのか、中身については述べられていない。

★さて、これらの知識人のオバマ批判の特徴は、ブッシュ時代に壊滅的な打撃を被ったアメリカ経済のみならずグローバルな財政破綻と世界的軍事外交破綻をきたしたアメリカ政府による国際世界の危機的状態を、どう見るかだ。
 いかにオバマが優れていたとしても、就任ひと月も経たずに、オバマが抜本的政治を実行できるのだろうか。政治も経済も、社会的構造や社会構成体、政治的システムのもとで推移する。オバマを反動政治勢力の傀儡と見る河内謙策弁護士の見解は、別格としても、天木氏も田中氏も、オバマが急速に実行できなかったことを指して、その能力や政治家としての資質を批判されている。
★私はこう考える。
オバマが大統領に就任する可能性が高まった時に、ヒラリー・クリントン候補さえ、公然とオバマが暗殺された時の自分自身の大統領就任の可能性に触れていた。オバマはかなりの高度の政治的判断をおこなっているとみる。共和党からも政府に要人をまねいて挙国一致政府を構成している。
 そんなオバマを反動勢力の高等戦略とみなすことも考えることはできる。だが、一気に政治転換をはかることがアメリカ国内の安定を崩すという判断もありうる。オバマは二年間は自分の独自政策を展開するには、ブッシュ時代までのアメリカは壊滅的な危機に陥っている。まずは、資本主義をどうルールに則ったものとして再建するかだ。

 さらに、資本主義の腐朽する最後の段階に達していても、帝国主義の本国であるアメリカの民主的変革は、世界的に巨大な影響力を及ぼすであろう。かりにオバマが、河内氏が危惧する傀儡に過ぎないなら、失望したアメリカの民衆達はそのときこそ、本当の変革者を押し出すだろうから、オバマが傀儡かどうかを「いま」危惧するにはおよばない。
 つまり、オバマがアメリカの中流からそれ以下の民衆たちを裏切る政治家であるなら、アメリカの民衆はポスト・オバマをリーダーとして、アメリカ民主革命に立ち上がる。
アメリカは、建国以来、西部へ西部へと拡張侵略政策を続けてきた。アメリカ先住民を虐殺し、西へ西へと続く侵略はベトナム、アフガン。イラン、イラクとつづいてきた。
だが、アメリカは同時にもうひとつの顔をもっていた。ジェファーソンによる独立宣言、ヨーロッパの人権思想をうけつぎ、リンカーン大統領の奴隷解放革命、キング牧師、戦後もっとも早くから一貫してすべての核兵器廃絶を唱えたジョン・サマヴィルなどアメリカ民主主義には、世界的支配権力のイデオロギーとなったアメリカン・デモクラシーとは異質な永久革命としての民主主義思潮が根付いている。それは詩人ホイトマンが「草の葉」としてうちだした「民主主義の展望」につまびらかである。

 ★その点で、日本共産党の以下の見解はオバマ当選のときのしんぶん赤旗の公式見解として、かなり妥当なものと思われる。
すなわち、
 今回の選挙は米国民が八年間にわたるブッシュ政権の路線を拒否し、新しい政治を模索していることを明確に示しました。オバマ氏には、国民の期待に応えることが求められている、と述べている。
 さらに、
 イラクとアフガニスタンの二つの戦争は、戦場の国民だけでなく米国民にも多大な犠牲をもたらしながら、いまなお出口が見えない。先制攻撃戦略という国際法と国際世論を踏みにじったブッシュ路線の破たんを象徴している。
 一方、市場原理を信奉し規制緩和を進める新自由主義の経済政策は金融をカジノ(賭博場)に変え、米国発の金融危機となって世界を混乱に陥れている。
 オバマ氏が掲げた「チェンジ(変革)」のスローガンは、新たな方向を求める米国民の期待と重なり合って勝利をもたらした。
 オバマ氏は選挙中、ブッシュ政権の政策を批判し、イラクからの米軍撤退や核兵器廃絶、金融規制の強化などを提起してきた。他方、アフガンでの戦争で勝利をめざす立場を鮮明にし、米軍を増派する構えである。安全保障では「超党派」の政策をとるとし、共和党員を閣僚に迎える可能性も否定していない。
 オバマ氏の勝利を決定づけたといわれる経済政策でも、従来の民主党の路線をどこまで変えられるのか? オバマ氏には選挙で支えた草の根の声を反映し、真の「変革」を進めることができるかが問われている。
 進歩的な歴史家として著名なハワード・ジン氏は、米国の政治体制ではオバマ氏に投票する以外にないとしながら、「オバマ氏が自分を取り巻く伝統的な考え方や企業利益を拒否し、真の変革を求める幾百万人の国民に敬意を示す」よう求めている。

 以上のように共産党は見解を展開し、最後にこう結論づけている。
 日本政府はこれまで「日米同盟」を最優先し、ブッシュ政権の政策を支持し、イラクやアフガニスタンへの戦争を支援してきた。経済政策でもアメリカ型の資本主義を信奉し、日本に持ち込もうとしてきた。オバマ氏の勝利は、日本政府がとってきたそうしたアメリカ言いなりの政治が、いまや通用しなくなっていることをしめした点でも重大である。
 日本も「日米同盟」に固執した対米関係を見直すべき時である。
 軍事的経済的隷属同盟を見直し、これを是正し、アメリカの軍事経済政策を批判し、日本の自立的産業・経済についての毅然とした政治姿勢と政策を模索するべきなのだ。                                                                       ☆さて、日本の自民党公明党政権を批判し、護憲の統一戦線政府も立ち上げることもできずに、奴隷制度のもとで暗黒の隷従下で耐えしのいできた黒人解放運動が生み出した黒人系大統領をよくもあれこれ批評できたものだ。まず、日本を見つめねば。
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平和百人一首 (五)       まもる

2009年02月06日 10時45分48秒 | 文芸作品
 清しかる朝の窓あけ今日もまた
    生命甲斐ある生活(たつき)祈りぬ    東京  塚野ひろみ 

                                 
 新なる国興さむと二千尺
    坑底ふかく鶴嘴ふるふ     福岡  安武忠利


☆「生命甲斐ある生活・・」の歌に花森安治氏の「一銭五厘の旗」を思い出した。

戦争には敗けた しかし

戦争のないことは すばらしかった 

軍隊というところは ものごとを

おそろしく はっきりさせるところだ

星一つの二等兵のころ 教育掛りの軍曹

が 突如として どなった

貴様らの代りは 一銭五厘で来る

軍馬は そうはいかんぞ

聞いたとたん あっ気にとられた

しばらくして むらむらと腹が立った

そのころ 葉書は一銭五厘だった

兵隊は 一銭五厘の葉書で いくらでも

召集できる という意味だった

そうか ぼくらは一銭五厘か

そうだったのか

そういえば どなっている軍曹も 一銭

五厘なのだ 一銭五厘が 一銭五厘を

どなったり なぐったりしている
 

考えてみれば すこしまえまで

みんな虫けらめ だった

寄らしむべし知らしむべからず だった

しぼれば しぼるほど出る だった

明治ご一新になって それがそう簡単に

変わるわけはなかった

昭和になってそれがそう簡単に

変わるわけがなかった

満洲事変 支那事変 大東亜戦争

貴様らの代りは 一銭五厘で来るぞ と

どなられながら 一銭五厘は戦場をくた

くたになって歩いた へとへとになって

眠った

一銭五厘は 死んだ

一銭五厘は けがをした 片わになった


あの八月十五日から

数週間 数カ月 数年

ぼくらは いつも腹をへらしながら

栄養失調で 道傍でもどこでも すぐに

しゃがみこみ 坐りこみながら

買い出し列車にぶらさがりながら

頭のほうは まるで熱に浮かされたよう

に 上ずって 昂奮していた

戦争は もうすんだのだ

もう ぼくらの生きているあいだには

戦争はないだろう

ぼくらは もう二度と召集されることは

ないだろう

敗けた日本は どうなるのだろう

どうなるのかしらないが

敗けて よかった

あのまま 敗けないで 戦争がつづいて

いたら

ぼくらは 死ぬまで

戦争するか

空襲で焼け死ぬか

飢えて死ぬか

とにかく死ぬまで 貴様らの代りは

一銭五厘でくる とどなられて おどお

どと暮していなければならなかった


敗けてよかった

それとも あれは幻覚だったのか

ぼくらにとって

日本にとって

あの数週間 あの数カ月 あの数年

おまわりさんは にこにこして ぼくら

を もしもし ちょっと といった

あなたはね といった

ぼくらは 主人で おまわりさんは

家来だった

役所へゆくと みんな にこにこ笑って

かしこまりました なんとかしましょう

といった

申し訳ありません だめでしたといった

ぼくらが主人で 役所は ぼくらの家来

だった

焼け跡のガラクタの上に ふわりふわり

と 七色の雲が たなびいていた

これからは 文化国家になります と

総理大臣も にこにこ笑っていた

文化国家としては まず国立劇場の立派

なのを建てることです と大臣も にこ

にこ笑っていた

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下田散策    落石

2009年02月06日 09時41分58秒 | Weblog
春を求めて伊豆半島に行ってきました。
下田では宝福寺のお吉の墓がありました。
ラシャメンとして差別され入水自殺をしたお吉。
引き取り手のない遺体を、この寺の住職が葬ったとのこと。
あれから150年、観光資源となったお吉さん。
あの世で、笑っているかも知れません。

その時、ふっと時代は変わったと感じました。
太平洋時代の幕開けとなったペリー来航。
いまアメリカは満身創痍。
新しい時代が始まっている。
とくに今回の不況は、そのことを誰の目にも
はっきりと見せてくれました。

そんな気分にぴったりの記事。
2月3日の中日新聞にエコノミストの水野和夫氏に聞く
という特集記事がありました。

簡単にいえば、1975年に欧米・日本の近代化は終了、
これからは中国・インドの近代化の時代というもの。

日本は貿易立国ということで進むしかないから
新興国に消費財を売り込む道をとらざるを得ない、というもの。

これはすでに何回も指摘されたことです。
問題はアメリカとの関係。

日本は国債を増やし、社債も増えている。
つまり借金経営、そこにアメリカが国債を買えと言ってくる。
買ったら共倒れ。

針路の取り方が、とても難しい。

現実が意識を方向づけるけれども、意識はどうしても遅れる。
チェンジは遅れてやってくる。

21世紀の日本を方向付ける選挙がまもなくやってくる。
とても重要な選挙になるが、その重要性を国民が認識するのは
終ってからにならないようにしたいもの。

日本としてはアメリカを袖には出来ない。
アメリカ国債を政治的な判断から買った場合
一時的にドルの暴落は避けられるけれども
ドルの目減りは止らない。

今回の金融恐慌で、年金生活者の元手は大きく減少。
ドルがさらに下がれば、ますます目減りしていく。
これはある程度仕方ないのかも。

水野氏によれば、景気後退は5年は続き、
経済成長率はマイナス10%、失業率も倍になるという。
(納得!)

民主党にこうした事態を改善する力があるとは
感じられないが、とにかくオバマさんを選択した
アメリカ人と同じ選択しかないでしょうね。

その場合、共産党が、どのくらいの役割を果たせるのか?
そこがよく見えない。

いずれにせよ悩ましい時代の転換期です。

ただ、せっかくの転換期だから、
無駄遣いの廃止、つまり、
①軍事費の節減
②使い捨て文化からの脱出
この2つは実現の可能性が大きくなったといえませんか?
年寄りの声として大きな声で言ってもいいことかな?

少しでもそちらに進むように。

           











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自衛隊ソマリア派遣だけは素早いこと。       ネット虫

2009年02月05日 21時16分05秒 | Weblog
 何事も世論や野党に追及されてモタモタとお尻を上げる政府が、ソマリアの自衛隊派遣だけは珍しく素早い準備調査行動をするそうだ。
 今度は世論でなくオバマに尻でも叩かれたのか、お土産にしたいのか。近々訪日のクリントン国務長官にいい顔がしたいのか。
 そんな政府の素早い動きを読売が伝えている。      
***********************************************************************                                     「ソマリア沖海賊対策、政府が現地調査団を派遣」

 防衛省の斎藤隆・統合幕僚長は5日の記者会見で、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に関する現地調査団を8~20日の日程で派遣すると発表した。

 防衛省12人と外務省1人の計13人がイエメン、ジブチ、オマーン、バーレーンの周辺4か国を訪問する。

 政府は海上自衛隊の護衛艦2隻の派遣を決めているほか、P3C哨戒機の派遣も検討している。調査団は港湾や空港を視察するほか、各国海軍による海賊対処の状況を調べ、護衛艦や哨戒機の活動拠点の選定や、運用要領の策定に役立てる。

 一方、政府は海上自衛隊と海上保安庁共同の公開訓練について、2月下旬に実施することを決めた。
(2009年2月5日19時53分 読売新聞)

「ソマリア沖海賊対策、海自が護衛艦2隻派遣へ」

 アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊は3日、海自呉基地(広島県呉市)所属の第8護衛隊の護衛艦「さざなみ」(基準排水量4650トン)と「さみだれ」(同4550トン)の2隻を、海上警備行動の発令後に現地へ派遣することを決めた。

 赤星慶治・海上幕僚長が同日の定例記者会見で明らかにした。隊員の派遣規模は400人程度になる見込みで、今後、訓練を本格化させる。

 赤星海幕長は、乗船が検討されている海自の特殊部隊「特別警備隊」について、「射撃等が必要になった場合には、高い能力を持っている特別警備隊員の活用は十分考えられる」と述べ、前向きな姿勢を見せた。

 このほか、警護する日本関係船に不審な船舶が近づいていないか上空から監視するため、P3C哨戒機の派遣も検討することを明らかにした。
(2009年2月3日20時33分 読売新聞)

「ソマリア沖海賊対策、護衛艦「さざなみ」など2隻派遣へ」

 アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、防衛省・自衛隊は1日、海上自衛隊呉基地(広島県呉市)所属の第4護衛隊群の護衛艦2隻を現地に派遣する方針を固めた。

 同群の護衛艦「さざなみ」と残り1隻を軸に最終調整しており、近く艦名を公表する。今後、2隻の乗員の訓練を本格化させることで、3月中の活動開始を目指す。

 2隻の護衛艦には、隊司令(1等海佐)を筆頭に乗員計約350人が乗り込むほか、司法警察職員として海上保安庁の職員、2001年3月、不審船の武装解除のために発足した海自の特殊部隊「特別警備隊」の隊員の乗船も検討されている。

(2009年2月2日03時07分 読売新聞)

「ソマリア沖に海自派遣決定、防衛相が準備指示

 政府は28日午前、首相官邸で安全保障会議を開き、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に、自衛隊法82条の海上警備行動を発令して海上自衛隊を派遣する方針を正式決定した。

 浜田防衛相はただちに、防衛省で斎藤隆・統合幕僚長、赤星慶治・海上幕僚長らに、「任務遂行に遺漏なきよう所要の準備を進めてもらいたい」と指示した。政府・与党は今回の対応を緊急措置と位置づけ、海賊対策一般に関する新たな法律案を3月上旬に国会に提出する。

 河村官房長官は28日午前の記者会見で、通常は正式発令の際に開く安保会議を準備指示の段階で開催した理由を、「安全や自衛隊法にも関係する問題について意識を共有することが必要だという趣旨だ」と説明した。政府・与党内にも異論があった海警行動発令での海自派遣に関し、今後は政府・与党全体で後押しする姿勢を示したものだ。

 政府は今後、護衛要領、武器使用などに関する部隊行動基準を作る。海自は派遣する護衛艦2隻を選び、訓練を行い、護衛艦と防衛省の通信システムなどを整備。こうした準備を経て、政府は3月上旬に閣議で海上警備行動発令を承認し、防衛相が海自部隊に派遣命令する運びだ。3月末にはソマリア沖に展開する。

 護衛艦の保護対象は〈1〉日本籍船〈2〉日本の事業者が運航する外国籍船〈3〉日本人や日本の貨物を載せた外国籍船――で、国土交通省が要請を受け、貨物の重要度などを考慮して選ぶ。護衛艦は必要に応じて海賊船に停船命令を出し、立ち入り検査を行う。

 自衛官の武器使用には警察官職務執行法が準用され、停船命令に応じない場合は警告射撃が可能だが、船体射撃など相手に危害を加える武器使用は正当防衛や緊急避難に該当する場合に限られる。

(2009年1月28日12時09分 読売新聞)
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米保護主義開始に、日本抗議   文科系

2009年02月05日 20時06分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
本日の新聞に、小さいが重大なニュースが載った。世界経済の大混乱状況から、アメリカが保護主義を強化しつつあるという意味合いがあり、日本政府が米政府や議会に抗議文書を送付したということである。
麻生首相も、「WTO(世界貿易機構)には明らかに違反している」と4日の国会で答弁した。

問題は「バイ・アメリカン条項」と呼ばれ、1月28日に米下院で可決された景気対策法案の中に含まれているもの。景気対策の米公共事業で使用する鉄、鉄鋼は米国製でなければならないとしている。なお、上院は2日に同法案の審議に入っている。バイデン副大統領はこれに支持表明をだし、オバマ大統領は「吟味中」ということである。

なんせこの景気対策、9000億ドルというとてつもない額だし、世界各国が一斉に対米報復に突入したら、貿易紛争必至であるから、非常に深刻な問題なのである。世界全体が自国保護主義に走って報復が報復を呼び、世界が喧嘩状態に突入して、景気回復は遙か遠い先に吹っ飛んでしまう。第2次世界大戦は、29年の恐慌から保護主義の報復合戦を経て起こったとさえ言われているほどなのだから。

同法案は、国内雇用を保護する狙いもあって、労働組合や民主党の要求でもあるだけに、大変難しい問題になっている。「内需拡大必ずしも善ならず」という難しい問題らしい。
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平和百人一首 (四)       まもる

2009年02月05日 11時57分11秒 | 文芸作品
いく年の苦難の途はひらけたり
   わが田となりし土に鍬ふる    東京  戸田武二

生けるものみな満ち足りて住むといふ
   国を思ひぬ春の日かげに     茨城  酒井芳水


☆「わが田となりし・・・」終戦後の農地改革により、小作が多かった農民は念願の耕作地を得たのである。鍬ふる手に新しい時代の新しい鼓動が伝わったのでしょう。
☆「生けるものみな満ち足りて・・」そんな実感があったのですね。
今は「生けるものみな不満にて・・」ですか。
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オバマ大統領で対米従属外交が加速する。 天木ブログより(ネット虫)

2009年02月04日 21時44分09秒 | Weblog
「オバマ大統領の誕生で日本の対米従属外交は加速していく。そしてその結果日本国民の生活はますます苦しくなっていく。」と天木直人氏は書き出している。
 そして次に続く。「オバマを警戒しろ、それに乗る日本の政治にさらに警戒を」・・・・・・・・・・そして

 オバマ政権の最大の課題は、「金融危機の解決」と「米国外交の立て直し」である。これは皆が認めるところである。

 しかし金融危機の解決が容易ではない事は米国経済の実体を知っているものなら気づいている。1月25日の産経新聞は、オバマ大統領が打ち出した70兆円余にのぼる景気対策の規模や効果について、はやくも批判が噴出していると書いている。米国の金融危機は、もはや米国だけでは乗り切れないのだ。普通の事をしていては解決できないのだ。だから米国は自らの生き残りのために、詐術を弄し、法外な要求を他国に求めてくるに違いない。

 外交についてはもっと深刻だ。オバマ外交は決してブッシュ政権の「軍事力に任せた単独主義、先制攻撃主義」を否定するものではない。平和外交を進めるといったものではない。それどころか、「テロとの戦い」を徹底し、反米テロの本丸であるアル・カイダ壊滅に向けてアフガンへの増兵を行なうというものである。
 そのことが明らかになってきた。就任演説ではテロとの戦いの継続を宣言した。就任直前に起きたイスラエルのガザ虐殺に対しても、1月22日に行なわれた就任後初の外交演説において、「イスラエルの自衛権を常に支持する」と言い切った。

 つまりブッシュ政権がもたらした不始末の解決を、ブッシュ路線の否定ではなく責任を皆に求め、そのための協力をより強く国際社会に求めてくる。その最大の期待国が日本である事は言うまでもない。

 私からいわせればとんでもない責任転嫁だ。すべては米国の不始末で惹き起こされた経済危機であり、膨大な人命の喪失である。それを全世界で乗り切ろうというのである。
 日本はいま政府も国民もオバマブームである。自民党も民主党も、オバマ政権との人脈作りを競っている。日本国民のオバマ大統領支持率はなんと90%であるという。米国民以上に支持しているのだ。そしてこの熱狂振りをメディアが煽っている。

  その結果何が起きるか。ブッシュ政権の時に行なわれた対日要求は、ブッシュ政権の評判の悪さもあり皆が反発した。ブッシュを叩いていればよかった。靴を投げつけられたブッシュを笑っていればよかった。
 ところがオバマ大統領の要求であれば、仕方がない、となる。日本もオバマ大統領と一緒に変革しなければならない、変革したい、となる。
それを政府・官僚が利用して、オバマ大統領の米国との日米関係は今まで以上に重要だと言い出してくる。
 
  そのオバマ政権との間で、来年は日米安保条約締結50周年を迎える。これを機会に日米同盟をより強固で永続的なものにしなければならない、という議論が花盛りになる。あまりにも出来すぎたシナリオではないか。

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平和百人一首 (三)       まもる

2009年02月04日 08時11分29秒 | 文芸作品
 睦み合ふたのしさありて坑内の
     荒き業にも耐へてゆくかも    茨城  出久根とき子

 吾が手もて耕し終へし畝間より
     若芽萌え出づわが心にも     群馬  柳谷忠英


☆平和百人一首には炭鉱で働く人々の歌が多数含まれている。戦後復興のエネルギーの担い手になり厳しい労働に耐えたのが炭鉱に働く何万の人々であった。彼らは銃を鶴嘴に代えて働いた。このころの彼らには戦後の希望があった。戦後日本の労働組合運動は、炭鉱労働運動をぬきにしては語れないが、1960年の三池闘争にみるように、それほど炭鉱労働者の闘争は力強く、粘り強いもので、労働組合運動全体に大きな影響をあたえた。そうした炭鉱労働運動の特徴を生みだした原動力はどこにあったのであろうか。また、それが三池闘争後、衰退していったのはなぜだろうか。もう一度振り返りたい。
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保育運動、息子の時代・孫の時代。        まもる

2009年02月03日 13時46分24秒 | 国内政治・経済・社会問題
先日、現在三十五歳になる息子が保育園に通っていた頃の知り合いから連絡があった。 彼女とは公立保育園父母の会で色々の活動を共にした仲間である。私はそのころ共同保育所の活動に引き続いて保育運動のお手伝いをしていた。
 彼女の話によると今、名古屋市の公立保育園が徐々に民営化される恐れがあるので住民投票で是非を問う直接請求署名の活動に取り組んでいるという。
 保育運動からはずーと遠ざかっていたので、意味がよくわからない。聞いてみると次のような話だ。 
                                     『名古屋市はコスト削減を理由に9年間で最大50ヶ園の公立保育園を廃園し、民間保育園にする計画を公表しました。
 今、保育園に入れない待機児童が増え続け、保育園が足りないのに、なぜ「公立保育園を廃園・民営化」するのでしょうか。「子育てするなら名古屋で」というなら、必要な予算はつけるべきではないでしょうか?
 私たちは、このことを市民ひとり一人に問いかけたいと思いました。
 そして、そのために、市民全体の賛否を聞くための住民投票をする機会が必要だと考えました。
 ひとり一人の投票をするために、住民の1/50の署名を集め、住民投票ができる条例を作ってもらおうと署名活動をします。
 住民投票で是非を問うために、是非あなたも署名集めの中心になる受任者なって協力して下さい。』
 
 ということであった。何十年たっても保育の問題には次々と難題が押し寄せてくるものだと悲しくなってしまった。
 今、私の孫は三人。姉は無認可保育園から公立保育園に世話になり今は元気な小学二年生。兄は公立保育園の年少さん。末の子が認可園にいていずれは公立保育園に世話になる。お爺ちゃんとしても「公立保育園の民営化」は心配である。

 私は署名の「受任者」を引き受け、宣伝用のパネルを作った。署名期間の一か月間、昭和区で土日に予定されている街頭署名活動にパネルを担いででかけるつもりだ。
******************************************************

★ちなみに昭和区では1月22日に始まった署名活動で、この10日間で目標の署名数5000筆を突破し5800人に、受任者数は目標の400人にあと40人です。
なお、署名期限は法律で一か月間で2月22日までです。

★詳しくは昭和区センター 池内わらべ保育園℡052-853-3820 fax052-853-3821
問い合わせは、月~土 9:00~18:30

★この問題についてネットでは、http://nkh.blog.so-net.ne.jp/やhttp://www.geocities.jp/tikusadaihoikuen/mineika.html
http://www.fukuho-tokai.jp/topics/081219-140834.html
をご覧ください。
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ランニングのことなど  文科系

2009年02月03日 13時43分13秒 | 文芸作品
昨日のジムは、なかなか好調。
60分で、8.85キロまで走れた。ウオームアップ歩行も入れてだから、後半30分は時速10キロに近い。心房細動がひどくなってドクターストップがかかったあとまたゴーサインが出て以来、順を追ってゆっくりと上げてきたのが、かえって体に良かったみたいなのだ。心臓に比べれば筋肉の回復は早く、脚はほとんど疲れない。06~07年の10キロを53分はもう無理と寂しくあきらめているが、どこまで回復できるかは楽しみになってきた。昨日でやっと1時間10キロ以上には回復すると思えてきた。無理をしないように努力するつもり。なんせ、ランニングの効用は絶大だから。何度も言うように、血管なども含めて血液循環が良いということは、こんな効能がある。ウオーキングでも良いから皆さんにもお勧めしたい。ドクターストップで2ヶ月以上走れなかった時と今とを比較できるから、なおさら以下に述べるようなこの効能に驚いている。

ブログを3時間ぶっ通しでも、目が疲れない。肩こりがなくなる。持病の腰痛もランニング習得の59歳以来全く息を潜めている。ギターを3時間弾いてもどこも故障がない。酒に飲まれないのも、酸素で酒を分解するからだと思う。あちらのほうが強くなるというのも、ランニング仲間の定説である。これは血流力が決定的だと聞いている。脳が体の中で最も酸素を使うから、脳にも良いに違いない。ただし、脳は体の栄養や血液を食ってでも生き延びていくそうだから、話が別かも知れないが。などなど、上げればきりがないのだ。

ところでみなさん。健康診断はちゃんとやってますか? 僕の親友の1人がこの1月中頃、50歳そこそこでこんな診断をもらってしまった。
「食道癌。転移は食道に一つと、幽門側のリンパ腺に一つ、および肺にも」
彼の述懐はこう。
「誰を恨むわけにもいかない。もうしゃーないやという心境。父には『ばかもんっ!』と言われてしまった。やっぱり胃カメラは飲まなきゃいけないんですよねー。放射線と抗ガン剤とで治療していくそうです」
僕は早速今日、胃カメラを飲んできた。診断は「逆流性食道炎とピロリ菌とがある。前者は薬で、後者は少したってからご要望通り抗生物質で治しましょう」。ただし、食道炎の薬はもらってこなかった。あまり薬は飲みたくないから。心房細動の薬だけで結構。

なお、医者である兄はこんなことも良く語る。
「癌も結局は細胞老化の一種」
循環機能が良いということは、癌への抵抗力の一種ともなるはずと考えてきた。ちなみに、僕の父母と兄弟4人、みんな基礎代謝のさかんな家系だが、癌の体験者は一人もいない。
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