九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

北朝鮮、総書記急死            秋葉 次郎

2011年12月21日 12時33分22秒 | Weblog
 驚いた、キムジョンイル総書記が心筋梗塞で急死したそうです。
 19日午後からのテレビは、一斉にこの報道を流しました。総書記の
急死は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の今後にどんな影響を与え
るのでしょうか。
 
 私にはとても予測できないが、テレビの解説者の話を総合すると
『当面は大きな変化なないだろう』ということらしい。
 北朝鮮情報に詳しい、韓国の情報機関でも総書記の死を掴んでいな
かったようですが、情報管理が徹底していたということでしょう。
 それは当然と言えば、当然でしょうね。権力の継承が進んでいない
し、北朝鮮を取り巻く、世界の視線は厳しいものがありますから。

 日本の拉致被害者はどうなるのか、という事も話題になりましたが、
「先送りされる」というのが大方の予想でした。
 北朝鮮にとっては、休戦中のアメリカや韓国との関係、とりわけ至
近距離に配備されている在日米軍の存在は目の上のタンコブでしょう。

 平和憲法を持つ、日本に在日米軍が居なければ、とっくの昔に国交
が回復し、拉致事件もなかったかも知れません。
 いまこそ、日本はアメリカの意向を気にすることなく、「憲法に基づ
く平和外交」を展開して新しい指導者と緊密な関係を築くべきではない
でしょうか。
 民主党はあらゆる分野で「憲法を活かす政治」を行う以外、下落する
支持率を上げることはできないし、国民から早晩見放されることを自覚
する必要があるでしょう。

 20日の「らくせき」さんのコメントは示唆に富んでいて勉強になりま
した。
コメント (4)
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想定外で想定内の金さんの死去     らくせき

2011年12月20日 19時04分04秒 | Weblog
病気だった金さんの寿命は長くないというのは想定内。
しかしあっけない死は想定外でした。

北朝鮮の国民は、どう感じているのか?
ピョンヤンの市民は、金さんのおかげで良い生活をしてきたので、
悲しさは大きいでしょう。

しかし、それ以外の国民は?
朝鮮日報の記事で、少し様子が伝わるかも知れません。

以下、朝鮮日報より。

平壌市内では、生活必需品の市場の営業時間が1日2時間に制限され、
あらゆる橋の両側では武装軍人が警備をしている、と
電話で接触した平壌市民たちが話した。
市内では特権車両以外は通行が禁止され、通行人に対する検問が行われており、
通信障害が深刻な状態だ、と市民たちは話した。
平壌―定州、平壌―新義州間の道路でも特権車両以外の通行が制限されており、
軍人が主要な地点に配置され保安検査を行っている。

(まるで、韓流ドラマの王様の死去のようですね。)

一方、北朝鮮の専門家は、北朝鮮の雰囲気について、
17年前に金日成主席が死去した際の追悼の熱気とは違うと話した。
「開かれた北韓」放送のハ・テギョン代表は、両江道の消息筋の言葉を引用し
「住民たちは来るべきものが来たというように淡々としており、
落ち着いて金正日総書記死去のニュースを受け止めている。
それなりに余裕も見える」と話した。

(なんとなく分かる気がします。)

北朝鮮の事情に詳しいある脱北者も「金日成主席が死去したときは
本当に悲しくて泣いている北朝鮮住民が多かったが、
金正日総書記の死については、外では泣いているふりをしていても、
一人でいるときは泣いていないだろう」と話した。
特に2009年末に北朝鮮当局が貨幣改革に失敗し、
経済困難が深刻化してからは、北朝鮮住民たち間での
金正日総書記に対する不信がぬぐい去れないほどだったと話した。

(そうでしょうね。)

NK知識人連帯のキム・フングァン代表は「北朝鮮の住民と電話で話したが、
驚きながらも内心喜んでいた。何か変化が起こるだろうという希望が感じられた」
と話した。

(そうかも・・・)

キム代表は、北朝鮮内部の消息筋の話から「北朝鮮の軍部隊に非常警戒令が下され、
外出や外泊が全面禁止となり、戦闘態勢を整えるよう命じられたが、
韓国に侵攻するような兆候は見られない」と話した。

(そんな準備をしてきたわけではないから当然かな。)

中国の品物を輸入している個人輸入業者は、
中国に注文した品物を取り消してほしいという電話をしているという。
当分は市場が閉鎖されるなど、通常の活動ができないと考えたためだ。
中国・延辺の消息筋は「現地の商売人たちは、
金正日総書記の死よりも商売に影響が出ることの方を気にしている。
市場や税関が閉鎖され、北朝鮮の通貨価値が低下して物価が上昇することを
より懸念している」と話した。

(利に聡い人たちはどこにも。)

全体に、冷静ですね。一番びっくりしたのは後継者の金さんかも。


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Jリーグが下克上に!  文科系

2011年12月17日 22時33分31秒 | スポーツ
 J1に上がったばかりの柏の優勝はどうやら、予想以上に大きな背景、意味を持っているようだ。J1の力が落ちたのか、J2の力が上がったのか。僕は後者だと考える。

 現在正月決勝戦目指してベスト8まで行った天皇杯で7チームが勝ち名乗りを上げたが、J2が三つも残っているのだ。鹿島を破った京都。川崎に勝った湘南。既に敗れたガンバがいたブロックからは、FC東京が出ている。鹿島・京都戦と清水・千葉戦を観たのだが、気づいたことを書いてみる。これは、柏の強さにも通じるものがあると思ったのである。

 J2のチームの守備が良くなった気がする。「ゴールを守る守備」というよりも「敵ボールに組織的アタックをかける守備」「敵ボールを奪う守備」に成長していて、そのための技術だけでなく体の強靱さをも養ってきていると観た。この点だけを取ればJ2がもうJ1を凌駕している気さえしたのである。ちなみに、柏も失点が少ないけれど、去年J2から上がって今年4位になった仙台は、確か失点数がJ1最少だったかと思う。
 攻撃的守備、それが出来る体作り、これは日本の長年の弱点だったことだ。韓国、オーストラリアなど格下相手に日本代表が悪いゲームをした時は、必ずここを突かれていた。最近アジアクラブカップで日本チームが勝てなくなったのも、ここが原因だったと観ていた。そこを、J2のチームがいちはやく特別補強をし始めたのではないかと考えるのである。多分170しかない長友が、世界的選手になりおおせたその事実の考察、分析などから。

 さて、天皇杯でもまだまだ一波乱起こるのではないか。さしあたってあと一つ残ったベスト8を柏とグランパスが争うが、柏が勝つと思う。グランパスには闘莉王はいないし、守備の厳しさで差が出るのではないか。また、J2ダントツ優勝のFC東京が、ベスト4目指して浦和と当たるが、今の浦和には東京を打ち破る力はないと思う。

 こうして、日本サッカーが下克上の時代に入ったように思う。そうして、どんどん盛り上がって欲しい。子どもらがバーチャル世界文化に入り浸っているのに、テレビなど大マスコミがスポーツをバラエティーソフトの一つとしか扱っていないように見えて仕方ない昨今である。地域スポーツ、国民皆スポーツを長期構想として掲げた日本サッカー界こそ、子どもらの希望の星へともっともっと育っていって欲しい。
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冷温停止は意図的なウソと紙一重?    らくせき

2011年12月16日 19時53分20秒 | Weblog
毎日新聞によれば、東京電力福島第1原発の原子炉が
冷温停止状態になったとの宣言について、
ドイツのDPA通信は16日、
「フクシマの原発の廃虚が制御された」と速報した。
ドイツは福島第1原発事故を受け、
今年6月、国内17基の全原発を22年までに
順次停止する「脱原発」を決めた。

一方でDPA通信は「燃料棒が溶融し、
圧力容器を破って地上に漏れているともみられ、
まだ安全な状態には程遠い。
これで冷温停止を宣言するのは意図的なウソと紙一重。
日本政府は国民をミスリードしている」と批判する
オーストリアの専門家の見方も紹介した。

ですって・・・・日本国民は、その総理から
嘘を聞かされているってこと???



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北朝鮮のデノミは失敗・・・ らくせき

2011年12月16日 13時54分52秒 | Weblog
韓国KBSの報道によれば、
北朝鮮が、2年前に実施した通貨単位を変更するデノミは、失敗。
国民の生活は前より苦しい、ということです。

北朝鮮は、一昨年の11月、それまでの通貨を
100分の1の新しい通貨に切り替えるデノミを行いましたが、
韓国統一部はこのほど、これについての分析をまとめました。

それによりますと、コメの価格はデノミ直後は1キロ20~40ウォンでしたが、
今年11月には3000ウォン前後にまで上昇し、
デノミ前の2300ウォンよりもさらに高くなっています。

また、中国の人民元に対しても北のウォンは大幅に安くなり、
このため北朝鮮で多く出回っている中国製品の価格が上昇し、
物価上昇に拍車をかけたものと推定されます。

デノミによって北の労働者の名目賃金は100倍になりましたが、
物価の高騰で生活苦は続いており、
労働者の月給が3000ウォン程度であるのに対して、
4人家族の生活費はその33倍以上にあたる
1か月およそ10万ウォンともいわれています。

日本では、こんな物価高騰は、敗戦後くらいでしょうか。
北朝鮮の庶民はインフレ・寒波とこの冬は大変。



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保安院の大罪(53) 『津波説執念』の破綻   文科系

2011年12月16日 11時24分31秒 | 国内政治・経済・社会問題

14日付中日新聞「特報」を読むと、保安院がどうして「津波原因説」に凝り固まってきたかと、それが破綻しかけている経過、現状とがよく分かる。この記事は、今「地震原因説」がクローズアップされはじめている出来事を報道し、次いで、保安院が東電とともに津波説をとってきたのはなぜだったという順番で書き進んでいる。が以下では、これとは逆に進んでみたい。固執した理由が先で、津波説が破綻し始めた出来事を後に。

 さて、前者についてはこの抜粋が良かろう。
『では、なぜ東電や保安院は「津波原因説」に固執するのか。
 地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内だった。仮に、この程度の揺れで配管が損傷したとなれば、「ストレステスト(耐震評価)」はもちろん、現行の「耐震設計審査指針」の全面見直しは必至。全国の原発では、すべての機器の取り換えが必要になるかもしれない』
 上の文章では、ここが肝心だと思う。『地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内だった』。耐震設計基準、耐震設計審査指針自身が今回起こった地震によって甘いと否定されたとなれば、その影響は計り知れぬということだろう。さすがの保安院も、原発は無理と言わなければならない事態になるかもしれないのだ。

 さて、この記事の大見だしはこんなふうだ。『物証なき「仮説」に風穴』、『保安院可能性を認める』。そして、記事内容の主たる流れは、ここに至るまでの関係者の長い努力と、保安院の『しぶとい』抵抗を暴き出していると言える。こんなふうに。
『この件は三月二十五日にさかのぼる。川内(博史衆院議員・福島原発事故調査委員会両院議院運営委員会合同協議会幹事)氏らが主催する国会議員勉強会に招かれた田中(三彦・サイエンスインストラクター)氏が「地震で重要機器が損傷した可能性は高い」と指摘した。(中略)
 当時、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長を務めていた川内氏は原子炉のデータを東電や保安院に要求。ようやく1号機の初期データを持ってきたのは五月になってからだった。
 そこには地震発生後、非常時に原子炉を冷やすICが自動起動。運転員の判断で手動停止するまでの約十分間で、原子炉内の圧力と水位が急降下する様子が示されていた』

『東電は、運転員の操作は「手順書通り」と言い張った。「ならば見せろ」と川内氏。これが、手順書の”黒塗り騒動”に発展する』

 なおこの記事の焦点は、この「手動停止」にある。冷やすICが自動起動したとき、圧力と水位が急降下していた。そこから、地震動でどこかが破損したと判断して、手動停止となったのではないかということなのだ。この点を説明する新たな仮説として今回保安院に川内氏、田中氏らが認めさせた内容は、こういうものである。

『地震によって原子炉系の配管に面積0.3平方センチメートルの亀裂が入った可能性があるということだ』

 さて、ここまで一連の資料提出に、東電だけでなく、保安院もぐるになって頑強に抵抗し続けてきたことがよく分かる。この「保安院の大罪」シリーズでもずっと問題にしてきたように、東電の”黒塗り騒動”が、保安院官僚の同意、指示なくできるものではないということも自明だろう。保安院は、東電に資料提出義務があるという法律「原子炉等規制法」を国会に説明せず、黒塗りに手を貸していたと言われても抗弁できない事態も当時報道されたのだし。

 結論。こういう「情報公開闘争」こそ、今原発の将来を巡って最も大切な政治行動ではないだろうか。事実を官僚だけが握っているのであれば、内閣も官僚を制御できず、国会議員も有効な質問改革はなにもできない。これでは、官僚相手のどんな政治闘争も勝てるわけがないはずだ。また、事実なくして官僚が悪いと語っても、何の説得力もない。それは無罪になる裁判と同じである。
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やっぱり柏は素晴らしい!  文科系

2011年12月15日 10時26分06秒 | スポーツ
 クラブワールドカップ準決勝のサントス戦1対3を、一言で評するならばこういうことだろう。ゲーム進行は全くの互角、サントスの世界有数手練シュート力の前に敗れた、と。その証拠として、明日の新聞でシュート数、ボールキープ率を確かめてみればよい。前者ははっきりと柏の方が多く、後者は互角かやや柏優位という印象なのである。

 それにしても目を見張ったのは、これ。ブラジルと日本とのシュート力の差だ。誰もがそう感じたのではないか。柏の選手が「ここでは打たないだろう」というギリギリの空間、瞬間を狙って、ブラジルが打ってくると、そんなやり方を感じた。対する柏は、シュートチャンスは多いのに、急ぎすぎてフカスか、もっと良い機会やパスを狙いすぎて詰まってしまうか、そのどちらかという感じ。日本の国際マッチについて、シュート機会を作る割に点が少ないとよく言われるが、正にそこで負けたゲームだったのだと思う。「集団主義日本の平常心の難しさ」というところなのだろう。ただ、柏が良いシュートチャンスを作ったという点においてブラジルも肝を冷やす場面が多く、かなり驚いたチーム力を示したと振り返ることが出来る。

 柏の大健闘だったと言いたい。準々決勝のモンテレー戦よりも、ずっと良い準備、ゲームをしたと言える。それにしても、中2日でこれだけ激しい好ゲームを三つ続けるって、柏の選手のフィジカル対策、充実ぶりにまた改めて驚いていたものだ。もう全力では走れなくなった己の老いを思い出さされて、レイソルの選手の走る姿が眩しかった。後半に強いこの柏、来期Jリーグでさらに多くのチームが逆転あるいは同点にと、ゲームをひっくり返されるにちがいない。特に守備がよいのだが、2年目の田中順也に大器を感ずる。日本代表だった久保竜彦に似ているという評論を読んだことがあるが、あれと同じで日本人離れして、まさに大砲。そんな豪快さがある。

 何度も言うけど、柏レイソル恐るべし。来期のJリーグ復興も、アジアチャンピオンズリーグ大健闘も、大いに期待できると言いいたい。 
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「今から柏・サントス戦」  文科系

2011年12月14日 18時11分20秒 | スポーツ
 今19時から、中京テレビで表記の実況テレビがある。みんな、観よう!

 この柏、4日、6日、13日のここエントリーに書いたように、驚異的なことをしてのけた。1昨年は1部から降格。中頃ネルシーンヨを招聘したけど、駄目だった。去年、2部でダントツの優勝。1部に上がったばかりの今年、先行逃げきりに近いような、あっぱれの優勝。相手が弱いならともかく、昨年の覇者・グランパスは史上最高の陣容だし、宇佐見が抜けたガンバもラフィーニャを見事にフィットさせた強豪だった。震災被害をものともせず仙台も自慢してもよい守備で、よく頑張ったし。そんななかでこんな優勝は、実力がなければ出来るものではない。
 柏でブレイクした無名のFW、田中順也(24)などはこの3年でこんな激変ぶりで、絵に描いたようなラッキーボーイだ。2年前は無名の大学生。プロ1年目の去年は、J2優勝。今年はJ1優勝で、本人は日本代表合宿にも呼ばれて、目を白黒。こんな台詞を吐いている。「みんな上手いので驚いた!」
 さて、このクラブ・ワールド・カップ戦での柏の闘いここまでは、13日当ブログ・エントリーを読んで頂くとして、今日準決勝の相手、南米チャンピオンクラブ・ブラジルはサントスにも、真っ向から挑むつもりありありである。ひょっとしてなんて、考えると、ワクワクしてくる。聴けばこの2チームの監督2人、選手時代はサンパウロで同門、同室時代もあって、親友みたいらしい。

 柏は本当によいチームで、来年のJリーグの水準を上げてくれるにちがいない。そんな気持ちをも込めて、今からのゲームを観たい。僕は例によってメモをとって観戦し、明日はこの観戦記でエントリーしたいと思っている。 
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保安院の大罪(52) 橋下、河村と比べて   文科系

2011年12月14日 12時15分41秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日のコメントにこんなことを書いた。
『 戦前の知識がある旧左翼は、河村、橋下の姿勢にヒットラーを連想する人もいるだろう。が近ごろは、ヒットラーも国民死活の一大要望を捉えていたのだとさえ言いたくなる。失業者をどんどんなくし、悲願の景気回復を果たしたのだ。ただしそれは、アメリカの産軍政複合体ではないが軍需産業と軍隊増強によってだったから、結局、国、国民を死滅させてしまった。
 現日本官僚は、その原発運営姿勢が言われるように、正に一事が万事だ。20ミリ問題に示されているように、国民をすでに棄民しているのである。その裏側で、経産次官ほか2名を割増退職金付きの「更迭」! 何のことはない、「任意退職」を「更迭」と呼び替えただけなのだ。内閣が官僚の指示で動いたことは明らかだろう。
 こうして、現日本の官僚たちをば「自分らの免罪のために棄民した奴等」と呼んでいっこうに差し支えないわけだ。こんな奴等が支える内閣こそ疫病神そのものだろう。官僚と現内閣、彼らこそヒットラーのように国民を地獄に連れて行く奴等と言うしかないではないか。
 こういう奴等に対して「これを許せん」と言う方が、よほど正常な感覚だと言いたい。地方が官僚の都合でこれでもかと叩かれ続けてきたことに対して、国民が(橋下、河村などに)反発せよと命じているということなのだと思う。』

さて、以上の文章に関って、いくつか大事な補足説明を加えたい。原発事故というすでに起こってしまった事件からだけ、結果論的に相手を批判するのは、フェアじゃない面を感じられる方もおられよう。それが、「絶好の機会。積年の恨み晴らさで置くべきか」と言う調子よろしく、図に乗るようにして語られるものであれば、なおさらのことだろう。起こる確率は非常に少ない事件だったのだし、悪いことが重なったことも確かなのだし。
 また、このシリーズの間中、こういう見方、論法を取っているとも述べてきた。「ここで告発しているのは官僚たち個人ではなく、その組織についてである。いわば個人を超越した組織(人間疎外の組織)を告発している」と。これはいつも言うように、カール・マルクスが「資本論(序言)」においてそういう断り書きをしていたそのやり方に学ばせてもらったものだ。

 さて、以上のように感じられる方にはまた、この点を強調しておきたい。「事故の前に、あの時こうしておかなかったからいけなかったのだ」と言う話と、「事故以降の、その後始末における情報非公開、罪障隠蔽、無責任」とは、別の問題であって、この後者においてこそ「官僚のやり口は、一事が万事」と語っているのだと。論より証拠、ここで告発し続けてきた以下のような例すべてが、事故が起こった後の問題なのである。
①放射能汚染の警戒基準下限を1ミリから20ミリに上げたこと。子ども、若い女性に深刻な内部被曝被害を増やすものだと思われる。
②放射能拡散予測機器、スピードの初期段階資料非公表によって、深刻な被害者を多く生み出したと思われること。全く無警戒だった地区の人々の多くが、深刻な内部被曝にさらされたと言える。
③東電による高濃度汚染水の海への垂れ流しなどを、警戒も監視もせず、言わば黙認していたに等しいこと。水産漁業の回復期間に直結する問題である。
④今でもひび割れなどからうち続いている地下水汚染に対して、多くの専門家の意見を無視して、タンカー輸送とかダム構築など何の対策も講じていないこと。
⑤冷温停止の安請け合い。本来この語は、平常運転している原子炉の温度を、平常の機械的操作により100度以下に下げることを指している。未だにどこにあるかも分からない崩壊燃料を、大変な放射能を発する丸裸のそれを、地下水対策も含めて、そもそも一体、誰がどうコンクリート詰めに「冷温停止」するのか。

こういう「事故以降の行為の一つ一つ」を指して、「一事が万事」「官僚が国民を棄民している」と、告発してきたつもりだ。これらには、徹底して、国民への冷酷さ、自己保身根性が見えると言いたい。税金で食っている公僕の反対物、言わば化け物(養成所)と言われても、抗弁できないはずだろう。これに比べれば、橋下、河村にはこんな、「戦前からの伝統を引きずった化け物養成所」は付いておらず、自己疎外の度合いが少ないと言えるのではないか。
 単なる「意識」は、永年巣くってきた「存在」そのものよりはまだ怖くないと考える。 
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効率化を極限まで追求した豚の飼育    らくせき

2011年12月13日 09時24分58秒 | Weblog
BSのドキュメンタリーを観ていたら
アメリカの農業のルポでした。
一面のトマト畑。巨大な収穫機で一気に
熟したトマトだけをトレーラーに収穫していきます。
皮は厚くて、傷はつきません。
葉などは、細かく砕いてそのまま畑に・・・

養豚農家は、まるで養鶏場でした。
一面の檻に豚、豚・・・
雄豚は雌豚を発情させるために檻の前に・・・
あとは人工授精。

効率化の極限を目指す農業。

これを観ていた奥さんが、日本の教育と同じだね、と。
そういえば、戦後の教育は効率のよく労働者を育成するもので、
これと同じシステムだなあと、思いました。

人間だから引き篭もったり、欝になったりするけれど、
寝転ぶだけにスペースに閉じ込められて、
豚は何を考えているんでしょうか。





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「あっぱれ、柏レイソル!」 文科系

2011年12月13日 00時27分10秒 | スポーツ
「あっぱれ、柏レイソル!」 クラブワールドカップ大会観戦記
  
 一昨日16時から22時過ぎまで、表記の2ゲームを豊田競技場で観てきた。実に6時間以上もの釘付け。前のゲームが「延長PK戦」になる場合を考えて第2ゲーム開始時間が19時半となっており、さらに第2ゲームが柏レイソルの健闘で事実として延長PK戦になったのだから、これも全く仕方ないことなのだ。
で、観戦記の前に、この大会の概要を少々。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、北中米、南米各大陸のクラブチャンピオン6チームに、開催国優勝クラブが加わって、合計7チームで世界チャンピオンクラブを決める戦いである。日本からは、先日リーグ初優勝を遂げた柏レイソルが出て、8日にオセアニアチャンピオンを退け、昨日北中米チャンピオンクラブと戦って、これをも退けたのだった。普通のワールドカップと違う点は、この柏のように通常の国内リーグと同様に助っ人も加えたクラブチームのままで戦うことである。だから通常の「(国代表対抗)ワールドカップ」に対して、「クラブワールドカップ」と呼んでいるわけだ。

 さて、第1ゲーム、アフリカチャンピオンクラブ、チュニジアのエスペランスと、アジアチャンプクラブ・カタールのアルサッドとは、後者の2対1。非常に興味深いゲームで、いつも攻めているのはエスペランス。なんせここのアフリカ人は目を見張る体力。よく走るし、屈強であって、1対1では常に競り勝っているように見えた。ところが、攻められているばかりのようなアルサッドが一瞬の隙をついて得点してしまう。家に帰って本を確かめてみるとその原因もわかった。このアルサッドは、オイルマネーに飽かして世界の名手を集めている。特にFWを。フランスリーグで09~10年の得点王になったセネガル人と、コートジボアール人の名アタッカーとが2枚看板だった。彼らの力で日本も韓国もやられたにちがいない。

 第2ゲームで柏に対したのは、北中米チャンピオン、メキシコのモンテレーだ。これも第1ゲームによく似た展開になった。個々の力ではどう見てもメキシコが上。もともと世界10位に入る力がある国であり、個人技は日本よりもはるかに高かった。そこへ持ってきてこのチームは、アルゼンチン人の名手2人、デルガドとカルドーソを中盤におき、チリ代表チームの点取りエース、スアソまでを加えている。ただし、柏にもブラジル人の大助っ人2人と、監督もブラジル人だ。まるでアルゼンチン・チリ連合軍対ブラジルの戦いといってもおかしくない。でも、メキシコ人が上手くて、速くて、屈強で前半の柏は押されっぱなしだった。一緒に行ったお婿さんの言では、「柏はよれよれだな。得点は時間の問題だ」と見える時間帯さえあったのである。

 ところが、先制点は後半まもなくの柏。柏の本年度JリーグMVP、レアンドロ・ドミンゲスが、敵陣向かって右からのクロスに同じく右に走りこんでゴールを背中にした後ろ向き気味の右足シュート。ほとんどオーバーヘッド・キックのようなアクロバットさで、あっと言う間もなくまったく意外な得点。メキシコが1点返してからはもう、柏は押されっぱなし。疲弊しきっていたと思うのだが、余程疲労対策と走力強化に加えて、守備の規律がしっかりしているのだろう。そう評すしかない。延長30分もしのぎ切り、PK戦に持ち込んでまんまと準決勝へ進んでしまった。南米代表、ブラジルはサントスと戦う権利を得たのである。

 それにしても、8日にここでオセアニア代表と戦い、中2日置いただけでよく120分持ちきったものだ。ブラジル人のネルシーニョ監督、聞きしに勝る名監督ぶりと叫びたい気分だった。これでもう一度中二日のブラジル相手の闘いはいくらなんでも難しいだろうが、このチーム、まだまだ伸びる予感がする。来年のグランパスは、グラ史上最高の充実ぶりといえようが、うかうかしているとやられると思ったもの。柏レイソル、来年は今年よりも失点を10点ほども少なくしてくると見ておいた方がよい。にしても、これだけ強いチームの急台頭は、停滞気味のJリーグには大きい大きい希望の星となる。
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     河村市長・橋下市長と、どう向き合うか   只今

2011年12月12日 12時11分53秒 | Weblog
 今テレビで、河村名古屋市長が「減税実現にむけて」と話していますが、小生そのことには関心がなく、
 それよりも関心があるのは、河村、橋下市長が掲げる「官僚主導の打破」!
 この点が放棄されていない間は、両市長をポピュリズム政治家として安易に排除していいか、
 との思いに囚われ、特にこのところの国会、民主党の惨状をみると一層その感が増し……。
 
 どう考えたらいいか、思案した結果、そのキーを「原発にどう向き合うか」に置いてみたら、と考えてみました。
 それは、「原発維持の動きの中にこそ、官僚主導のあからさまなシステムが透けて見える」(「あんころもち」の言)からです。


 ●「脱原発の流れができると思ったけど、元に戻りつつある。推進派はカネがあるが、脱原発派はカネがないから続かない。
  1社が地域独占しとる社会はおかしい」
  と河村市長は垂井文化会館で電力業界を批判した。=12月11日付『中日新聞』

 ●「橋下市長、“電気料金を半額にし、脱原発と発送電分離”で関西電力と対決!」=12月16日号『週刊ポスト』

 ★ベトナムなどへの原発輸出の原子力協定に反対した民主党(参院)造反議員12人に処分。
  「歴史に対する責任として棄権せざるを得なかった」(有田芳生)。
  「党を裏切るか、フクシマを含め原発のない時代を願っている人々を裏切るかの問題」(谷岡郁子)。
 
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ありがとうございました。350名の参加でした。          事務局

2011年12月11日 11時26分51秒 | Weblog
 ありがとうございました! 350名の参加でした。

 天候を朝から心配していましたが、実行してよかった、というのが実感です。
参加者は、天候の関係もあってか、昨年よりも20%ほど減りました。
 でも、天神町公園には、障害者の方、体調が悪いから・・とお誘いした時に話された方
もお見えになりました。
「天気が悪いので参加者が減るでしょ、だから友人を誘ってきたわ」と市外から駆け付け
てくれた方など、皆さんの平和の思いが伝わり・・・。胸がジーンときました。

 舞台裏では、ともしびウォークを実行するか、否かで朝から昭和区、千種区、みずほ、
名東、東区九条の会では、打ち合わせを午後3時まで行いました。

 実は、朝からの雨で、何人かの方が「この雨では申し訳ないが参加しない」という電話
が何本も入りました。マスコミからは「実行の有無をいつ決めるのですか」という問い合
わせもありました。

 そんな状況の中で、実行しても参加者が大幅に減り、平和運動の水を差すのではないか
という心配もありました。
しかし、この一言で決定しました「戦争は雨でも、雪でもやる。天候に負けちゃいかん」
 
 実行して正解でした。雨も降らず、比較的暖かい日でした。参加者は予想通りに減りま
した。全体で350名(約20%減)でしたが、よく参加いただいたと感謝、感謝です。
 今池西公園でのともしびコンクールでは、みずほ九条の会が「大賞」を取りました。

 マスコミ関係では、中日新聞と赤旗新聞が取材にきてくれました。9日の中日新聞で、
みずほ集会の様子と参加者は50名ほどと報道。
 10日の赤旗では全体の様子が報道されましたが、参加者数500名と報道されていました。
 中日は全体の数を確認せず、みずほの参加者だけを報道し、赤旗は参加者に数の確認を
したようですが、「ともしびウォークの広報責任者」は取材をされなかったようです。

(追記)
 昭和区集会の「すいとん」は、仕込みの時間には雨が降っていたことや調理しても傘を
 さして食べて戴くこと、公園には屋根のある場所がなく、雨粒が鍋に入る状態を考え、
 中止しました。
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古池や蛙飛び込む水の音   芭蕉

2011年12月11日 08時57分09秒 | Weblog
「名作」で鍛えるトコトン考える力(宮川俊彦)からの引用です。

鑑賞する時は、頭に場面を浮かべて、
その映像がアニメや映画のように動き出すのを楽しんだらいい。
そこに読解の楽しさがある。

古池。
色を思い浮かべてみよう。青ミドロか茶色か。
江戸時代には汚染はないから透明か。
いやいやハスや水草に覆われているか。
周りに柵はあるか。芭蕉は立っているのか。通りすがりか。

蛙。どんな蛙だろうか。
一匹か。何百匹か。

飛び込む。・・・ジャンプか。縁からピョンと行くか。・・・

これは情景だ。しかし情景はそのまま意見になる。見解になる。
古い池に飛び込む。その池は日常、ということか。
池は溜まっている場。新陳代謝はあまりない。
この蛙は誰?
頑張って現状を変えようとしている人か。
疲れたか。・・・・

なんで飛び込んだのか。なぜ古池なのか、とテーマを絞り込んでも良い。
実際の場面かもしれないし、想像かもしれない。
定説にとらわれなくてもいい。君の新鮮な解釈が欲しい。

こんな問題もあります。

「笠地蔵」のおじいさんは、なぜ笠をお地蔵さんに被せたのか。
おじいさんは、何に笠を被せたのか。
お地蔵さんは何を意味しているのだろうか。
また、なぜ被せたのか。

これって、現実を読む力をも養うんでしょうね。

                     らくせき

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結局はよい隣人になるしかない・中央日報より   らくせき

2011年12月10日 09時29分39秒 | Weblog
ある中国人記者の言葉が記憶に残る。
「嫌だからといってどこかへ行ってしまうこともできず、
結局は良い隣人になる道しかない。
隣国同士、良い時もあり、悪い時もあるというのは自然なことだ。
うまく付き合わなければいけないという答えはすでに出ている。
その都度、仲良くやっていく方法を探すために努力するだけだ」。

これは、韓国言論振興財団の「韓中言論人交流プログラム」に
参加した韓国の記者の記事から引用したもの。

このプログラム、韓国人記者5人と中国人記者5人が
それぞれ中国と韓国のいくつかの地域を訪れた後、
その印象を共有するという行事。

これは日本と中国との関係でも、そのまま通ずる言葉ですね。

なお、中国は韓国の第1の貿易パートナーに、
韓国は中国の第3の貿易パートナーになり、
相互貿易額は2010年基準で1884億ドル。
日本の相互貿易額はこれ以上でしょう。

よい隣人関係が利益にならないと、
水を差す友人もいたりして・・・
                 

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