九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

保安院の大罪(79)「形式だけの悪業務」 文科系

2012年07月20日 13時41分46秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日(78)”なんとあほな!”へのコメントを、こう書いた。
『何度でも言うが
 何度でも言うが、福島原発事故の国民から見た第1の犯人は、原子力「安全」保安院。80年代から幅をきかせ始めた規制緩和の新自由主義世界では、会社が法の目をくぐり抜けようとすることなんか、ある意味「織り込み済み」。これを見張るお役所こそ抜かりがあってはならぬはずなのである。そのために税金使って給料もらってきたのではないか。
 それを原発推進官庁の経産省の中に保安院を作るわ、元福島県知事の福島原発悪戦苦闘から「原子力保安院こそ粗悪原発隆盛への大狢」ととっくの昔に断罪されていたわ! 保安院に関わった連中は皆、いまや凶悪な確信犯だったのである。こうして、国会事故調報告に言う「人災」とは、何よりも保安院の成せる業ということだろう 』

 さて、本日の中日新聞にもこういう観点から目を引く記事があった。中日を読めない全国の方々にお伝えしたい。3面の『志賀 見逃された「活断層」』。昨日に引き続き本日も活断層問題を扱い、以下、活断層の定義、見逃されてきた経過、誰が悪かったか等を見ていくことにする。

 活断層の定義はこういうもの。「12~13万年以降に地震を起こした断層」。なお断層とは地層の切れ目のことで、その切れ目によって上下にずれる等大きな段違いが生じているものを言う。そして、北陸電力が志賀1号機について1987年にまとめた「原子炉設置許可申請書」の中から、今回問題になった図面が見つかったという。新聞記事中で解説を務める渡辺満久東洋大学教授(変動地形学)が、この図面を見てこう語っている。
『「これが活断層でないと思っているとしたら、その人に委員を務める能力はない」と批判する』
「志賀原発直下の断層」という図面が載っているが、下から順に大きく4層に分かれている。安山岩、12~13万年前の砂礫2層、11万年前以降の砂礫1層、赤色土壌と。そして問題はここ。安山岩の向かって左半分が中央でがたんと落ちているのである。このがたんと落ちている切れ目、ずれ面の部分が「断層」であり、上の新しい地層との関係で「活断層」と定義できるらしい。

 さて、これがどういう経過で以下に見るように3回もあったチェック機会を無事通過したのか。第1回目は建設時88年にあった合計5回の原子力安全委員会の専門委員会。専門学者たちの提案で、議論なく原案了承となったらしい。2回目は2号機が作られる前の97年。そして3回目としては2008年の安全性現地調査を含んだ「再審査」というもの。97年は詳しい調査をしたようだが、88年同様にパス。08年に至ってはこの活断層は初めから調査対象には入っていなかったという。
 どうしてこんなことが起こったのか。国会事故調も報告していた「安全監視側に(自己)規制」という事前工作が働いたのだろう。そういう「人災」ということである。明白な誤魔化しである。だからこそ、前述の渡辺教授にもこう語らせ、記事はこう終わっている。
『「責任は原子力安全・保安院と原子力安全委員会にもある。いまになって電力会社を叱りとばすのはおかしい」と話す。
 形式だけの審査を長い間続けてきたツケを払うときがやってきたようだ』

「形式だけの審査」、保安院がやるのはいつもこんなことばかりだ。天下りなどのためにかグルになって確信犯を決め込み、ばれると電力会社の首を取る。元福島県知事佐藤栄佐久氏冤罪事件の発端も、こういうものだった。福島原発の事故記録証拠改ざんを県側から社会問題化したら、東電会長、社長ら最高幹部の首が飛んだ、と。なおその際、保安院はこんなことまでを敢行していた。記録改ざんの内部告発者の氏名を東電に通報していた! 詳細は、当ブログ拙稿、「知事抹殺」1~5(11年9月9日~13日参照)。どこまで腐った、酷い役所なのだ!
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保安院の大罪(78) ”なんとあほな!”  文科系

2012年07月19日 10時32分05秒 | 国内政治・経済・社会問題

 今朝の中日新聞を読んで思わず叫んだのが、標記の言葉。保安院がやってきたこの愚行、愚かな諸法規のことである。また例によって中日新聞の記事を全国に紹介する目的で以下を書くものだ。
 結論的にはこういうことだ。
 先ず新聞一面トップの内容。
 志賀原発1号機の真下の断層が、活断層だと指摘されはじめた。法によれば、活断層の上に原発を作ることは禁じられている。
『また保安院は、2006年から始まった原発の耐震安全性評価でS-1断層(当該1号機下の断層の名称)の問題を見過ごしており、原因を調査する他、他の原発でも見過ごしがないかを調べる』。
 さて、こんな現実がありながら他方、2面トップ見だしは「原発停止・廃炉命令できず」。国が会社に停止や廃炉命令を出せるのは、大きな災害が差し迫った場合と電力会社に安全運転の能力がないと緊急判断できるというような場合だけであるらしい。法でそうなっているということなのだ。

「新たな活断層が原発の下に見つかったから、この原発は停止または廃炉にせよ」と命じる法がないというのである。大変な法の矛盾である。なんでこんなことになったのか不思議で仕方なかった。「一度やった仕事に誤りなどあるはずがない」と、これが官僚たちの習慣的発想であるのか。はたまた、「どんな危険が発見、露呈されても、原発続行に歯止めはかけさせぬ」との決意宣言でもあるのか。

 ただし、ただ、これでは事故は起こるよな―! こういう発想全体が示している組織習慣こそ、福島原発事故の原因だったのだ。「炉の稼働率維持こそ最高の目的、原発関連法制の理念だったのだ」とは、国会事故調査委員会報告の最重要結論部分である。ムラ社会って、本当に恐い! ついでに追加の一言を。世界の社会の金がマネーゲームに明け暮れて、長期投資に向かわない現世界では、社会全体が先を考えられない「村社会」になっているはずだ。恐ろしい人間疎外の時代なのだと思う!
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あの人は今?菅直人と脱原発           あんころもち

2012年07月19日 00時42分24秒 | Weblog
 反原発の声が高まるなか、それを主張し続けたがゆえに(?)干された菅直人氏がどんな反応を見せているかをそのHPへ見に行ったら「民主党は崖っぷち」という今日の言葉に添えて、「消費税はYES, 原発はNO!という政治姿勢を明確に打ち出すことだ。」との主張が掲げられていた。
 以下はそれに対する私のツイート。


 
 菅さん、諸費税についてはあなたの従来からの主張によるものとしましょう。しかし、原発については野田内閣がしていることはあなたの主張とは全く相容れないでしょう?なぜ原発についてのあなたの所論を明確に述べないのですか。それをしないということは、結局は原発維持をズルズルと許容することでしょう?(by あんころもち)
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            ともかくも やるだけのことは やってみよう と。      只今

2012年07月17日 15時48分55秒 | Weblog
       今や野田首相を押し立てた「原子力ムラ」は、再稼働に向けてなりふり構わず!

       「意見聴取会」なるものは、国民の意見を聞いた というアリバイ作りのため
           ということがはっきりした今、それを阻止するために、           
            「パブリックコメント(意見公募)」を活用しよう!

       という多くの呼びかけを見ましたが、その方法は? と思いあぐねていたら
       『中日=東京新聞』7月17日付の特報欄が教えてくれました。


      ▲パソコンで「内閣府」を検索して公募表にたどりつきました。    
       住所、氏名、年齢、メールなど記入すると、次にあったのは 
       【ご意見の概要】という欄。
        小生の選択は、「0シナリオ」なのでその理由を記すと、次にあったのは
       【ご意見及びその理由】。なんだ、これは。
                  あぁ、これは面倒くさくなって諦めさせるための項目なのだ、と
             
            〈喜寿を過ぎた小生にとってはもうどうでもいいこと、と
             不埒な思いに囚われることもありますが、
             先の戦争をどうして止められなかったか
             と聞かれた明治生れの世代がみせた、悲しい顔を
             私はしたくない、そのための0選択〉
     
            という綴り方をしたため、「受理」とさせました。    
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そもそもこの聴取会自身がおかしいのでは?     あんころもち

2012年07月17日 15時05分46秒 | Weblog
 原発比率に関する聴取会、名古屋でも「たまたま」中電の社員が潜り込んでいてトンデモ発言をしたということについては別掲で只今さんが述べられているとおりですが、この記事を読んでいて、それとは別にこの会の正当性を疑うような事実があるのに気づきました。
 
 それによれば、政府側は各意見発表希望者の中から「厳正な」抽選で、0%の人=3人、15%の人=3人、20~25%の人=3人を選んだというのですが、では、その各意見陳述の希望者はどれだけあったかというと、0%=106人、15%=18人、20~25%=37人だったというのです。
 この不均衡はおかしいのではないでしょうか。ここではすでに、各%を主張する人がほぼ同数いて、その間の意見の正当性を聴くという前提が出来上がってしまっているわけです。

 しかし、あきらかに、3名選出の分母数そのものがすでにして違うのです。私の小学生程度の算数の計算からしても、意見陳述の人数は、0%=6人、15%=1人、20~25%=2人 となるはずなのです。
 こうした選出を行えば、電力会社の社員が「たまたま」潜り込む機会はうんと少なくなるのではないでしょうか。
 また、各選択肢に関してそれを支持する人がほぼ同数いるという誤ったイメージを植え付けることにはならないと思います。
 
 最後に私が述べた数字は、この間の、原発に関する世論をほぼ反映しているといえます。

 
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中電本店は、「とんでもないことをしてくれた」と頭を抱えているという話も漏れ聞きますが…    只今

2012年07月16日 19時54分41秒 | Weblog
             
             原発比率聴取会の名古屋会場でも、   
          “放射能での死者は1人もいない。今後5年、10年たってもこの状況は変わらない”
                という開き直った中電社員の発言が聞かれました。
           本ブログの名無しクンと同様の発言が白昼堂々なされたことに衝撃を受けました。
            先に、にんじん氏がこれには簡単に答えていますが、一項立てさせさせてください。

      ●「災害関連死、573人認定…福島の13市町村」

        上記は、2月5日付『読売新聞』の記事見出し。
        ※英語版は、〈災害関連死〉を「nuclear crisis」〈核クライシス死〉と記している。

      ●「20キロ圏に数百~数千の遺体か」

        上記は、2011年3月31日『共同通信』の見出しで、その内容を以下に抜粋。
          =見出しのことは、警察当局への取材で分った。
           27日に大熊町で見つかった遺体は、除染が必要な基準の一つである
           10万cpmまで計ることができる測量計の針が振り切れる状態だったという。
           このため警察当局は、警察官が二次被曝せずに遺体を収容する方法などの検討を始めた= 
 
      ★ 1年半たって、この状況はどこかに忘れ去られようとしている。
        賠償問題、二次被曝の問題など、東電、政府は触れたくない?
      

      

     
        
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新聞の片隅に載ったニュースから(37) 大西五郎

2012年07月16日 15時07分57秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(37)」です。   らくせき

 顔や姿、私的事項の撮影でも「プライバシー侵害の恐れ」

ストリートビューで福岡高裁、しかし原告の訴えは棄却(2012.7.14中日新聞)

「ネット検索の大手グーグルの「ストリートビュー」で、下着などの洗濯物を撮影、
公開されプライバシーを侵害されたとして、福岡市の女性がグーグルの日本法人に
六十万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は十三日、請求を退けた
一審福岡地裁判決を支持、女性の控訴を棄却した。
 判決理由で木村元昭裁判長は「撮影により私生活の平穏が侵害されたとは言えず、
画像公開もプライバシー侵害とは認められない」と述べた。女性は強迫性障害と
知的障害があり「ベランダに干していた下着などを撮影され、精神的苦痛を受けて
障害が悪化した」と主張していた。
 判決は「私的事項が撮影され、画像として残ることで精神的苦痛を受けることも
あり得る」と指摘。顔や姿だけでなく私的事項の撮影もプライバシーを侵害する
行為となる可能性があると判断した。
 ただ、女性のベランダの画像については「手すりに布のようなものが掛けてある
ことは分るが、下着が干してあるとまでは分らない」とした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 最近プライバシー論議が盛んになっています。本人の了解を得ずに他人の顔や姿を
撮影して公開した場合、プライバシー侵害と訴えられるケースも起きています。
 グーグルの地図から街の実写画像を見ることができる「ストリートビュー」について
の福岡高裁の判決は、「顔や姿だけでなく私的事項の撮影もプライバシーを侵害する
行為となる可能性がある」、つまり「人に知られると想定されていない私的な営みに
関する事項もプライバシー権の保護に値する場合がある」ということです。

 この判決は、無闇に写真を取りまくるのは注意を要するという教訓を含んでいますが、
人に見られるのを避けたい洗濯物(この場合は下着)を人目につくところに干した方にも
不注意があるのではないかという気もします。下着とはっきり分る画像だった場合、
裁判所はそのことをどう判断するのでしょう。

 画像のことでは、最近気になったことがあります。オーム真理教の幹部だった
高橋克也容疑者が神奈川県川崎市内に潜伏しているという情報があった後、テレビも
新聞も防犯カメラに写った高橋容疑者の画像を頻繁に報道しました。対象者は
犯罪容疑者で、逮捕のための情報提供を呼びかける捜査上の必要性があったという
ことでしょうが、町中のいたるところに防犯カメラが設置されており、知らない間に
自分の姿が撮影され、記録されているという事実に襟筋の寒い思いをしました。
私の住むマンションのエレベーターにも防犯カメラが設置されていますが、管理組合が
厳しい規定を設けて画像再生の要件や操作するメンバー、一定期間の後の画像の消却を
決めています。町の防犯カメラ設置者の取扱規定はどうなっているのかが気になります。
                                       大西 五郎
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ヤラセは健在? 東電幹部が出てくる不思議     あんころもち

2012年07月16日 03時39分18秒 | Weblog
 あれだけ「ヤラセ」が問題になったにもかかわらず、まだまだ健在なのかもしれません。以下は昨日開かれた「今後のエネルギー・環境政策について国民から直接意見を聞く第2回の意見聴取会」に関する<共同>の記事です。
 9人という少数の抽選で選ばれたはずの発言者に、東電の幹部社員が「偶然」当選する不思議、そして彼が個人の意見ではなく、「会社の考えをまとめて話す」不思議、これってやっぱり・・・・。
 東電の会社の方針など、わざわざ聴取会で宣伝しなくとも政府機関には十分伝わっているはず、それをあえてこんな手段を取るとは、世論誘導のヤラセと言われても致し方ないでしょう。
 民主党の腐臭がどんどんひどくなるようです。

   ====================================

 政府は15日、今後のエネルギー・環境政策について国民から直接意見を聞く第2回の意見聴取会を仙台市で開いた。東日本大震災の被災地で初めての開催だが、9人しかいない発言者の1人として東北電力の幹部社員が原発を推進する意見を述べたため、会場から不満の声が上がり一時騒然となった。
 発言者には首都圏在住者も複数選ばれており、被災地の反発を招きかねない運営方法に批判が強まりそうだ。

 聴取会では2030年の原発比率を0%、15%、20~25%とする3つの選択肢について抽選で決まった9人が、それぞれの意見を述べた。

 東北電の男性幹部社員が「会社の考えをまとめて話す」として20~25%案を支持する立場を強調すると、会場から「人選がやらせでないか」などと批判が相次いだ。このため聴取会は一時中断、出席していた細野豪志原発事故担当相がとりなす場面があった。(共同)
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           滞貨(タカ派政策)一掃(ひと抱え)した男(党) と どう対するか      只今

2012年07月15日 19時05分14秒 | Weblog
   “自民党はこれからどうするんだろうね? したくとも出来なかったことを、野田民主党は、殆どやっちまったんだから”
          こんな会話を、コーヒー5百円の中日ビル五階の喫茶室で漏れ聞いた。
    言われてみれば、二つの法に「安全保障に資する」をこっそり入れたり、集団的自衛権も容認寸前。
    この調子では、平成の治安維持法といわれる秘密保全法と憲法改悪も……、
 
    ● 凡庸を装って考えられないこと遂行した野田首相のことを、“何かに操られているような不気味な人”
       と、金曜日の官邸前集会で語ったのは三宅雪子議員(小沢新党)
       その翌日の【KiNKin・TVの(パックインニュース)】でも同様のことが聞かれた。
       “宇宙人に怪し気なチップを埋め込まれて、操り人形になったみたい”
            こう語ったのは、今年高校生になった藤波心クン。
      この心クン、新幹線で小沢一郎議員の後ろの席になり、その時のことを次のようにブログに記している。 
   《小沢さん、リクライニングシートを倒さなかったのは、暴漢に襲われても直ぐ逃げられるようにということか
    それとも後ろの席の私に気を使ってのことか? あの態勢はしんどかったと思います》
        そして心クンは降りる時、自著『14歳のココロ』を小沢議員に手渡したそうだ。
        すると二ヶ月後、小沢議員から手紙がやってきた。
   《裁判で色々大変な時に、私のようなしょーもないB級アイドルにお手紙をいただけるとは思ってもいませんでした
     今でも多くの議員を引き連れ支持を得ているワケが解ったような気がしました》

    ● 「そんなことを言うと甘いと言われるんだよね」と言う愛川欽也は選挙についてこう語った。
   《次の選挙で私が投票するのは、反原発と反増税を柱とする党。だから小沢を信じてはいけないと
    私に忠告する人がいるが、小沢新党も考慮する党の一つ。
    小沢は嫌いだけど、その政策は支持するということがあっていいと思うよ。その逆もまたあるけれど》
       小沢代表は、「反原発、反増税、反オスプレイを三つの旗印とします」と表明。
       
    ■「民主主義とは、より軽微な悪を選択し続けること」加藤陽子
     「クリーンにみえるタカと、ダーディにみえるハトのどちらを選ぶかの選択」佐高信
     「意見の違いを認めながら、行動目標が一致する限りで協力しあう」べ平連  

    ★ 今の民主党主流派(松下政経塾系統)は、第二自民党と呼ぶべき域も超えての暴走。
      反原発の抗議行動に、所属団体(政党・労組旗)を掲げることは反対するが、
      〈打倒! 野田政権〉のプラカードは大目にみたい、みてほしい。              
          
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新聞の片隅に載ったニュースから(36)    大西五郎

2012年07月15日 18時55分50秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(36)」です。  らくせき

 07年秋の「大連立」構想 森、小沢両氏 事前に極秘会談(2012.7.14毎日新聞)

「07年秋、当時の福田康夫首相と小沢一郎民主党代表による「大連立」構想が表面化する前、
協議の前さばきで福田氏に近い森喜朗元首相が小澤氏と極秘会談し、連立政権の閣僚配分や
小沢氏の副総理就任を取り決めていたことを、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長兼主筆が、
新著『反ポピュリズム論』(新潮新書)の中で明らかにした。
 渡辺氏によると、同氏は福田氏から小沢氏との会談への同席を要請されたが固辞し、
首相の名代として森氏が、本会談の前に小沢氏と会談するよう勧めたという。
 この結果、07年10月25日、東京都内のホテルのスイートルームで、森、小沢両氏の
会談が実現。最初、渡辺氏はホテル地下の和食料理屋で部下と2人で待機したが、
小沢氏に呼ばれて、2人の会談に加わったという。この席で「大連立政権」では
自民党10、民主党6、公明党1という閣僚配分や小沢氏が無任所の副総理として
入閣することが内々決まったという。しかし大連立は民主党内の反対で頓挫した。
 また、同構想に関わった『小沢氏が非常に信頼を置いている元大物官僚』についても言及。
渡辺氏は『5年たった現在も(名を)明かすことはためらわれる』として『X氏』と
表記している。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 この記事を読んで早速「反ポピュリズム論」を買って読んでみました。渡辺氏は
「07年に大連立を仕掛けたのは、その年の7月の参議院選で自民党が大敗し、
衆参ねじれ国会になったので、このままでは日本の政冶は何も動かなくなると
思ったからだ」とこの本の中で述べています。

 渡辺氏はこの他、1983年にロッキード事件の一審判決で田中角栄元首相が有罪となり、
同年12月の総選挙で自民党の獲得議席が過半数を割り、追加公認でどうにか過半数を
確保したが、このままでは危ないと思って当時の民社党の佐々木良作委員長に
自民党との連立をもちかけ、OKをとったこともこの本で明かしています。
この時渡辺氏はひそかに首相官邸の裏口から中曽根首相を訪ね、民社党が連立に応じると
伝えましたが、その少し前に新自由クラブに閣僚を一ポスト渡すことで自民党は新自由クラブと
連立を組むことが決まっていたので、渡辺工作は日の目を見ませんでした。
さらに1998年にロシア財政が債務不履行に陥り、世界的な金融危機になり、当時の小渕内閣が
苦境に陥りましたが、野中官房長官と料亭で会って小沢一郎党首率いる自由党と「自自連立」の
橋渡しをしたと、憂国の志士気取りで述べています。

 また1959年に当時自民党の青年将校と呼ばれていた中曽根康弘氏が初入閣しますが、
渡辺氏は2000年に出版した「渡辺恒雄回顧録」で、私が大野伴睦自民党副総裁(当時)に
頼んで大臣にしてもらったのだとか、60年安保闘争のデモで東大生の樺美智子さんが
死亡した事件で政府が声明を出しましたが、「あの声明文は当時の椎名官房長官に
頼まれてオレが書いたのだ」と明かしています。ジャーナリズムは権力の見張り番
(watcher)といわれますが、渡辺氏は大新聞の最高権力者なのにwatcherがplayerに
なって得意になっているのはどうかと思います。
                                       大西 五郎


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どう受け止めるべきか、ちょっと衝撃。      あんころもち

2012年07月15日 14時36分37秒 | Weblog
 昨日の「朝日」のいわゆる土曜版(e6ページ)の囲み記事によると、これまでの臓器提供者は180人にのぼるのだそうですが、その内の一割は自殺者からのものだということです。生命の更新ということなのかもしれませんが、それにしても年間3万人以上の自殺大国ならではの実情に、しばし、言葉を失ないました。
 これをどう受け止めるべきか、いろいろ解釈のいとぐちはあるのでしょうが、やはり戸惑ってしまいます。

 なお、その記事からのみでは、その遺書に記されていたのか、またそれがメインの理由ではないにしろ、その提供を意識した上での自殺かどうかは不明です。
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新聞の片隅に載ったニュースから(35)    大西五郎

2012年07月15日 08時41分26秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(35)」です。   らくせき

 市場化テスト委託解除2社から法務省1500人臨時採用(2012.7.14朝日新聞)

「法務省と入国管理局の窓口業務を委託してきた民間2社との契約解除を法務省が決めた問題で、
同省は今月から、2社の社員やパート計約1500人を非常勤職員として臨時採用した。
業務が滞らないようにするための緊急措置。パートの一部は『これまで研修じゃなく、
窓口業務が滞ることもあった』と話し、安さを重視した民間委託の危うさを指摘した。

 2社は『ATG gompany』と『アイエーカンパニイー』。小泉内閣による
改革の一つとして、国の業務を民間委託で効率化するために実施された『市場化テスト』により、
参入した。しかし、不正行為や賃金未払いなどが発覚、契約解除は各省庁のテスト
事業を通じて初めてとなる。
 法務局業務の民間委託では当初、所管法人の『民事法務協会』が9割以上を落札したことが
批判され、同省のサービスの質よりも価格を重視した評価基準に変更した経緯がある。
同省民事局は『他の委託業務は低価額でも適正に業務を続けており、基準変更は
考えていない』としている。
 採用は臨時措置で、新たな業者が決まった場合に雇用が継続されるかは未定。
神奈川県内の法務局にいたアイエー社のパートの女性は『登記簿を扱う仕事には
専門知識が必要なのに、業務内容をよく知らない人も多かった。安さだけで業者を
決めたしわ寄せではないか』と話した。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
「市場化テスト」というのは、小泉内閣が「官から民へ」の構造改革の一つとして
打ち出したもので、公共サービスの提供について官と民のどちらいいかを国民に
判断してもらおうと2006年の「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律」
による官民競争入札制度のことです。
「国民に判断してもらう」と言いながら、民間の会社が競争入札によって安い費用で
業務を請負う効果を狙ったものです。
この「市場化テスト」でさまざまな官庁が業務の一部に民間委託を採り入れましたが、
法務省では乙号事務といって「登記所が行っている事務のうち,登記事項証明書,
印鑑証明書,地図の写し等の交付に係る事務や登記簿,地図等の閲覧に係る事務」を
民間事業者に委託しました(法務省ホームページより)。

しかし、安い委託費で引き受けた業者は、従業員(多くはパートなど非正規労働者)の賃金を
一方的に2割カットしたり、健康保険の保険料を過少申告しながら滞納したりしたため、
法務省から委託業務の契約を解除されました。

「民間への業務委託」は名古屋市でも緑市民病院の運営委託や市立図書館の窓口業務の
民間委託が一部行なわれており、河村市長は管理委託をさらに広げる方針です。
例えば図書館の場合、窓口業務に就いた民間業者から派遣された人が、専門的知識を
持って利用者の相談に応じる司書的な役割が担えるのかなどの問題が指摘されています。
法務省の登記所業務の民間委託で専門的知識の研修が行われなかったことが従業員からも
指摘されていますが、「行政改革」の名の下に市民へのサービスが低下するようなら、
それは「真の行政改革」とはいえません。
                                       大西 五郎

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                  NHK報道局の心ある皆さん、屈しないでほしい          只今

2012年07月13日 21時53分50秒 | Weblog
     ● 「NHk東京」は、13日朝の7時と10時のニュースで以下のような伝達放送をしました。

   “〈原発に反対する活動をしている団体〉などが毎週金曜日に抗議活動を行なっています。
    このため警視庁は、参加者や一般の通行者や車が〈事故や混乱に巻込まれて怪我〉などをしないよう
    対策を強化することになりました。
    具体的には臨時の柵を設けるほか地下鉄の出入り口の通行を一部制限したり…。
    警視庁は、参加者が車道にあふれ出すと、緊急車両の通行の妨げになるおそれもあるので
    必要な措置をとって事故防止に努めたい、としています”

   ● この放送は、その文節からみるとおそらく記者クラブを通じての依頼広報なのでしょう。
     それも大雨の注意情報ならともかく、二回もの同文放送!
    
     ならば、事故や混乱は起きたのか起きなかったのか、その結果を知らせるべきではないでしょうか。
     9時のニュースには、ニューヨーク大通りの瑣事を放送したくらいだから、時間は充分あったはず! 
     「報道ステーション」は、この驚くべき警察の警戒状況とそれに対する忍耐強い参加者の対応を報じていた。

      
   ● 森永報道局長、石田総局長はいわゆるよくもわるくも「放送職人」。この取り扱いに意を用いたたとは考えにくい。
     そこで登場は、「それでも原発は動かす」という雑誌刊行に関わった松本正之会長。
     松本会長に忠告したい。2005年に吹き荒れた受信料不払いの嵐について学ぶことを。
        
    
コメント (7)
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随筆 「新しいホーム・パーティー」  文科系

2012年07月13日 15時05分51秒 | 文芸作品
 ウエちゃんのギター・ホーム企画に呼ばれるのはもう何度目だろう。ウイリアム・モリスの壁紙様の黄色っぽい台紙を使ったプログラムを見ても、「ギターレッスン会・ミニコンサート 松尾俊介」とあって、この7月7日の会が特別な企画と分かる。松尾さんは、ウエちゃんが東京のレッスンに通う時の先生だ。その先生の公開レッスンとミニコンサートと、ギターパーティーを結合した企画なのである。参加費は○円、先生の交通費なども考えれば実費を割っていること確実だ。
 本日はウエちゃんの娘さんお2人も助っ人に駆けつけていて、男女半々ほどの15人。8日も全く同じ企画が別参加者対象に予定されていた。

 エネルギッシュそのもの。公開レッスン第一の感想である。曲の流れを聞き、右手あるいは左手を見つめ、立ち上がって演奏者の正面から何かを観察している。一通り弾き終えた後にはこうして、その人ごとの欠陥が大小いろいろ見えているのだろう。左手指で言えば、ある人は「高ポジションで第一関節が凹む」と指摘され、他の人には「もっと指を立てて」などと指導される。後者は僕にも耳が痛い話しだし、先生ご自身の右親指の音と弾き方が印象的で、僕も取り入れようなどと決意していたものだ。

 演奏会は、華麗かつ優美で、なお、ダイナミック。まー全てが揃っておられるお人なのだろう。それにしても、エネルギッシュな方だ。さて、最大のお楽しみは、ギターパーティーである。

 白で統一された吹き抜きのすみずみに、透明で、愁いを帯びたアルペジオが流れる。ソルの「エチュード17番」。僕のイメージよりもはるかに抑えた、滑らかにして速めのアルペジオ。強く、狂想曲風に弾くやり方もあるのではないかといつも思うのだが、雑音を抑えようという弾き方なのかも知れない。演奏者の松尾先生は、初見弾きに近いようなことを前置きされたが、そんなことはあるまい。いくらプロでも、この曲を初見で弾くならば、ほとんど目立たぬ小さなミスだけではとうてい済まないはずだ。まーそんなこんなで、抑えて弾かれているのだろう。この曲、僕の注文に先生が快く応えて下さったものだ。ほいほいと応じられたその物腰、態度も微笑ましく、とにかく幸せだった。
 この17番は、今日のどこかで誰かに注文しようと心づもりしてきた2曲の内の1曲なのである。もう1曲、タレガの「マリエッタ」の方は、先生がご存じなかったのには驚いた。なんせ30そこそこの先生だし、クラシック・ギター音楽界にも流行り廃れがあるのだろう。このマリエッタだが、先生のすぐ後に1人のパーティー参加者が「それでは私が」と、志願して下さった。久しぶりの演奏と思わせたが、昔取った杵柄という手慣れた感じが随所に溢れている。ここの家主でギター友だち、ウエちゃんの大学ギタークラブの後輩の方だそうだ。
 最も好きな曲を聴いているこんな場面では、ワインもすすむ。今日のは白がシャブリ、赤が参加者の1人のイタリア土産と告げられたキャンティだ。トマトで煮たチキンと野菜とかの様々な料理の中に出ているチーズが、パルメジャーノにブルーチーズ。このチーズがまるで僕の好みに合わせてくれたようで、出た来た時にはウエちゃんと目配せ合図を交わし合ったほどだった。

 さて、会が終わって2日目に、ウエちゃんからこんなメールが届いた。
『7日のレッスン会にご参加いただきまして本当にありがとうございました。
 2日間のスケジュールを無事終えてほっとしております。写真がありますので添付します。
 御礼が遅くなってすみませんでした。』
 どこまでも音楽、ギターを愛し、かつ、暖かい人柄なのだろう。そういう、もの凄い能動的人生という感じ。こんなメールを10人を越える人に出されたに違いないのだ。彼女にお礼で先を越された僕は、あわててこう返した。
『お礼って、こちらこそ言いたかった。心がこもった長い念入りの準備に、後始末も。これらの大変さについて日本の男にしては多少は見えるつもりですから。
 商業ベースではないこういう(家庭)文化行事こそ、日本の明日を作っていきそうな気さえしていたんですよ。こういうものもなければ、これからの若者は真には前向いて生きていけないと、そんな気がしているんです。娘さんたちのお手伝いしている顔も、気のせいか誇らしいように見えましたね。こんなお母さんを尊敬していることは自明だと思います。
 こちらこそ、本当に有り難うございました』
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新聞の片隅に載ったニュースから(32)    大西五郎

2012年07月12日 09時09分11秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(32)」です。   らくせき


    鳩山氏「自民野田派だ」(2012.7.11毎日新聞)

「民主党の鳩山由紀夫元首相は10日のグループ会合であいさつし、『大変屈辱的な言葉が
飛び交っていて『自民党野田派』という話まである』と述べ、野田佳彦首相の政権運営を批判した。
 鳩山氏は国家戦略会議の分科会がまとめた集団的自衛権の行使容認を求める報告書や
オスプレイ配備問題を挙げ、『必ずしもその言葉が外れているとは言えない状況だ』
(自民党野田派だといわれてもしかたがない状態だ=大西注釈)と指摘。消費増税法案を
めぐる党分裂についても『党を統治できないような状況で国を統治できるのか』と首相を強く批判した。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 消費増税法案の衆議院本会議採決で民主党の鳩山グループと呼ばれる衆議院議員18人が
反対票を投じました。民主党執行部は離党届を出した小沢グループに対しては
除籍の処分を行いましたが、反対票を投じた後も民主党に残る鳩山グループには、
鳩山氏を除く17人には党員資格停止2カ月、鳩山氏は元党代表としての責任は重いとし

当初6カ月の党員資格停止を決めましたが、倫理委員会の「他の者との均衡を欠く」という
意見に従って3カ月に訂正しました。
 鳩山グループは「消費税研究会」を作って「民主・自民・公明の三党合意」を批判し、
民主党内で消費税増税反対の運動を続けるとしています。

 鳩山氏は集団的自衛権の行使容認への動きやオスプレイの日本配備についてアメリカに
強く反対できないでいるのを「自民党への先祖帰りだ」と批判し、「党を統治できないような状況で
国を統治できるのかと野田首相を強く批判した」と記事にあります。
目糞鼻糞を嗤うという言葉がありますが、ご自分が民主党代表で首相だったときはどうだったでしょう。

 首相として、普天間基地は国外へ、少なくとも県外へ移設すると沖縄の人たちに約束しながら、
「当時、沖縄の海兵隊が直接的な抑止力として存在しなければならない理由はないと思っていたが、
学べば学ぶにつけて海兵隊のみならず沖縄に存在する米軍全体がパッケージとして連携し、
抑止力を維持できるという思いに至った」とあっさり県外移設を引っ込め、辺野古への移設に戻りました。
この発言のぶれと自らの政冶資金問題で首相を辞任ぜざるを得なくなりました。

 また、辞任したあと、「次の衆議院議員選挙には立候補しない」と引退を宣言しましたが、
舌の根の乾かぬうちに「議員を続ける。次の選挙のも立候補する」と宣言しました。

 同じ日の朝日新聞には「党の体質を根本的に変えることに挑戦したい。その挑戦の是非しだいでは、次
のステップが求められることになる」と、場合によっては小沢派に次いで党を割ることを
予告していますが、「国を統治できなかった者が党を統治」できるのでしょうか。
                                       大西 五郎
コメント (2)
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