Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

千の風になって

2007-03-07 09:12:54 | エトセト等
この歌は聴いたとたんに流行ると思った.
「涙そうそう」もきいたとたんに流行ると思った.ただし,「涙」は好きだが「千の風...」は好きでない.
とかいって,覚えてしまったところをみると,メロディは悪くないのだろう.

出だしの「私のお墓の前で...」に違和感があるのだ.
最近,敬語が細分化され,名詞の前に「お」を付けるのは「美化語」ということになった.自分の墓に「お」を付けるのは,自分に敬語を使っているのにほかならない.
男子たるもの,やたらと「お」ことばを使うべきではない.男子たるもの,敬語を安売りすべきではない.なのに,テノールで「私のお墓の前で...」などとやられるから,尻がむずむずする.

山田耕筰なら「千の風に...」のくだりの,「せん」の抑揚がはなしことばとちがうとクレームをつけるところだろう.

本音をいえば,わが唯物感と相反するのが,好きになれない原因かもしれない.

J子の母はもうすぐ100歳だが,この歌を聴くと不機嫌になると言うことだ.ここに書いたのとは別な理由と思うが,お年寄りの前では唄わないほうが良いと思いますよ.

カットはいろんな歌手・演奏による「千の風」集.お好きなかたはどうぞ.

コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪党芭蕉 | トップ | Three Musicians »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナルホドね (みなが仙人)
2007-03-07 18:01:58
最近テレビでこの曲がやけに流れるので、いやになっていました。
同じ曲を何回も聴くといやになるのは、あまのじゃくな性格のせいかと思って、原因を追及しなかったのは、怠慢だったかな。
返信する
Unknown (なつめナノ)
2007-03-08 08:45:36
学校の先生みたいな分析ですね。

この歌すきですよ。でも100歳になったらきらいになるかも。
返信する
Unknown (16トン)
2007-03-09 21:00:14
ひとが喜んでいるものを,へりくつでけなしているだけかもしれません.あまのじゃくですね.
けなした本人が気がついたら「せんのかーぜーにー」と鼻歌していたり...
返信する
お墓の前で (遊民爺)
2007-03-29 20:51:44
だれもお墓の前で泣いてくれそうもない輩には,癪にさわるだけの歌です
返信する
Re お墓の前で (16トン)
2007-03-30 10:21:41
さすが 意地悪爺さん
返信する
Unknown (とおりすがり)
2007-04-19 19:45:44
管理人様に全く同感です。

学校の先生だとか分析だとか言う前に、
「私のお墓」と聞いて、「えっ?」と感じないほうが不思議だと思います。

普段敬語を使わない人には違和感がないのでしょうね。
返信する
とおりすがり様 (16トン)
2007-04-21 19:43:33
ご同感いただきありがとうございます.

もうひとりの方のおっしゃるように,死んだら泣いてくれることを他人に期待するのもいやですが.
返信する
Unknown (国語教師)
2007-04-26 15:09:42
敬語(美化語)の使い方は確かに変ですが、この歌は残されたものが亡くなった方になった「つもり」で歌っていると考えればいいのではありませんか。
歳をとると自分が死んだときのことを真っ先に考えてしまいますが...
返信する
「つもり」で歌う (16トン)
2007-04-29 21:32:53
なるほど.

おそらく若い方が死んだヒトを偲んでうたうぶんには「この歌は好きだけれど」,自分に死期が迫る「100才になったら嫌いになるかもしれない」というコメントは的を射ているわけですね.
返信する

コメントを投稿

エトセト等」カテゴリの最新記事