日本被団協にノーベル平和賞.当事者が「夢でしょ」と頬をつねる場面が放映された.
現在の国力学力から察すると,物理学賞などはもう無理だろう.平和賞の場合は...くじに当たったような感 なきにしもあらず.
党首討論の記事の核禁条約論議から察すると,現政権にとって受賞はありがた迷惑 (もっと露骨に言えば ひたすら迷惑),粛々と無視するつもりらしい.
でもぼくは素直に喜んでいる.
広島市の「被曝体験伝承者等養成事業」なるものに応募したいと思ったことがある.
高齢化に伴って,被爆体験を話す被爆者が年々減少している.そこで被爆者本人に代わって体験を伝承する「被爆体験伝承者」を養成する事業である.
約2年の研修後,概ね5年以上活動できることが応募資格.
研修では被爆の実相や話法技術等の講義を受講後,証言者から被爆体験を伝授され,自分で講話原稿を作成した講話実習を行う.研修後は公財)広島平和文化センターからの委嘱で,平和記念資料館等で,修学旅行生や海外からの訪問者等を対象に講話を実施することになる.
崇高な意識だけではなく,教師という職業を経験して以来、ヒトマエで話すのが嫌でなくなったということもある (ヒトマエでジャズを演奏することも関係するかもしれない).自分の場合,被爆者と年齢層が重なるので,「伝承」もそれなりにリアルにできそうに思えたが...
癌になり,治癒したはずがイレウス頻発という状態で,応募資格喪失 ! のお粗末.被爆者だけでなく,ギャラリーも負けずに高齢化する,と言うこと.