路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説②】:景況感大幅悪化 現実見据え政策改めよ

2019-04-02 05:05:50 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【社説②】:景況感大幅悪化 現実見据え政策改めよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:景況感大幅悪化 現実見据え政策改めよ 

 企業心理の深刻な冷え込みを映した内容だ。景気後退の懸念がいっそう強まったと言えよう。

 日銀がきのう発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)で、代表的な指標である大企業製造業の業況判断指数はプラス12と2四半期ぶりに低下した。

 昨年12月の前回調査と比べて7ポイント下がった。悪化幅は6年3カ月ぶりの大きさで、第2次安倍晋三政権発足後では最大となる。

 長引く米中貿易摩擦で中国経済が急減速し、輸出や生産に逆風が吹いていることが背景にある。

 内需の柱である個人消費が振るわず、企業活動が海外経済の動向に左右されやすいのは、日本経済のもろさを示すと見るべきだ。

 アベノミクスでは自律的に成長する経済が実現しなかった。政府は政策の誤りを認め、早急に軌道修正しなければならない。

 今回は、道内にも多い中小企業の景況感が2年9カ月ぶりに悪化した。米中摩擦の影響が中小にまで及んでいる証左だろう。

 中小製造業などで経営悪化が懸念される。資金繰りを含め政府は支援に万全を期してもらいたい。

 加えて留意すべきは3カ月後の先行きだ。製造業・非製造業とも規模にかかわらず低下を見込む。

 内需を支える設備投資に関し、2019年度の計画は堅調だ。ただ足元では在庫過剰も指摘される。製品需要が減れば、設備投資見合わせの動きが出かねない。

 消費の現場では物流費や原材料費の高騰を理由に、今月から飲食料品の値上げが相次ぐ。

 10月に消費税率が上がれば家計はさらに圧迫される。このままでは個人消費が落ち込み、景気をさらに悪化させる恐れがある。

 その点で今春闘の賃上げが力強さを欠くのは気がかりだ。余力のある大企業を中心に、十分な賃金アップを求めたい。

 安倍政権の6年余り、株価は上がり、円安もあって輸出型大企業は巨利をあげた。これを政権はアベノミクスの成果と誇るが、現実を直視していないのではないか。

 大規模金融緩和や財政出動というカンフル剤と、海外経済の拡大に頼る景気は長続きしない。

 経済をゆがめ、副作用の目立つアベノミクスは限界にきている。しかも、超低金利をめざす金融緩和に固執する日銀には景気刺激の手だてがほぼ残されていない。

 地方や中小企業にも広く恩恵が行き渡り、国民が誰しも不安なく暮らせる―。政府が目指すべきはこうした経済政策だ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年04月02日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季】:大切なこと

2019-04-02 05:05:40 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【卓上四季】:大切なこと

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:大切なこと

 明治といえば「維新」の激動のイメージ。大正であれば「デモクラシー」や「ロマン」など、民主化の進展やハイカラな印象を思い浮かべる。どちらも一断面ではあろうが、時代の空気をそれなりに捉えてはいよう▼一方、昭和は太平洋戦争の敗戦を境にがらりと印象が変わる。前半は戦争と貧困、後半は高度経済成長と平和の時代と言える。では、残り1カ月足らずとなった平成はどんな時代だったか▼バブル経済の崩壊に始まり、北海道南西沖地震、阪神大震災、東日本大震災と大災害が相次いだ。IT化、グローバル化の波が私たちの暮らしを劇的に変えた一方、少子高齢化社会縮小をもたらした▼昨年の誕生日会見で、天皇陛下は「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています」と語った。この31年は、明治以降で唯一戦争のない時代でもあった▼きのう、新元号「令和」が発表された。「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」意味だという。「令」は頭上にいただく冠と、人がひざまずく様子を組み合わせた漢字だ。誰もが謙虚に和を尊ぶ。そんな捉え方もできるか▼令和がどんな時代になるかは分からない。ただ、その次の元号が発表されるときも、「平成に続き戦争のない時代だった」と振り返りたい。決して「戦前」にはならない。元号変わっても大切なことは、変わらない。2019・4・2

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2019年04月02日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:外国人就労拡大 準備不足の弊害大きい

2019-04-02 05:05:30 | 【移民・難民・亡命・密入国・入管・在留資格・日本語学校・偽装結婚・技能実習生他】

【社説①】:外国人就労拡大 準備不足の弊害大きい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:外国人就労拡大 準備不足の弊害大きい 

 人手不足対策を最優先に、4月スタートの日程ありきで強引に推し進めた政府の責任は重い。

 外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法が、きょう施行された。

 新制度の運用の詳細を定めた政省令は、3月15日に公布されたばかりで、準備不足は誰の目にも明らかだ。

 劣悪な労働環境がたびたび指摘され、新在留資格に多くが移行するとみられる技能実習生の問題も置き去りにされている。

 政府は、体制づくりに全力を挙げるとともに、環境が整うまで受け入れに慎重であるべきだ。

 改正法は新在留資格「特定技能」を設け、14業種で5年間に最大約34万5千人を見込んでいる。

 だが、総合的対応策の目玉となる自治体の一元的な相談窓口の整備が進んでいない。

 雇用、医療、福祉、教育など情報提供し、相談を受け、11言語で対応する。外国人が安心して暮らすために重要な役割を担う。

 整備費に最大1千万円が交付されるが、申請したのは、都道府県や政令市など対象111自治体の約6割にとどまる。

 政府が公募を始めたのも2月半ばと遅かった。通訳の確保は難しく、既存窓口の拡充で間に合わせるケースも少なくないという。

 交付の対象は、外国人住民が1万人以上か、5千人以上で総人口の2%以上を占める自治体だが、5千人未満でも2%を上回る自治体もあり、支援の対象を広げる必要がある。

 政府は2月から、全国で自治体や企業を対象にした説明会を開いたが、詳細は「検討中」との答えが繰り返された。

 見切り発車と言うほかない。

 問題だらけの技能実習制度も温存されている。

 法務省は、失踪した実習生5218人の約15%に当たる759人に、最低賃金を下回るといった不正行為の疑いがあるとの調査結果を公表した。

 さらに6年間に事故や病気、自殺で171人が死亡し、違法労働が疑われる人もいる。

 新制度は、報酬は日本人と同等以上の額とし、不正を防ぐために預貯金口座に振り込むという。

 とはいえ外国人労働者が不当に扱われる懸念は拭えず、実効性を伴う対策が欠かせない。

 技術習得を支援する「国際貢献」とは名ばかりの技能実習制度は廃止し、移民の是非を国会でも正面から議論すべきだ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年04月01日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:米欧の金融政策 疑問ぬぐえぬ緩和回帰

2019-04-02 05:05:20 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【社説②】:米欧の金融政策 疑問ぬぐえぬ緩和回帰

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:米欧の金融政策 疑問ぬぐえぬ緩和回帰 

 米欧の中央銀行が、金融緩和の手じまいを進める「正常化」路線から緩和路線へと逆戻りしている。この方向転換は果たして妥当なのか、十分な議論が必要だ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は2019年中の政策金利引き上げを見送る方針を決めた。保有資産の縮小も、当初予定より前倒しして9月末で終える。

 欧州中央銀行(ECB)は年内の利上げを既に断念し、必要に応じてさらに先送りする方針だ。

 利上げと資産縮小は市中のお金の量を減らして金融を引き締め、景気を冷やす方向に働く。

 世界経済の減速傾向が鮮明になる中、さらなる引き締めは難しいと判断したのだろう。

 だが金融緩和には一定の景気下支え効果がある一方、国や企業の債務を膨張させるなどの副作用もある。それを忘れてはなるまい。

 米欧に加え中国やインドの中央銀行も、景気を不安視して金融政策を緩和局面に切り替えた。

 最近の経済の変調は、米中貿易摩擦のほか英国の欧州連合(EU)離脱など政治・外交問題に起因する面が大きい。

 とりわけ見過ごせないのはトランプ米大統領の振る舞いだ。

 自由経済体制の核である米国のトップでありながら保護主義を唱え、他国に「貿易戦争」を仕掛ける。かと思えばパウエルFRB議長の昨年末までの利上げ路線を批判しFRBの独立性を脅かした。

 トランプ氏は自身が世界経済の大きな波乱要因であり、自国の金融政策の足かせになっていることを知るべきだ。その上で貿易摩擦の幕引きを急がねばならない。

 ただ、政治家が経済をかく乱し、それを収束させる努力を尽くさないからといって、中央銀行が相次ぎ金融緩和にかじを切る現状には疑問を禁じ得ない。

 08年のリーマン危機以降、緩和マネーは地球規模で拡散し、企業の債務不履行や不動産バブルといったリスクが残る。

 金融政策の正常化が十分進まぬうちに緩和路線に戻ればリスクは再び高まる。危険にさらされるのは主要国の経済に限らない。トルコなど海外資金に依存する新興国の先行きも気がかりだ。

 緩和への回帰はさらに、本格的な景気後退に見舞われた時に中央銀行が採用できる政策の選択肢を狭めてしまう。

 それは日銀の姿を見れば一目瞭然だ。大規模緩和を漫然と続けた揚げ句に景気刺激の手段をほぼ失い、手詰まりに陥っている。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年04月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季】:ときめく

2019-04-02 05:05:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【卓上四季】:ときめく

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:ときめく

 NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」で以前、「5歳」のチコちゃんが大人の出演者に「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」という質問をした。答えは「人生にときめきがなくなったから」▼思わず、うなずいてしまった。ご指摘の通り、毎日のようにいろいろな発見をする子どもに比べ、経験を積み日々の暮らしに慣れてしまうと、ときめくことがあまりない。2019年が始まってからの3カ月を、「あっという間だった」と感じる人は少なくないはず▼だからといって漫然と過ごしていては「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られそうだ。きょうは4月1日。社会人になる。進学、進級する。年度替わりを節目に心機一転を図る。それによってときめきの多い1年になれば、充実感は強まる▼5月1日からの新元号もきょう、発表になる。「平成」は長かったのか短かったのか。大災害があり、「ときめき」という言葉でくくることはもちろんできない。受け止めもさまざまだろう。ともあれ、新元号への切り替えは一つの区切りかもしれない▼もう一つ、終盤に入った道知事選・道議選と札幌市長選・市議選にも目を凝らしたい。北海道、そして道都の新時代を占う重要な選挙だからだ▼知事選告示から数えれば長いようでもあった選挙運動期間も、きょうを含めてあと6日。ときめきを感じる訴えを、ぜひ。2019・4・1

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2019年04月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【03月31日 今日は?】:赤軍派9人が日航機よど号をハイジャック

2019-04-02 00:00:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【03月31日 今日は?】:赤軍派9人が日航機よど号をハイジャック

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【03月31日 今日は?】:赤軍派9人が日航機よど号をハイジャック

 ◆3月31日=今日はどんな日

  赤軍派の9人が羽田発福岡行き日航機よど号をハイジャック(1970)

 ◆出来事

  ▼フィリピン・マニラ郊外で誘拐された三井物産マニラ支店長の若王子信行氏を4カ月ぶりに保護(1987)▼韓国検察が収賄容疑などで朴槿恵前大統領を逮捕(2017)

 ◆誕生日

  ▼毒蝮三太夫(36年=タレント)▼舘ひろし(50年=俳優)▼戸川純(61年=女優)▼鶴久政治(64年=歌手)▼小川直也(68年=タレント)▼宮迫博之(70年=雨上がり決死隊)▼義家弘介(71年=衆議院議員)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2019年03月31日  00:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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