【政界地獄耳・09.23】:自民に暴露されそうな連合の怪しげな密約
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.23】:自民に暴露されそうな連合の怪しげな密約
★21日、自民電機連合党副総裁・麻生太郎は先の内閣改造で首相補佐官に就任した国民民主党前参院議員・矢田稚子と約45分間にわたり会談。麻生を司令塔に1年以上、幹事長・茂木敏充、組織運動本部長(当時)・現選対委員長・小渕優子が連合と国民民主党幹部との会合を重ねた成果のひとつである矢田との会談を会食ではなく、あえて国会内で会い蜜月ぶりを強くアピールしたといえる。
★春闘を軸とした賃上げ交渉は労使間の話し合いで決まるもので、労働組合の年間を通した大きな役割だが、安倍政権時代は当時の連合事務局長・逢見直人が事務局長に就く直前の15年6月、首相・安倍晋三と公邸で密会が発覚し、連合攻めを断念。企業側に対して賃上げを要求していたものの、岸田政権で方針を一転、連合にも強力なアプローチをかけるチームを編成。麻生、茂木、小渕がそれぞれ連合幹部、国民民主幹部らと会合を重ねていた。昨年度、国民民主党は政権の予算案に賛成、既に野党とは言えない立ち位置になっていた。また連合会長・芳野友子は積極的に自民党に接近、電機連合幹部も「小渕優子はいい」などと吹聴していた。
★麻生は同日、高松市で講演し、矢田の補佐官就任は賃上げ実現に向け労働組合の意見を反映させるためだと手の内を明かした。「経団連と賃上げの話をしているのが自民だ。連合との間を取り持って賃上げをしてくれと交渉している」とし、芳野とも会合を持ったことを認めながら「率直に賃上げをできる体制をつくっているのが岸田政権だ」と胸を張った。19日、芳野は矢田の就任に関して「(勤務先の)パナソニックを通じて本人に打診があったそうで、連合は関与していない」「議員だった時とは立場が違う。コンタクトを取るのも簡単ではない。気軽にお願いできるわけではない」と秘密主義を守ったが、この分だと自民党から連合の怪しげな密約もどんどん暴露されるだろう。立ち回り方の差が出た瞬間だ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年09月23日 07:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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