路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要

2024-08-14 07:40:10 | 【国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画・アメリカの戦略文書との整合性】

【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要 

 ★5日、前立憲民主党衆院議員・山内康一がフェイスブックに「最近はやりの経済安全保障に関する論文集を読んでいて感じるのは、この著者たちは中国の脅威は強く感じているけれど、気候変動とか格差が招く社会の分断とかの脅威はまったく感じていないんだろうなぁということです。いろんな脅威がある中で、軍事的な安全保障ばかりにお金をかけて、気候変動による災害激甚化や干ばつによる食料危機、格差がつくり出す社会の分断といった問題にお金をかけないと、その方がより多くの人命の損失につながるかもしれません」と記している。

 ★学者の弱点は大局観に欠け、専門性に特化するあまり、局部的な事象から全体を見ようとする。全体の中の各論は立派でも、各論をつなぎ合わせるだけでは全体像は見えにくい。本来、そこをつなぐのが政治の仕事である。「経済安全保障とは何か」と問われれば「半導体や蓄電池」と答えるのが模範解答だが、それは22年に政府が「特定重要物資」を半導体や蓄電池、永久磁石、重要鉱物、工作機械・産業用ロボット、航空機部品、クラウドプログラム、天然ガス、船舶部品、抗菌性物質製剤(抗菌薬)、肥料と閣議決定したからだ。いずれも供給が切れると経済活動や日常生活に支障をきたすものというのが定義だ。

 ★国民が日常生活に支障をきたさずに生きていくための多くの努力はさまざまな分野で行われている。だが、それを声高に言わないのが安全保障というものだ。「安全」とは維持することが前提となる。毎日、水が飲める、電気が通る、食べたいものが手に入る、食べられる。たしかに物理的には閣議決定のような代物が大切だろう。だが山内の言う、その根源や根本に目を向ければ、まだまだ議論すべきこと、実現すべきことは大いにありそうだ。遠回りしているようで、それが国家戦略としても国民生活にとっても近道になるのではないか。そんな提案が総裁選、代表選を目前にする自民党や立憲民主党から出てこないのが残念だ。(K)※敬称略 

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月07日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【政界地獄耳・08.06】:オス... | トップ | 【政界地獄耳・08.08】:自民... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画・アメリカの戦略文書との整合性】」カテゴリの最新記事