【産経抄・11.17】:慈愛に満ちたまなざし、三笠宮妃百合子殿下の薨去
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・11.17】:慈愛に満ちたまなざし、三笠宮妃百合子殿下の薨去
戦後の一時期、宮家に勤める職員の数が削られた。皇族方を安全に送り迎えするための車の運転手も減らされ、三笠宮家では1人になったこともあるという。困るのは土曜だ。運転手は午前の勤務を終えると半休で帰ってしまう。
結婚から70年に際し、アルバムをご覧になる三笠宮さまと三笠宮妃百合子さま=平成23年10月19日、東京都港区の宮邸(宮内庁提供)
▼土曜の午後には時々、学校で父母会が開かれる。すでに母親になられていた三笠宮崇仁親王妃百合子殿下には、宮邸から学校へ向かう方法がない。「それで必要に迫られて」。東京・新宿の自動車教習所に通い、運転免許をお取りになったという。
▼昭和天皇の末の弟宮である三笠宮さまと結婚されたのは昭和16年10月、日米開戦の2カ月前だった。米軍機の空襲で宮邸を焼かれ、防空壕(ごう)での不自由な暮らしも、戦後の食糧難も経験された。玉音放送が流れた終戦の日の午後、軍の機密書類が焼かれる場に立ち会われてもいる。
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